うつ病になって(2)〜入院1回目まで〜

徐々に変わる睡眠薬。抗うつ薬の効果もそこまで実感できず、とりあえず飲むだけだった。そして、睡眠薬を徐々に強いものへと変えて、次第に数も増えていった。

調べたら、ついに最強の部類に入る睡眠薬まで手を出すことになってた。それでも眠れなくて、その頃から過食が始まった。

どうしようもないイライラと不安?よく分からない気持ちで、どうしようもなくて、夜中とかに食べてしまった。

そして、出かけるのも億劫で、無理やり行かされる犬の散歩だけでも本当にキツかったが、理解はされなかった。

徐々に太ってしまった。そして、日常的にイライラ時の薬や不安時の薬を使っていたが、どうにも耐えられなかった。

そこで、看護師であることが生きた笑

精神科には入院制度が幾つかあって、成人している人は本人の意思で入院することができるのだ、と看護学校時代に精神科の勉強をしていて知っていた。そこで、通院している病院の先生に任意入院をお願いして、部屋が空いていたので入院した。

その時に地方にいる兄にこれまでの経緯を話して鬱になったこと、睡眠薬を使ってること、それでもキツくて入院したことをメールにして送った。兄は仕事が忙しいのと、親父との仲が悪かったこともあり、結婚相手を連れてきた時以外に就職してから帰ってきたことがなかった。

入院中、同じうつ病患者がほとんどだったので、共感できることが多くて、家よりよほど居心地が良かった。無理せず休みたい時に休める。動ける時は廊下を他の患者さんと一緒に散歩したり、談話コーナーで話したりした。その時に後に自分も受ける電気けいれん療法を受けてる人とも話す機会があった。それを受けてた隣のベッドのおじさんはいろいろ教えてくれた。

期限の3ヶ月を前に、兄が地方から実家に来たらしく、親父と大喧嘩して俺を一人暮らしできるように話をまとめてくれた。

そして、入院中に外出届けを出してアパートを探し、契約して、3ヶ月の入院後そのままアパートに住むことにした。

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