【鉄道旅記録】支線のような紀勢本線の末端区間(和歌山-和歌山市)に乗る
紀勢本線は、三重県の亀山駅から和歌山県の和歌山市駅までを結ぶ路線で、紀伊半島をぐるっと回って走る路線長384.2kmの路線です。
ここで間違えてはいけないのは、紀勢本線の終点は「和歌山」駅ではなく「和歌山市」駅であるということ。
「特急くろしお」に乗って大阪方面から阪和線でやって来ると、和歌山駅で紀勢本線にそのまま直通して白浜駅や新宮駅へと進んでいくので、和歌山駅が紀勢本線の起終点と錯覚してしまっているかもしれません。
(同じように紀勢本線の反対側の亀山駅~津駅も「特急南紀」「快速みえ」が通らないので忘れられがちだが)
またターミナル駅としての機能から、JR=和歌山駅、南海=和歌山市駅、という印象もあるかもしれません(松山駅と松山市駅みたいな感じで)。
しかし紀勢本線は和歌山駅からさらに和歌山市駅までつながっています。
ただし和歌山駅~和歌山市駅の3.3kmの区間は、2両編成の電車が行ったり来たりするだけのローカル線と化してしまっています。
「本線」なのに「支線」のように扱われてしまっている和歌山駅から和歌山市駅までの区間を、2008年12月以来16年ぶりの2025年1月7日に改めて乗車してきましたので、今回はその旅の記録をご紹介したいと思います。
旅の記録
和歌山駅
関西空港線を乗車したあと日根野駅から紀州路快速に乗車。
阪和線の終点の和歌山駅までやって来た。
和歌山駅からは紀勢本線の末端区間である和歌山市駅まで乗車する。
和歌山市駅行きが発車する8番のりばに入る所にのりかえ改札口があった。
和歌山駅~和歌山市駅の間は227系1000番台が運行されている。
16年前は103系改造のオンボロ105系だったのと比べると雲泥の差。
8番のりばの隣には和歌山電鐵貴志川線のホームがある。
朝のラッシュ時間帯はもう終わった頃ではあるが、2両編成のロングシートがほぼ埋まるくらいの乗客を乗せて和歌山駅を発車。
和歌山駅を出ると横に並んでいた阪和線の線路から徐々に離れていく。
やがて左にカーブして、築堤上に上がった阪和線の線路の下をくぐる。
紀和駅
阪和線と交差したあと、電車は高架橋を上って行く。
高架橋を上りきると1面1線の紀和駅に到着。
現在の和歌山駅に譲るまで、この紀和駅が和歌山駅を名乗っていたらしい。
和歌山市駅
紀和駅を出て高架橋を下ってくると、右側から南海の線路が近づいてくる。
南海の電車が停まっているのが見えてきて和歌山市駅に到着。
JRは2番のりばの1面1線のみを使用。
南海の駅の片隅をJRが間借りしている感じ。
駅名標もJR仕様ではなく南海仕様となってしまっている。
2008年12月当時の和歌山市駅の駅ビル。
(この駅ビルは建て替えられて現存せず)
南海だけの駅にしか見えなかった。
折り返しの和歌山駅行きが発車するまでホームの上でウロウロしていたら、南海3番のりばにピンク色の怪しい電車が入ってきた。
南海加太線を走る「めでたいでんしゃ」と言うらしい。
乗車記録のメモ
紀勢本線の末端の和歌山市駅まで16年ぶりに乗車してきた旅の記録でした。
折り返し時間が短かったので和歌山市駅の外を見れなかったのが残念です。
最後までお読みいただきありがとうございました。