京阪特急淀屋橋→出町柳「3000系プレミアムカー《営業初日》の車窓から」

2021年1月31日から、京阪特急の有料座席車「プレミアムカー」が、3000系にも連結されるようになりました。しかも、既存の車両を改造した8000系と違い、今回は新造車を投入。ゆえに、鉄道マニアの期待値も高くなり、営業一番列車(淀屋橋発6時38分)はあっという間に満席......。

しかし、それ以降の列車は思いの外選び放題。というわけで、淀屋橋発10時20分発の「3000系プレミアムカー」を予約し乗車しました。

以下「3000系プレミアムカー」に往復乗車して気づいたことを列記します。
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①内装が、8000系よりもグレードアップ。相違点は以下のとおり。
・シートの「あんこ」が厚くなっている(座面が厚くなったのは公式発表済みだが、心なしか背もたれも厚めになっているような。8000系プレミアムカーも同じ座席にしてほしいぐらい)。
・シートピッチの拡大は言うに及ばず。
・肘掛けのパッドも厚くなったような(気のせい?)。
・天井は薄めのドット模様(8000系は和紙模様。タネ車からそうだったかな?)。
・LED照明は客席から直に見えないような設え。
・天井は黒格子で空調機器を目隠ししている(8000系は平天井)。
・窓框が広くなったような(気のせい?)。

②乗り心地が良いとTwitter上では評判だったが、確かにそうだった。往路は車端部(14C)だったが、揺れはさほど気にならず。復路は個人的ベスポジ(3C)でじっくり確認。腰回りが安定している。シートの良さも奏功しているのかもしれないし、そもそも8000系と3000系の「世代の違い」もあるのかも。

③シートヒーター装備の座席は4席(1A・1B、2A・2B)のみ。かつ、2A・2B は「車いすをご利用のお客さまのために前日まで確保される(=一般発売されない)」席なので、事前にネットで予約できるのは 1A・1B のみ。

④噂の「ガラス内蔵ディスプレイ」こと「infoverre® Windowシリーズ Bar タイプ」、室内側に全く出っ張りなし。発車時のアニメーションは上り(出町柳方面)と下り(淀屋橋方面)で異なる動き(別の動画で紹介していますが、本作にも盛り込んでいます)。
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唯一残念だったのは、この日から特急停車駅で「プレミアムカー・ライナー券売機」が稼働し始めたのですが、交通系ICカードが使えないなどのトラブルがあり、発売中止になっていたこと。Twitter情報では「駅ナカ店舗でも交通系ICカードが使えなくなっていた」とのことで、京阪さんのネットワークに障害が起きていたのかもしれません。

ともあれ、これで「(早朝と深夜を除いて)特急車すべてでプレミアムカーのサービスが受けられる」ことに。プレミアムカー狙いの利用者からすれば、列車の選択肢が広がり、より気軽に利用できるようになったと言えるでしょう。3000系プレミアムカー、一度はお試しあれ。

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