いのちの根源
久々に懐かしの母方の故郷 野津原(大分市)へ
感受性豊かな学童期
精神疾患(躁うつ病)やアルコール依存症で
トラブルを巻き起こす父親がいる元での生活は教育に良くないという家族の配慮で、長期の休み(夏休み)は大自然に囲まれた母方の故郷で長期間過ごしました。
早朝よりいとこ達とともに山や川に分け入り冒険しながらカブト虫やクワガタ虫を採取
その後はラジオ体操
そして神社の敷地内でお年寄りとゲートボール
水温が上がる午後からは清流で泳いだり
川魚を追いかけ銛(もり)でつき、時が経つのを忘れて過ごしました。
夕暮れ後は花火、そして街頭一つない漆黒の闇の中、手の届かんばかり一面に広がる星々を飽くことなく眺めていました。
苦しいとき、悲しいとき、死にたいとき
いつもあの大自然での経験と風景が脳裏に浮かびました。
こころの故郷野津原の七瀬川は、水量が減少し、川魚も減り、降り注ぐような星空もなくなってしまいました。
ダムの建設計画があがって約40年、、 昨年ようやく巨大なダムが完成したからです。
その間、七瀬川や、そして本流の大分川にはダムが必要とされるような深刻な水不足は一度も発生していません。
二度と戻ることのない大自然ですが、幸いにもあの素晴らしい風景と記憶と感触は鮮明に、いつまでも私の心の中で生き続けています。
本当の豊かさに触れたからこそ今があります。
現代を生きる子ども達が、本物に触れる機会をと切に願う今日この頃です。