きっと何者にもなれないお前たちに告げる
あぁ、オレのことか──
反射的にそう思ったのは『輪るピングドラム』というアニメのキャラクター「高倉 陽毬(ひまり)」がペンギン帽を被った時にだけ現れる別人格が力強く言い放つこのセリフ。たいして痛くもなかったけれど、当時の僕の心にぐさっと刺さった記憶があります。
そう、当時の僕は何者でもなかったし、今後、何者かになれる自信もなかった。そして今もってなお、何者にもなれていないのが現実なのです。
そもそも「何者」とは何か
それは「有名人」と同義かもしれないし、「スキルに秀でた存在」ともいえるかもしれない。もしくは「ちょっとキャラが立っている」くらいでも、もしかしたら「何者」かになれているのかもしれない。定義は人それぞれです。
ただ、やはり僕はそのいずれでもない。
それじゃあ、僕はどうやって「何者」かになればいいのか。ざっくりいうと、その方向性は2種類あるんじゃないかと思っています。
1.やらないことを決めて、一点に集中投資する
「あれも欲しい、これも欲しい~」という有名な歌があります。人間とは元来「欲張り」な生き物。キャリアにおいてもこの「欲張り」はときどき顔を覗かせますよね。
・英語が話せるようになりたい!
・○○の資格を取りたい!
・大学院で専門的に学び直したい!
気持ちはわかるけど……全部は無理!
あれもこれもとつまみ食いせず「選択と集中」を断行する。そして自らの時間とコストを一点に集中投資する。大切なのは、簡単に諦めないこと。人間、ひとつのことを長く突き詰めていけば、けっこう結果はついてくるものだ、と思っています。
2.スペックを掛け合わせてタグラインをつくる
ここで大切なのは、スペックを足して積み上げていくのではなく、掛け合わせるということ。積み上げでは、一つひとつのスペックの物足りなさを補完することができない。
例えば、大学でデザインを基礎から学んで、10年以上Web屋としてメシを食ってきた僕だったら「デザインがわかってWebにも詳しい広報PRパーソン(長い)」というタグラインになるでしょうか。
ちなみにタグラインとは「ブランドが約束する価値」を表すもの。人物にタグラインをつけるということは「わたくし、こういう者です」的な感じかな。
いま僕は広報をがんばっているつもりだけど、その経験はまだ浅く、正直これといった実績もない。だけど「デザインがわかってWebにも詳しい広報PRパーソン(くどい)」というタグラインは、もしかしたらとても希少で、場面によってはけっこう有効なのではないかなぁ(希望)。
というわけで、何者かになれる自信は未だにないのだけれど、もし「デザインがわかってWebにも詳しい広報PRパーソン(しつこい)」に需要があるようなら、きっとお力になれることもあると思うので、ぜひ気軽に声をかけてくださいませ(╹╹)