見出し画像

身辺自立シートを作ってみたよ

※2022.11.10
追記あります!目次の中に追記分入っていますので購入者の方はそちらをどうぞ。

知的に高い低いより、自分の事を自分で出来るようになるかという事の方が社会に出てから困る…という観点で重要。

そんな話をされて作ったシートです。

親がやってあげるのは楽だけど、楽を覚えると人は動かなくなるから…
それは発達障害の有無だけではなく、どんな人にも共通することだと思う。

小さいうちはそれで良くても、そのまま成長していったときに「いい加減一人でやりなさい」って言ってもやってくれるようにはならなかったり。
ちゃんと身辺自立してくれれば私としても助かることは間違いないので、ちょっと頑張って作ってみました。


試作「おしごとビンゴ」

お手伝いビンゴ

一番最初に作ってみたのはこちらのビンゴ。

ビンゴで一列揃ったらポイントが貯まる…みたいなつもりで作ったのだけど、そもそもお弁当がある日と無い日があったり、野菜を剥く日と剥かない日があったり…これだと本人の努力と関係なしにビンゴが達成できないことがあるという理不尽さが。

なんか別なやり方ないかな~と変えてみたのがこちら。

実装「選択カード型シート」


画像2
画像3

お仕事リストから今週頑張る目標を選んで、出来たことを下の枠に移していく仕組み。

うちはYouTubeをそこまで開放しておらず、たまに見れる日があるとすごく喜ぶんです。なのでボーナスはYouTubeにしました。(お金がかからない…!)

今週の目標のところには「日常生活で毎日できる自分が頑張る事」を選んでもらって…

他に頑張った事があったら、残ってる枠に張り付けていきます。
一番最初はごくごく簡単な項目を3つ選んでみました。

長女ハナは「選ぶ」「決める」という事が物凄く苦手な子でして、自分がやることすら人に決めてもらいたがるんですよね。
でも本当は自分で考えて自分で行動できるようになってほしい。
なので「何が出来そう?」と言ってこの中から「選んで」「決める」きっかけになってくれても嬉しいなと思ってこうしてみました。

で、初日の成果。

画像4

目標三つは達成。

他にも、いつもそこらに投げられていたおやつが入ってたゴミを率先して捨てに行ったり、お皿を下げてくれたり、服をカゴに入れてくれたり。

達成した個数に応じて、手に入ったポイントを丸シールで貼っていきます。
色んなことを頑張ってくれることもさることながら、一日の最後に「私こんなにいろんなことをやれたんだ!」と言って喜んでいたので、自分がやったことを見返す事も出来るという事で結構いいものが出来たんじゃないかと。

何度かこういうの作ったけど、今までで一番まとまっていると自分では思ってる…!

3歳用のシンプル版シート


で、姉がやってるのを見て「わたしもー!」となっている3歳マル。
そうだよねぇわたしもやりたいよねぇ、でもこのルールを3歳でやらせるのは難しいよねぇということで作ったのがこちら。

画像5

文字はまだ読めないので画像のみのシートで、姉のと見分けるために色付きにしました。項目も本人が出来そうな簡単なものに絞って減らしました。

細かいルールは特になく、やれた事をただ左から右に移すだけ。

「今日はこんなに色んなことを頑張れたね」だけを見えるようにする段階です。

何枚集めたらご褒美みたいなのも何度かやったけど、あまり理解出来ないようなので「頑張ったら下にシールを貼ろうね」とだけ言っています。
こちらは大判の丸シールに枠サイズを合わせました。

姉にはなかった「幼稚園に行く」と「トイトレ」の絵をプラス。

3月まではほぼ完ぺきだった「おまるでおしっこ」ですが、幼稚園が始まりストレスを感じるようになったためか全然出来なくなってしまいました。
でも今までほぼ完ぺきだったこともあって、オムツが濡れるのは不快なマル。一回おしっこするたびにオムツを勝手に替えて、そこらに脱ぎ散らかされた使用済みオムツが出るように…


おまるでおしっこしようと誘っても拒否、オムツを巻いて捨てることを声かけしても拒否。オムツの消費量は一気に跳ね上がるし、どうしたもんかと思っていたのですが…これを作った後からは昨日一度もオムツにおしっこをしませんでした。まずは、このままおまるが定着してくれると嬉しい。

幼稚園に行くのも、これでうまく行けるようになるといいなー…。

で、これによって姉妹間で「ごみ捨ててないよ」とか「お皿出しっぱなしだよ」とか声掛けするようになったんです。
こういうのって何度か作ったけど”親が付き合いきれなくなる”というのが一番の問題だったりするんですよね…。

「ほら、カード確認して」とか声掛けするのが面倒になって、親が面倒になってくると本人もやらなくなって、いつしかただの風景になっていくという(´;ω;`)

姉妹でシートを見て、カードを移動させて、成果を確認するようになれると勝手に稼働するから良いのですけど…。
今のところはやってくれてるけど、今後どうなるか…。

こちら、私が作ったものと同じようなシステム作りたい!という方用に枠と目標シートを中抜きしたものの画像データを置いておきます。
好きな絵を描いたり、写真を貼ったりして使えます。

枠とシートのみ画像

目標選択シート
目標シート

一応A4横で出力すると良い設定で画像を保存してるけど、ちゃんと出来るかなぁ…。


ちなみに我が家には『ラミネーター』がないので、全て100均で材料を揃えています。
今回は自宅にあったものもあったため、今回の製作費は200円でした。

材料


1.クリアポケット穴あきファイル

画像8

こういうやつです。
うちはすでにあったので、今回は買わずに済みました。
ベースになる用紙を印刷して、これに入れるだけでラミネート代わり。
ポケットになっているのでポイントに使うシールも一緒に入れておけます。
壁に貼るときは上の穴に画びょうで貼れるし、穴周りは少し強化されているのでちぎれにくい。
何なら出来上がったものをファイルに綴じて持ち歩くなんてことも出来ます。

2.透明テープ

oppテープって言う名前なんですね。
幅が広いセロテープみたいな感じです。
上に貼るカードはこれを両面にぺたぺた貼っていきます。
コツを覚えるとしわなく貼れますが、ちょっと気が緩むとしわができます。


カットしてしまえば多少のしわはほぼ気になりません。


安いラミネーターだと小さなカード型はぷかぷか浮いてきたりしますが、このテープを両面に貼るのだとがっちりコーティングされて良いですよ。

3.マジックテープ

画像10

色んなタイプがありましたが自由な大きさにカットできるというタイプを買って、めっちゃ細かく切りました。多分これが一番コスパ良さそうだったので…。
最初は2センチ×1センチ角に切ってたけど、最後足りなくなって1センチ×1センチにカットして水増し。でも、それで十分かも。

後からこのカットがめんどくさくて帯状のを買いましたが、こっちの方が圧倒的に楽です。


材料、以上!

道具

・カッターマット


100均でも売ってます。
私はA3サイズのマットを持ってますが、A4で十分かと。
何だかんだ使う事あるから100均のではなくてちゃんとした大きいの買ってもいいと思ってるけど…人によりますよね。


・カッター

どんなカッターでもいいです。
私は模型作成用の細かい作業可能なカッター使ってるけど、別にでっかいやつでも全然問題ないと思う。ダイヤルカリカリするような本格派でもなんでも。
目標カードと、マジックテープを切るのに使います。

・アルミ定規(30センチ程度)

カッターで切るときに当てるための定規。
別に樹脂製とか木製とか竹製でもいいけれど、たまにカッターで削れちゃうことがあるよ。

・はさみ

どんなはさみでもいいです。
OPPテープを切るとき、あとは私はマジックテープを細かく切るときはカッターだと切りづらくてはさみにしました。

カッターマット買いたくない!定規など当てるのが面倒くさい!って人は全てはさみでもいいです。
まっすぐ切ることにこだわりが無い方はそれでOK。

道具、以上!

もし子どもが飽きちゃっても、このぐらいお手軽に済むなら悔しくないですよね。(よね??)

**

そしてここからはワンコインの有料ページ。
画像と文字が入ったもの、文字だけ抜いたもの、3歳児用に作ったもの、色をモノクロにしたもの、制作手順を書いてあります。

※2021 10月追記

目標選択シートの順序を入れ替えたものの画像も入れました。
ただ漠然と目標が混ざっているのではなく「朝起きたとき」「学校から帰ってきたとき」など、どんな状況のときやれるかが明分化された結果本人はもっとちゃんとやれるようになりました。

ここから先は

3,032字 / 15画像

¥ 500

サポートいただけたらそれも創作に活かしていきますので、活動の応援としてぽちりとお気軽にサポート頂けたら嬉しいです。