私の体を君に貸そう。
避妊をやめて2回目の”タイミング”で、私たちは赤ちゃんを授かった。
結婚したからいつ子どもができてもいいよねくらいの気持ちで、妊活をしていたわけではないから、「愛を確かめる行為」が「子どもを作るための行為」に変わるうんと前に授かれたことは、とても幸せなことだった。
妊娠検査薬の陽性反応、豆粒より小さな影を写したエコー写真、昔よりはるかに可愛い母子手帳。どれを受け取ってもなかなか妊婦になる実感が湧かず、愛おしそうに私のお腹をさする夫や、おめでとうをくれる家族に「いや、まだ無事