【エシカル男子のお気にいり(番外)<経木、「かつては当たり前だったもの、でも近頃忘れ去られていたもの」>】
4月22日はアースディ。地球のことを考える日。コロナにかまけて忘れちゃいけない、気候変動も同じく人類共通の危機。
ファッションレボリューションウィークだけど、服の紹介だけだと飽きるので、生活雑貨紹介です。
昨年「脱プラスチックマルシェ」をやったときに、「へちま」を展示しておきました。
「へちま」、ご存じですよね??
学校で栽培した方もいらっしゃるでしょうか。乾燥させて、繊維をボディ用スポンジなどとして活用します。
その「へちま」のスポンジを展示していたら、大学生くらいの方が「あの、これはなんか新しい素材ですか??」と聞いてきたんです。
おぉ!と思いました。彼は「へちま」を知らず、柑橘類の皮からできるオレンジファイバーとか、そういった新規サステナブル素材なのかなと思ったんですね。
笑ってはいけません、そんなものです。ちょっと前までは当たり前のものが、あっという間に廃れて忘れられて、サステナビリティとかが大事な今になって一周回ってすごく新しい物に見えるということ、結構あると思います。
SDGsだの、エシカルだの、サステナビリティだの、サーキュラーだのと言っても、新しい話しじゃない。
「かつては当たり前だったもの、でも近頃忘れ去られていたもの」と再会することで、成されることも多いはずです。
「経木」、ご存じですか??
「へちま」は知っていても、「経木」は知らない方も多いのでは。読み方は、きょうぎ、です。
ほらあの、波平さんがお鮨屋行って帰りにお土産を包んでもらうとき、なんか薄茶色いものに包んでもらって紐でしばってもらってぶら下げて帰るでしょう。あの、包んでるやつです(という説明でわかるかな、、、)。
杉や松、ヒノキなどの木をかんなでうすーく削って紙のようにしたもので、食料品を包むのに使います。プラスチックが行きわたる前は、肉や魚も経木に包んで売ってくれました。舟形にして料理を盛り付けることもできるし、おにぎりを包めば風情がでます。
木でできているので殺菌作用があり、通気性もよいので食材も新鮮に長持ちしますし、自然のものなので使い終わったら土に埋めれば還元して堆肥などにもなる。
すごいでしょ、経木。
でもプラスチックに一掃されてしまい、今は経木に包んで物を売ってくれるお店なんて見当たらないですよね。たこ焼き屋さんくらいかな。。
そんな「かつては当たり前だったもの、でも近頃忘れ去られていたもの」である経木を使うのって、おしゃれだと思いませんか?
経木をぐーーっとプレスしてプリーツをつくって「おかずカップ」にしたものがあります。
こんな物も作れるですね。曲げわっぱみたいに(曲げわっぱの素材も厚地の経木みたいなものですね)、じわじわと圧力をかけて木を折り曲げていくのだと思います。地味にすごい。
エシカルペイフォワードの店舗などでお客さまにお菓子を出すときに、この経木のおかずカップに豆菓子やコアラのマーチなどを盛ってお出しします。
みなさん何気なーくお菓子に手を出しているけど、大事なのはその容器ですよーーと思いながら食べていただいて、あとでドヤ顔して経木について自慢するという、けっこううっとうしいことをやるのが通例です。
まあおかずカップまでは要らないかもしれないけど、パーティーなどがあったら是非、経木のお皿などを使ってみてください。
木の木目が優しいし、ちょっといい匂いもします。
気候変動にもほんの少しでも良い変化があるように、日常に使うものをちょっと見直すこと、大事です。