タイ人スタッフに「当たり前のこと」を教える重要性
タイで研修事業をやっていると、お客様から色んなご相談を受けます。
多いのが、
・何回教えても、やるのは最初だけですぐやらなくなってしまう
・ルールを決めてもなし崩しになってしまう
など。
もちろん、これには色んな理由があるのですが、社員教育という観点でいうと「基礎教育が足りない」というパターンも多いので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
基礎知識の重要性
トレーニングが効果を発揮するには「基礎知識の蓄積」が非常に重要です。
例えば飲食店で「お客様のモノやお金を扱うときは両手を使うこと」というルールを決めてスタッフに教える、というシーンを想像してください。
この場合、教えるのはまさに「両手でモノを扱いなさい」ということだけです。それだけ。実際にやって見せたり、動画で説明してあげるともっと分かりやすいと思います。
しかし、この簡単な動作1つだけでも「基礎知識があるかないか」で決定的な差がつきます。
ここでいう基礎知識とは例を挙げると以下のようなものです。
・自分達のお給料はお客様からいただく売上から支払われている
・お客様に満足していただくことが売上につながる
・QSCが店舗の継続的な繁栄には不可欠である
・お客様に「自分は大切に扱われている」と思ってもらうことはリピートにつながる
如何でしょうか?
「当たり前じゃん」と思われるようなことばかりですよね。だから「お客様のモノやお金は両手で扱う」べきなのです。
ちょっと想像してみてください。
基礎知識があるスタッフに対して
「モノを両手で扱う」という指示をして、実践させる
基礎知識がないスタッフに対して
「モノを両手で扱う」という指示をして、実践させる
この2パターン、実際の行動にはかなりの差がついてしまうケースが多いのです。これはタイで多くの現場研修や覆面調査をやってきての実感です。
基礎知識がないスタッフは単に「モノを両手で扱う」という行動を実践するだけで、その重要性や背景、期待効果を理解できません。
結果として単なる作業になってしまい、「両手で扱うけど笑顔じゃない」とか「日本人が見てる時だけやる」なんてことになります。
私たちが「そんなの当たり前」で済ませてしまっている知識を知っているかいないかで、店舗のクオリティには大きな差がついてしまいます。
基礎知識を学んでもらうには
「基礎知識を持っているかどうかで同じことを教えても成果に大きな差が出る」ということはお分かりいただけたと思います。
実際、タイ人スタッフの多くはこのような「基礎知識」を学んだ経験を持っていません。それがトレーニングや研修の効果を低減させてしまっているという面もあります。だから、まずは基礎知識から学んでもらうほうがパフォーマンスの向上につながりやすいのです。
でも、基礎知識を教えるってすごく大変です。なぜなら
・今日・明日の成果につながりにくい
・教える内容が多い
そして、
・1回では覚えられないので繰り返し何度も何度も教える必要がある
からです。
だからこそ、基礎知識の教育にはビデオ教材、いわゆるe-ラーニングをお勧めします。
動画による研修のメリット・デメリット
動画によるトレーニングはコロナ禍でかなり「当たり前のこと」になってきました。動画であれば
・観てもらうだけで勉強してもらえる(自分で教えなくて済む。言葉の問題も解決できる)
・繰り返し何度も観てもらえる
というメリットがあります。
一方で
・分かりにくい
・実際に集中してみているかどうかが分からない
・理解しているかの確認が難しい
という問題点もあります。
動画による研修システム
弊社では基礎教育の徹底のために150本以上のタイ語動画コンテンツを格納した人材育成の総合プラットフォーム「H&G Learning」をご用意しています。上記デメリットを解消し、理解度や進捗度の見える化ができるシステムです。
詳細はこちら。
タイ語のコンテンツがあり、日本語で管理できるシステムはまだまだ少ないようですが、弊社以外にも現在は様々な動画配信システムやプラットフォームがあります。
「基本・基礎の徹底」との相性が最もよいのが「動画による研修システム」です。貴社でパフォーマンスを高めるために必要な基礎知識を網羅したシステムを選択し、基本基礎教育の徹底をスタートさせましょう!
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