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おらだの共通語(五十音「か」)

「か」


がおる

【精がなく青くなる】(顔青る)
(例)「下請けに払う金なくて、がおったのよぉ」 

かえもず

【そばがき】
そば粉を湯でて団子状にした食べ物。
「はっと」「ばっと」とも
ひまなので一句
「かえもずの、ぬるま湯ひたりて、のたりのたりかな」

かえす

・かえす 【鳥やねずみのフン]
肥やし→こやす→ それとも土に返す? 

か(い)ず

【こいつ、これ】(類:はいず、ほいず)
(例)「かいずば、はいずさへっで、もってってけろ」
(訳)「これをそれに入れて、持って行ってください」

がえろくだま

 【蛙のたまご】がえろ → かえる。だま → たまご
がえろぐだま → おたまじゃくし → びっき → がまがえる → 出川哲郎

かがる

 【掛かる、襲う】
(例)動物園の飼育員がシグマから、かがらっで、けがをした。 
※シグマ=ひぐま

がせない

【1.勢いがない、2.力がない】我勢ない
(例)「がしぇなくて、飯三杯しか食えない」
   「俺も酒一升すか、呑まんなえ」 

かすびた

【瘡蓋(かさぶた)】
かさぶた → かすぶた →
風呂上りにカスピタ一本

がぎ

【L字型のほころび】工事現場で引っ掛けた服のほころび
(例)「どさ遊び行ったんだが。まだ、がぎこしぇで来て」
(訳)「どこにへ遊びに行ったのやら、 又ガキを作ってきて」

かだり(る)

【でまかせ・うそつき】語る
かだりお仲間、吠えろ布袋様 ワォ。
(お仲間=檀家のお経仲間)注2

注2
語りお仲間。お寺でのお経仲間がお茶を飲んでガヤガヤとだべっている。
うるさくて愛想のいい布袋様も怒って吠えるぞ。

かだぴこ(た)

【1.片方だけ、2.左右ちぐはぐ】 
(例)子供の靴変だと思ったら、左右ちがうよ、かたぴこだで 

かでまま

【雑穀・豆・芋などが多いご飯】糧飯

がった

【知っている】わかった
(例)「がったふりすんな!」
   「俺ら、わがたぁ~。 あれだべ、あれ」うふ♡

がってすね

【物事に動じない、無頓着、人の意見を聞かない】合点しない。から
(例)給与明細をチラシの裏に手書きで渡す会社(実話)

がっち

【頭が大きい人】
頭と体の釣り合いが合致しない、だと思う。
「頭おっきい野郎、飯たんと食う ♪」

かっちゃえす

【ひっくり返す】
(例)「お茶、あっずくてかっちゃえしたけは」
(訳)「お茶が熱くて、ひっくり返してしまった」

かっちゃえ

【逆、逆さま、反対、裏返し】 Up side down
(例)「お前なシャツもかっちゃえ、んねがぁ?」
(訳)「お前のシャツも裏返しで着てないか?」

かっちゃぐ

【引っ掻く】
(例)「母ちゃんから、かっちゃばがっだ(引っ掻かれた)」
   「何したの?」

かっつぐ

【1.髪を整える、2.追いつく】
1.髪の毛を繕う、かみをつくろう → かつく
2.追いつく → 追っつく → かつく

かっちゃまえ

【前後が反対】
うらかっちゃのかっちゃまえ 「だから、ばあさんが!!」

かっちょわす(なえ・え)

【1.煩わしい、2.うるさい】係わってきて、煩わしい。
(例)「この、てぶくす、かっちょわすなえごだぁ」
(訳)「この手、煩わしいなあ」

かっつ

【側】
後ろ側 → うっしょかっつ。向こう側 → あっつ
右かっつ。左かっつ。 チキンカッツ。(タルタルソースが好き)

かっぽでねぇ

【1.知らないで、2.看破できない】
何も分らないのに、知ったふりをする人をたしなめたりする言葉
(例)「かっぽでねぇくて、へらへら言うなよ」
   「河童出ないなら、きゅうりで…」

がなぐる

【横取りする】
(例)最後に食べようと取っておいた饅頭を、弟から、がなぐられた

かなさえずつ

【かなづち】 金製槌
ハンマー、げんのう、とんかち

かなちょろ

【日本のとかげ】
ニホンカナヘビじゃなくて、 しっぽを置いて逃げるヤツ

がな

【~分だけ】(100円分。 1時間分。 の分)
量り売りの量。
(例)「100円がな牛丼けろ。仕事もがなっだなぁ」
(訳)「100円分の牛丼頂戴。仕事も金額分だけ頂戴」

がなる

【どなる】我鳴る(家鴨がガァー、ガァー鳴くように)
(例)「うるせぇったら、なにがなてんのやぁ。ごめん、歌ったのがぁ」
(訳)「うるさいなぁ、なに怒鳴ってるの? ごめん、歌ってたのね」

かね

【食べない】食わね → かね
(例)「け」「かね!」
(訳)「食べてよ」「食べないよ」
 やっぱり、かなちょろは…

がまげっつ

【大きいお尻】
カエルで(蝦蟇)、調理器具で(釜)が大きいから。
ガマにはイボも、俺には?

かます

【掻き回す。 まぜる】
(例)「くず湯、がえろがえろ、かまして作てけろなぁ」
 ※がえろがえろ = 擬音

がめる

【お金や物を溜め込む】
甕(かめ)にいれるから。盗むという意味も。
俺んちは、うめぼしだけ。

かぶだれ

【服を着たまま濡れる】
衣類を被って雨に垂れる → 被垂れ
「この、ばかたれ!」

かぶずぐ

【噛み付く、 むしゃぶり食う】
昔、歯をヤスリで磨いていた「ブラッシー」って、プロレスラーがいたが「反則だぞ」

からがえ(い)

【魚のエイの乾物】
カラカラに乾燥したエイ(カラカラエイ)
アンモニア臭の高級食材。お盆・正月用。

がらぽ(ぼ)す

【1.外に置いて干したもの、2.やせ】(空干す)
干物みたいに痩せている。
「えもぼす、だえごんぼす、うめぼすぼす」
「芋干し、大根干し、梅干しの干したもの」

からこしゃく

【小生意気】カラ小癪。※カラは強調の接頭語
(例)「貧乏人のくせ、からこしゃぐな!」
(訳)「裏口入学のくせに、あがすけ野郎!」

がらみ

【全部、絡み】
家付き、車付き、ババア付き。おまけに小姑、借金付き。

からまえ

【川原】
川の両側の石原や砂場。
「からまえで芋煮会」原点。

からすまなぐ

【目に入るぐらいの前髪】
髪の毛が目に入るとトリ目になる?
前髪に隠れて見える目がこわい? から

からすぽんぽこ

【からすうり(烏瓜)】
猪野沢のじぃが言っていた。
「中をくりぬいて、提灯にして遊んだけなぁ」

からくて(る)

【1.かまう、2.係わってる】
(例)「ノラ犬さぁ、からくてねで、すごとすろ!」
(訳)「野良犬に、かまってないで、仕事しなさい!」
   「隣の姉ちゃんはえがんべが?」

からくず

【空口】
刺激的な食物をそれだけを食べること
(明太子だけたべるとか)

がんくれ

【癇しゃく、荒くれ】
癇症の暴れ者(やくざ、チンピラ)
頑張る + 荒くれ物で職人(昔かたぎの職人)

がんかけ

【崖】
(地名:ままのうえ。ままのした。※まま = がけ)

かんなえ

【食えない、食べられない】
(例)「カレー、あっちくて、かんなえ~(涙)」
   (お腹はへったが食べられない子供)注3
注3
子供が小さい頃に、寝過ごして昼食の時間が過ぎてから起きたので、温めすぎたカレーとジャーのご飯を食べさせたら、熱くて口から吐き出して泣いてしまった。

かんじょ

【勘定、予定】三人官女 = わりかん  ← うそ
(例)「明日遊園地さ行くかんじょしてだら、畑仕事だど。ケッ!!」
(訳)「明日遊園地に行く予定してたのに、畑仕事だって」


「き」へ続く…

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