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お片付けや整理整頓が苦手な子供について



お片付けや整理整頓が苦手になる原因とは?

発達障がいのお子さんに限らず、子供達は遊びに夢中になってしまうと次から次へとおもちゃを出してしまい、そのおもちゃを出す事に満足してしまいます。

遊びが終わった後のお片付けを忘れてしまう事も多いかと思います。

結局は、大人に「早く片付けなさい!」と怒られてしまう事がよく見られるパターンではないでしょうか。

もしお片付けや整理整頓ができるようになると、見た目がスッキリするだけではなく、遊ぶ時に物が取りやすくなります。

さらには、整理整頓するために物をきちんと整理することで、物と物の位置関係を把握することもできるようになります。

また、普段からお子さんがお片付けや整理整頓ができているのは、周囲の環境や大人が普段からきちんとできているか、そのような生活環境からも影響されます。

お片付けや整理整頓が苦手になってしまうことは、お子さんだけではなく、周囲の大人にも原因があると考えられるので生活習慣を振り返ってみるのもいいかもしれません。

今回は、お片付けや整理整頓ができない原因を分析し、その支援方法などを取り上げていきたいと思います。

物の形状に沿って物を握ることが苦手

おもちゃには、様々な形をしたおもちゃや大きい物や小さい物などのおもちゃがあります。

特に小さいお子さんやダウン症などのお子さんは、まだ手のアーチが未形成な事が多く、掌が平べったくなっている事があります。

このアーチが形成されていない状態では、物の形状に合わせておもちゃを握る事が難しく、おもちゃを上手に握る事が難しくなってしまいます。

そのような場合、無理に小さい物や全てのおもちゃを片付ける必要はなく、お子さんが持ちやすい大きい物などからおもちゃ箱に入れる練習をしてみましょう。

両手も上手く使えるようになるために、おもちゃを右手で持ったり、左手で持つなどの工夫もしてみましょう。

力加減をコントロールすることが苦手

小さいお子さんは、力が弱く、重い物を持つ事が苦手な事が多いです。

さらに、視覚的に重い物や軽い物を見た目で判断する事も苦手なため、急に重い物をたくさん持ってしまい、床に落とすことや、足に物を落として怪我をしてしまう可能性もあります。

そのように重い物を運ぶ場合は、小分けにして運ぶよう声かけをしたり、箱やかごなどに入れながら運ぶように声を掛けてあげましょう。

さらに、力加減をコントロールすることが苦手なお子さんに多く見られるのが、物をおもちゃ箱などに乱暴に入れてしまうお子さんも多いことです。

お子さん自身は、わざと乱暴に入れているわけではなく、力加減をコントールする能力が低い事が原因として起こるからです。

このような場合でも、最初に大人が優しくおもちゃ箱などに入れるお手本を見せてあげてから、お子さんにも同じようにおもちゃ箱に入れるよう行うことが大切です。

さらに、お手本を見せてあげると同時に、「優しくおもちゃを置いてね」などの声かけをしてあげることも大切です。

例えば、お子さんが力を入れすぎていると感じた場合は、「優しく入れてね」「そんなに強く入れ過ぎたらおもちゃが可哀そうだよ」など、声かけにも工夫ができるといいですね。

物を見分ける力が弱い

パズルや物や形を見分ける力が弱い場合は、整理整頓や片付けも苦手になってしまいます。

そのような場合、視覚的な支援として片付ける場所の写真を用意したり、箱に色を付け、色に分けて物を片付ける工夫が有効です。

形を見分ける力が弱いお子さんは、普段からパズルなどの遊びを行うと良いです。

物を立体的に見ることや物と物の位置関係を把握することが苦手なお子さんも多いので、パズルやブロックで楽しく遊んでみましょう。

それ以外にも、ボール遊びなどでたくさん目を動かす機会も大切です。

こまめにお片付けできる習慣が大切!

物やおもちゃを散らかしたままにしてしまうと、お子さん自身は散らかしたままの方が居心地良いと誤った考えが身についてしまう可能性もあります。

そのため、遊びの途中でもお片付けができる習慣を身につける事が大切です。

これは、親御さんからの声かけが必要です。

お片付けができることで、褒められる機会も増え、またお片付けがしたい気持ちになれるでしょう。

叱られてばかりでは、お子さんもお片付けや整理整頓をしなくなる可能性もあります。

おわりに

今回はお片付けや整理整頓ができない子供に対する支援方法や対策をご紹介させていただきました。

周囲の大人や親御さんの助けをかりることで、お子さん自身も上手にお片付けや整理整頓ができる自信に繋がっていきます。

周りの大人と一緒にお片付けや整理整頓ができるようになるといいですね。

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