キャリアの見直し「キャリコンサロン編集部」#81
キャリコンサロン編集部マガジン、今回のテーマは「キャリアの見直し」。
うーん、そもそも「キャリア」というものは、どちらかと言えば「後付け」的なことも多いので、60年の人生を「振り返ってみると」、何度か「キャリアの転換点」と言えるようなこともありました。
今回はその中の一つをピックアップして書いてみようと思います。
ファースト・キャリア?
大学時代から「マスコミ」業界を希望し、編集・制作といった仕事に就きたいと考えていました。新卒で入った会社も小さな広告代理店。希望の業界ではありましたが、リアリティギャップから、4か月でその会社を辞めました。(はい、自身の責任です)
その後、就職情報誌の編集部へアルバイトとして潜り込み、嘱託社員を経て、正社員に。念願の広告制作、書籍編集、さらにはイベント運営など、自身の志向にマッチした仕事を続けることができました。
当時は残業も多く、泊りがけで仕事をしたこともありました。それでも仕事や仲間といる時間が楽しく、まさにワーク=ライフという時期でしたね。それが、17年ほど続いたわけです。
キャリア・ミスト?
年齢的には30代後半となり、結婚もしました。その頃は編集デスクという立場で実際の現場よりも、業務の統括責任者的な役割にいました。仕事自体は相変わらず楽しかったのですが、「デジタル化」の波が押し寄せ、紙媒体からインターネットへの移行期でもありました。少しづつですが、自身の中に「違和感」的なものも芽生えてきました。(これまでと同じように続けていていいのだろうか?培ったスキルは今後も役に立つのだろうか?)
その時に出会ったのが「キャリアカウンセラー」という資格でした。きっかけは同僚の何気ない一言。「これって加藤さんに向いているような気がする」
半信半疑ではありましたが、説明会に参加し、すぐに講座に通いました。そこには、これまで知らなかった世界が拡がっていました。資格試験にも運よく一発合格しました。
キャリア・ブレイク?
資格試験に合格してからは、もっと学びたい、実践してみたいという気持ちが日に日に大きくなりました。そして「キャリア支援事業」という新規事業に、手を挙げて、異動希望を提出しました。
新規事業ですし、これまでの社内キャリアはリセットされる、ということになりましたが、無事、異動を果たすことができました。(周りからは「なぜ、そんな選択を?」という感じではありましたが)
その時から「キャリア支援」の道にはいり、紆余曲折を経て、「人材育成」「組織開発」へと組織内キャリアでの後半戦へと繋がってきました。
キャリアは偶然から始まる?
今、考えると、あの日の同僚の何気ない一言。これが私にとっての「キャリアの転換点」であったと思います。まさにプランド・ハップンスタンスというわけです。もちろん、その背景には、環境変化や自身の心の揺らぎなどがあり、キャリアチェンジに影響していると思いますが、その同僚には感謝しかありません。彼とは会社を辞めた後でも、飲みにいくと、その話になります。
はい、今回はこのあたりで。ありがとうございました。