私が人生を懸けておすすめする最高の一冊『時間は存在しない』
ふつうわたしたちは、時間は単純で基本的なものであり、ほかのあらゆることに無関係に過去から未来へと一様に流れ、置き時計や腕時計で計れると思っている。この宇宙の出来事は、時間の流れのなかで整然と起きるーーー過去の出来事、現在の出来事、未来の出来事。そして、過去は定まっていても、未来は定まっていない…。ところが、これらはすべて誤りであることがわかった。
、、、
てつ(@tetsu_717)です。
あなたは「時間」に関して、どのような感覚を持っていますか?
冒頭の文は、カルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』から引用した文章です。
私は本書『時間は存在しない』が大好きです。
長年、私の頭の中でグルグルしていた時間観を、見事に解説してくれる本だからです。
「時間は、過去から未来に流れ”ない”」と言えば、あまりにも常識からかけ離れており、世間の人から冷たい目で見られるかもしれません。
しかし、何千年も前から、たとえば阿毘達磨仏教哲学などでも、時間は過去から未来へ流れているわけではない、という”事実”は多くの偉人によって語られてきました。
それがここ最近、科学者たちによっても語られるようになってきたので、これからの時代の人類が持っている「時間観」は大きく変わることになるでしょう。
そして、それと同時に「後悔」や「苦しみ」といった、人間のネガティブなエネルギーも消滅することになります。
人々が、悩み、憂い、苦しむのは、そもそも時間に対する感覚に誤解があるからなのです。
現在の科学で常識となっている時間観はこのようなものです。
・低地では高地より時間がゆっくり流れている
・物体は周囲の時間を減速させる
・地球は巨大な質量を持つ物体なので、周囲の時間の速度は遅れる
山の上と、平地では時間の流れ方が異なります。
これは、正確な時計を持って実験すれば、誰でも簡単に分かることです。
そして、時間の流れが場所によって異なるということは、
・本物の時間は存在しない
・米ドルと英ポンドのようなもの
・時間は無数にある
ということになります。
例えば、ドルとポンドは為替によって、価格がいつも変わりますよね。
じゃあ商品の価値は、ドルで表すのが正しいのか、ポンドで表すことが正しいのか、どちらが正しいのか。
正解は、どちらも正しくありません。
通貨、貨幣というものは、商品の価値を相対的に表す指標でしかないからです。
”絶対的に正確な価値”は表せません。
鮭おにぎりが1個100円だったとします。
でも、さっきラーメンをいっぱい食べたばっかりで、お腹いっぱいの人は100円を出してまでおにぎりを買おうとはしませんよね。
お腹がいっぱいの人の、そのときの鮭おにぎりの価値は0円なんです。
価格は100円でも、価値は0円です。
逆に3日間ご飯を一切食べていない人が、鮭おにぎりの目の前に立てばどうでしょうか。
そんな人は、100円どころか、1000円、2000円を出してでも、鮭おにぎりを購入しようと思います。
価格は100円でも、価値は2000円です。
そもそも「”正しい価値”は存在しない」、「価値は無数にある」というのがこの世の実態です。
それと同じく「”正しい時間”は存在しない」、「時間は無数にある」というのもこの世の実態なのです。
本書は、あなたの”常識”を確実に破壊する一冊です。
Kindle Unlimited対象本なので、この機会にぜひ読んでみてください。
コペルニクスが、地平線に沈む太陽を眺めていたとき、その目に映っていたのは回る地球だったーーー
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