【鉄道旅記録】竜飛海底駅で下車して、青函トンネル竜飛斜坑線に乗る
竜飛海底駅は、かつて海峡線が通る青函トンネルの途中にあった駅でした。
もともと竜飛定点としてトンネル内での保守・避難を目的として設置された施設ですが、見学者専用駅として停車する日付・列車を限定して営業されていました。
しかし北海道新幹線の開業へ向けた工事に伴って、2013年11月で営業終了・2014年3月に正式廃止となってしまいました。
また青函トンネル竜飛斜坑線は、青函トンネル記念館駅と体験坑道駅を結ぶ青函トンネル記念館が運営しているケーブルカーです。
遊園地などが運営する遊戯施設(アトラクション)のような扱いではなく、鉄道事業法に基づく鋼索鉄道として運営されています。
今回は2010年7月に、青函トンネル内の竜飛海底駅で下車し、青函トンネル竜飛斜坑線に乗って地上まで出て、龍飛崎の周辺を散策して回った旅の記録をご紹介したいと思います。
使用切符
竜飛海底駅で下車するために「海底駅見学整理券」2,040円を事前購入。
乗車する列車(つまりは見学時間帯)がコース別に指定されている。
今回は「竜飛2コース」を選択。
乗車券類は「青森・函館フリーきっぷ」を利用。
「海底駅見学整理券」で乗車が指定されているのは「特急白鳥」。
この切符ならば、竜飛海底駅のある海峡線がフリーエリア内でかつ特急列車自由席が乗り降り自由なので、乗車券・特急券を別途用意しなくて済んだ。
旅の記録
青森駅(2010年7月11日)
上野駅から乗車してきた「寝台特急あけぼの」が浪岡駅で運転打切になったものの、なんとか約1時間遅れの11時前に青森駅へ到着。
「海底駅見学整理券」が指定している函館駅行き「特急白鳥3号」の青森駅の発車時刻は11時56分なのでまだ余裕がある。
自由席の窓側が無事確保でき「特急白鳥」は青森駅を出発。
しばらくして車窓に北斗星の牽引機EF510が見えた。
津軽今別駅(2010年7月11日)
津軽今別駅を通過してしばらくすると青函トンネルに入る。
あと10分ほどで竜飛海底駅に到着する。
竜飛海底駅①(2010年7月11日)
竜飛海底駅に到着すると2号車のドアのみが開く。
見学者の下車が終わると「特急白鳥」はトンネルの奥へ消えていった。
竜飛海底駅のホームで待っていた青函トンネル記念館のガイドさんの先導で、ホームがあるトンネル本坑から記念館が公開している体験坑道へ移動。
実際に青函トンネルの工事で使われた機器類が展示されているのを見つつ、ガイドさんの説明を聞きながら体験坑道を進んでいく。
体験坑道駅(2010年7月11日)
竜飛海底駅から30分ほどで、青函トンネル竜飛斜坑線の体験坑道駅に到着。
ここでケーブルカーの青函トンネル竜飛斜坑線に乗車する。
最前部に乗って急な斜面を登っていくのを見る。
青函トンネル記念館駅(2010年7月11日)
7分で青函トンネル記念館駅に到着。
車両にはもぐらのキャラクターが描かれている。
青函トンネル記念館の展示ホールに入ると、ガイドさんから帰りの集合時間を告げられ、ここから約2時間の自由行動となる。
まずは記念館の展示を見て回る。
龍飛崎散策(2010年7月11日)
体験坑道で説明も聞いたので記念館の見学は早々に切り上げて外へ出る。
15分ほど歩いて行ったら「津軽海峡冬景色歌謡碑」にたどり着いた。
正面にあるボタンを押すと石川さゆりさんが歌う「津軽海峡冬景色」の2番「ごらんあれが 竜飛岬 北のはずれと ~~~♪」が大音量で流れる。
歌謡碑のうしろから見た津軽海峡「夏景色」。
左手にうっすら北海道が見えて「北のはずれ」であると実感。
歌謡碑から5分ほど歩いていくと「龍飛埼灯台」があった。
灯台の北側にある展望台から津軽海峡を見る。
手前の自衛隊の施設がジャマ(笑)だが正面に北海道が見える。
灯台の手前に、来てみたかった「階段国道」がある。
階段を下りきって振り返ってみると結構な傾斜だ。
階段の先にはさっき上から見ていた海が広がる。
記念館へ戻らないといけないので下りてきた階段を登っていく。
竜飛海底駅②(2010年7月11日)
青函トンネル記念館へ戻り、再び青函トンネル竜飛斜坑線に乗る。
今度は地底深くへと下って行く。
竜飛海底駅まで戻ってきた。
乗車する「特急白鳥15号」の到着までまだ10分ほどあるので、ホームから青函トンネルの様子を見る。
将来は新幹線が通るので三線軌条になっている。
暗闇の中から函館駅行きの「特急白鳥」がやって来て乗車。
函館駅(2010年7月11日)
竜飛海底駅から1時間15分で「特急白鳥」は終点の函館駅に到着。
乗車記録のメモ
この旅で乗りつぶした路線
2010年に竜飛海底駅へ行き青函トンネル竜飛斜坑線に乗車した記録でした。
今や竜飛海底駅に加え三厩駅も廃止となり訪問困難になってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。