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投球と胸郭柔軟性について


投球時最大外旋フェーズにおける各関節の貢献度

投球動作においては、背骨の柔軟性はとても重要になります。宮下らは大学生投手を対象に3次元動作解析装置を用いて、投球フォームを解析したところ、最大外旋位では、肩の外旋角度のみならず肩甲骨後傾・胸椎伸展が同時に引き起こると報告しています。

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つまり、外旋位では、肩甲骨・肋骨を含めた胸郭の可動域が求められるということになります。



胸椎可動域制限と障害イメージ

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胸周りの可動域制限がある中でも強い球を投げようとする際に、地面から遠い位置にある関節に「over stretch,over contraction」とよばれる過剰な関節運動が引き起こる可能性が高いです。これが障害発生へ繋がると一般的に考えられています。



胸郭の拡張と球速アップのイメージ

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胸周りの柔軟性は、障害だけの視点だけではなくパフォーマンス(球速)へも影響します。弓矢を強く弾くためには弓がしなることが重要です。これが胸周りを含めた脊柱の柔軟性が拡大することであり、強いボールが投げられる1つの要素であると考えられます。




まとめ

●最大外旋位においては、肩のみならず肩甲骨・胸椎の可動域も必要

●胸椎・胸郭の可動域制限は肩や肘への障害発生へ繋がる可能性がある

●胸椎・胸郭の可動域の拡大は球速への影響する可能性がある



学童期から大人までの主に野球選手を対象としたトレーニング動画や情報を毎日配信しています。今回の内容の胸周りのストレッチング等も紹介していますので御覧ください。
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