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子どもとデジタル 「ちゃんとこわがって ちゃんと使う」

 オンライン授業など、コロナ禍によって子どもの世界にも急速に広がりはじめたインターネット。
 「使わざるを得ない」状況の中、知らず知らずのうちに危険な使い方をしている子どもたちと、それに戸惑う保護者がいます。インターネットを正しく知り、正しくこわがり、使っていく方法を情報リテラシー専門家の小木曽健さんに聞きました。

情報リテラシー専門家
小木曽 健さん

IT 企業に勤めるかたわら、各メディアで情報リテラシーに関する発信を行う。全国の学校・企業での講演は年間300回以上。『ネットで勝つ情報リテラシー』( 筑摩書房)など著書多数。


ルールを守れば、こわくない

 「スマートフォンやパソコンなどのインターネットツールは、〝ツール〞(=工具)という名の通り、単なる道具です。しかし、単なるというには幅広すぎるくらい、情報の収集から発信、コミュニケーション、クリエイティブまでなんでもできる道具なんです」と小木曽さん。だからこそ起こった問題を単なる道具のせいにするのはお門違い。「スマホを使いこなして興味のある分野へと進んだ子もいるし、ネットゲームで詐欺を働いて補導された子もいます。要は使い方次第です」。

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