
ぴったりはまると気持ちがいい! 【山﨑美津江さんの “家の整理は心の整理”】
「忙しくて、頭が混乱しているときは、〝ジグソーパズル方式〟を試してみては?」と山﨑さん。
「わかりやすいこと」からはじめるのがいいようです。
みなさんはジグソーパズルをするとき、どこからはじめますか? 多くの人は、四隅や周りなど、「もうここしかない」というピースからはめていきますよね。
バタバタと忙しくしていて、優先順位が決められないときは、わかりやすいところから進めて、少しずつ完成を目指していく、このジグソーパズル方式がおすすめです。
そうじや片づけも同じように考えてはどうでしょう。ひき出しの中や細かい場所からはじめるより、「食卓にものを置かずに平らにする」と決めてスタートする方が、効率よく部屋をすっきりさせることができます。
苦手な家事にとりかかるときも、「手前から」「手元から」「一歩だけ先を」と狭い範囲に狙いを定めて向き合います。
決めたことを3日続ける
3日前に何をしていたかを覚えていますか? 昨日の夜ごはんのことも忘れてしまう私は、すぐには思い出せません。3日= 72 時間は、案外長いのです。
床にものを置かないと決めて、3日続けばたいしたもの! 何となく「これはいいぞ」と思えたら、美意識が育っているということ。散らかっていれば、心地悪さが生まれるはずです。
やってみてうまくいかなかったら、迷ったパズルのピースを後回しにしておくように、少しの間放っておいて、次の機会がめぐって来るのを待ってみたらいいのかな、と思います。
ジグソーパズルのピースをあれこれ試しながら、ピチッとはまったときの快感はたまりません! 生活もジグソーパズルが少しずつ絵になっていくように、目標が決まっていくとうれしいですよね。
〈コツコツと記録する〉

〈きれいをキープ〉

〈ホッとひと息〉

〈血の巡りをよくする〉

山﨑美津江さんは、こんなひと
相模友の会会員、家事アドバイザー。『婦人之友』での家事、整理収納、そうじのアドバイスが好評。スーパー主婦としてテレビなどに出演。自宅を公開して家事のアドバイスも。家計簿歴も40年余り。
出典:『かぞくのじかん』(休刊中)2021 冬 Vol.54