2024新商品 Tetsu Wok
例年6月に行われる新商品発表。
2024年モデルは6月12日から14日に開かれた、Interior Life Style 2024でのお披露目となりました。
今年の新商品は「Wok」、中華鍋です。
マルシェ販売や海外商談で多く寄せられた「もう少し大きい(深い)のが欲しい」というご意見にお答えするべく、たくさん考えて作りました。
ポイントは、IHでも使える中華鍋であること。
深さがあり、炒める・煮る・茹でるなど、あらゆる料理に万能です。
8cmの深さで、シリーズ最大容量
前述のとおり、これまでマルシェや販売イベントでよく言われたのが、「もう少し大きい(深い)のはないの?」というご要望でした。
既存商品ののTetsu PanやTetsu Nabe(直径26cm)はテーブルにそのまま出すにはほどよいサイズ感ですが、例えば4人家族の分を一度に作ろうと思うと、たしかに少し小さく感じます。
海外商談でも、「これはジャパニーズサイズだよ」と言われました。
一般的な鍋の規格サイズも参照にしながら、28cm、30cmなどサイズを模索。深さを美しく出すために、製造チームも頑張ってくれました。
Tetsuシリーズは、板状の鉄をプレスで曲げて作ります。
わかりやすく例えると、パイシートを器型にするのを想像してみてください。上の方が重なって、厚さに歪みが出ると思います。鉄も同じように歪みが出るのですが、それを綺麗に仕上げるのが“ナウ産業クオリティ”です。
普段からこういった金属加工を行うナウ産業ですが、「金型作製で一番深く難しい絞り型だった!」とのことで、現場の皆様には感謝です。
金型で押し曲げた後、不要部分をカットして、手作業で均一・滑らかな表面に仕上げてから、表面処理をかけていきます。
厚さ2.3mmで美味しく仕上げる
Tetsu Wokは板厚2.3mmの鉄鍋なので、一度温めればその蓄熱性により、上部の方まで熱を帯び、木ベラやスパチュラなどでガシガシしながら均等に加熱できます。
この厚みも、試作をいくつも作って検討しました。
鉄鍋は「重さ」がネックになりがちです。
Tetsu シリーズは「自宅で手軽にシェフの味」をテーマに、厚さ3.2mmをスタンダードとしていますが、大きさもあるので「この重さは家庭のキッチンには厳しい」という見解に。
厚さを変えて、2.3mm、1.6mmで同じ直径のものを作り、持ち比べ、焼き比べてみました。また、使い勝手を考えて片手と両手のバージョンも作りました。
数値のデータにはなっていませんが、筆者は野菜炒めでその違いを実感。野菜のジューシーさ、食感、焼き色が、厚みのある鉄で作った方が美味しかったので、「やっぱり厚さは大事!」と再認識しました。
水気のついた野菜やお肉を投入しても、温度が下がらず美味しく焼ける。この重さゆえの味わいを、ぜひみなさまにもお試しいただけると嬉しいです。
展示会を終えて、いよいよ発売となります。
ぜひぜひ、今年もたくさんのみなさまに喜んでいただけますよう、私たちも頑張ってまいります!