迷い込んだ夏の風物詩
「りーんりーんりん、、」
、、、、ん?
店内に響く音。え、店内BGM??
いやでもやけにリアル。
「鈴虫ですよ」 「あら〜、、、」
なんとお店に鈴虫くんが紛れ込んでしまったようなのだ。
最初は、風情があっていいわねなんて呑気に思っていたけれど、何時間も何時間も、鈴虫くんはリサイタルをやめてくれない。
鈴虫はなぜ鳴くのか、Google先生で調べてみたら、メスへの求愛行動らしい。
だけど、オスくん。君はこの場では1人しかいないから、その声はお目当ての子には届かないんだよ?周り人間だらけよ?
あ、でももしかしたら、鈴虫くん、メスにじゃなくて、私たちに聞いて欲しかったのかな?
大勢の中の一部じゃなくて、もっと自分の存在を示したかったのかな?もしかして、鈴虫くんも何者かになりたかったのかな??
なーんて鈴虫の気持ちを仕事中ずっと考えていた。しょーもない。笑
でも鈴虫ってあんなに何時間も鳴くんだなーって感心してしまった。
私には、届いたよ。鈴虫くんの熱い想い。
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