【鉄道旅記録】立山黒部アルペンルートでトロリーバスに乗る
立山黒部アルペンルートは、富山県の立山駅と長野県の扇沢駅とをケーブルカー・ロープウェイ・バスで結んでいる観光ルートです。
乗り物を乗り継いで行くだけで北アルプスの大自然を感じられることから、シーズン中には多くの観光客で賑わっています。
ここにある乗り物のうち、トロリーバスは「無軌条電車」、ケーブルカーは「鋼索鉄道」と呼ばれ、鉄道事業法においては「鉄道」に分類されており、日本国内の鉄道全路線を乗りつぶすためには、外すことができないルートとなっています。
現在ここで乗ることができる「立山トンネルトロリーバス」は、日本国内で唯一のトロリーバスですが、2024年11月30日に運行終了・12月1日付で廃止となり、2025年から電気バスに転換されることになってしまいました。
今回は13年前の2011年11月3日に扇沢駅から立山駅まで、2018年廃止された「関電トンネルトロリーバス」も含め、乗り通した時の記録をご紹介したいと思います。
旅の記録
信濃大町駅
特急あずさに乗って信濃大町駅までやって来た。
駅前から立山黒部アルペンルートのスタート地点の扇沢駅までバスで移動。
扇沢駅
30分ほどで扇沢駅に到着。
まずはアルペンルートの乗車券を購入。
明日は黒部峡谷鉄道に乗るので、今晩宿泊する宇奈月温泉まで行く。
アルペンルートで最初に乗車するのは「関電トンネルトロリーバス」。
日本ではかつていくつかの大都市でもトロリーバスが走っていたようだが、いまやこの「関電トンネルトロリーバス」と、後で乗車する「立山トンネルトロリーバス」の2つのみ。
次のバスの発車までまだ20分あるが、改札口の前には改札が始まるのを待つ列ができていた。
列に並んで駅員さんの注意事項などを聞きながらじっと待つ。
発車10分ほど前に改札が始まったので乗車ホームへと進む。
ホームには5台のバスが停車していた。
改札口に近いバスから座席が埋まっていく。
最後尾のバスが空いていたので乗車すると車内は通常のバスと変わらない。
発車時刻となりバスは駅舎を出てトンネル入口まで坂を登っていく。
黒部ダム駅
車内に流れる黒部ダムなどの解説を聞きながらトンネルを通過していく。
15分ほどで黒部ダム駅に到着。
トロリーバスの外観を見ると、通常のバスより角ばっていて頑丈そうだし、屋根にはトロリーポールが付いているので、路面電車の雰囲気も感じる。
駅を出るとダム堰堤へ続くトンネルとダム展望台へと登る地下階段がある。
ダム全体を見たかったので長い階段を登っていったらかなり高い所に出た。
ダム堰堤の上を歩く人が小さく見える。
黒部湖駅
次に乗る「黒部ケーブルカー」の黒部湖駅はダム堰堤の先のトンネル内。
堰堤へと続くこれまた長い階段を下りていく。
ようやく堰堤の手前までたどり着いた。
堰堤を歩いていく。
堰堤の終わりで振り返ると、先ほどいた展望台はとんでもない場所にある。
黒部湖駅に到着。
乗車口の先頭で待っているとトンネルの中から車両が下ってきた。
車両の最後尾に乗車。
このケーブルカーは全線トンネルの中を走行する。
下って行く車両ともトンネル内ですれ違う。
黒部平駅
わずか5分で黒部平駅に到着。
最後尾に乗っていたので出口を出るのも最後となる。
すぐに次に乗る「立山ロープウェイ」の改札待ちの列に並ぶ。
ゴンドラの後部に乗り込む。
黒部平駅を出発すると先ほどまで見ていた黒部湖が下に見える。
ゴンドラはあっという間に高度を上げて登っていく。
大観峰駅
7分で大観峰駅に到着。
すぐにもう1つのトロリーバス「立山トンネルトロリーバス」に乗車。
室堂駅
立山の直下をトンネルで潜り抜け10分で室堂駅に到着。
ここは標高2450mでアルペンルートの最高地点。
外へ出て周辺をちょっと散策してみるが真っ白にモヤっていて寒い。
売店に並ぶポテトチップスは気圧が低くて袋が破裂しそうだった。
次に乗る「立山高原バス」を待つ列に並ぶ。
美女平駅
室堂駅を出たバスはつづら折りの立山有料道路をゆっくりと下って行く。
45分かけて美女平駅に到着。
アルペンルート最後の乗り物となる「立山ケーブルカー」に乗車。
車両の最前部に乗ると、一気に山を下っていくのが実感できる。
立山駅
ついにアルペンルートのゴールの立山駅が見えてくる。
美女平駅から7分で到着。
スタートの扇沢駅からトータル4時間強でゴール。
日も暮れ始めているが富山地鉄に乗り換えて宇奈月温泉駅へ移動する。
乗車記録のメモ
この旅で乗りつぶした路線
2011年に立山黒部アルペンルートの乗り物を乗り通した旅の記録でした。
トロリーバス廃止は残念ですが、改めて電気バスにも乗りに行きたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。