ヤ!ヤ!ヤァ!【Wienners『BURST POP ISLAND』感想】

Wiennersの『BURST POP ISLAND』をやっとじっくり聴けた。脳みそが躍っちゃったぜ超ハッピーって感じで感想をツイートしようと思ったらTwitterじゃ文字数がちょっとだけ足らなかったのでnoteに書くことに。

1曲目の『ANIMALS』は事前にMVで聴いてて格好いいことは既知だったんだけど、アルバムとして聴き始めた時に、もうこの1枚の興奮の予兆みたいなのをビンビン感じさせてくれて最高。イントロが言ってるもん、「こっからすごいことが起こるぜ」って。

2曲目の『MY LAND』はアルバムの2曲目としてとても効果的に我々の体に勝手に動かします(文章が和訳みたいになるくらいに脳死ダンス)。いやほんと格好良いのよ、この曲。「あ~Wienners(はーと)」ってなる。

3曲目の『UNITY』、4曲目の『起死回生の一発』はWiennersにしては、王道なロックナンバーに近い楽曲でこういう曲も格好良いからズルいわよね。『ドリームビート』とか『マイノリティ』みたいなシンプルなジャパンパンクロックみたいなの、好きよ。

しかしここまででちょっと思った。「あれ?格好良い。が、いつもの狂気に似た雰囲気が…少ない?」

その猜疑心を小馬鹿にするように、5曲目『Kindergarten Speed Orchestra』が雰囲気をまた少し変えてくる。オラオラ楽しんどるかねまだまだこれからよ、って訴えてくる。であっという間に6曲目の『YA! YA! YA!』にいっちゃう。お前こんなん求めとったんじゃろって感じで。で私は「ハイ~」って白目で返事する。この曲アルバムで一番好きかもしれん。しかも曲目見ながら聴いてるから次の7曲目に『ULTRA JOY』が控えていることにも気付いている。ぐええぇたまんねえぜ。

8曲目の『NOW OR NEVER』、これまたシンプルで格好良い楽曲でありつつ、聞き終わった後に一息つけるような曲だと思った。もしこのアルバムの曲順がまんまライブのセットリストだったら、この曲が終わったら「皆まだ元気残ってるー?後半戦始まるよ!」みたいなMCが入る。

9曲目の『プロローグ』、プロローグ!?9曲目にプロローグ!!?そういうのって、好き。冗談抜きにこれめちゃくちゃいい曲なんだよなあ。たったの1:26で、こんなにそそるイントロ、涙腺ぶっ叩かれる歌詞、終始身体が揺れちゃうメロディー、最高。超好き。

半ば放心状態になって10曲目の『ゆりかご』に突入する。Wiennersお得意(?)のノスタルジィ・ダンサブル・エモーショナル・ロック(?)で、いい気持になれます。なれました。これ前作の『TEN』にはこの成分が少なかった気がするんですよねえ。

最後11曲目の『FAR EAST DISCO』、始まってすぐはこのまましっとりアルバムを終わらせる気か、それもまた良し…、とか思ってたんだけど、すぐに踊らされましたね。Wiennersのすごいところが出てる曲だなと思った。なんか身体ウッキウキに揺らしながら泣きそうになるんだよね。雨上がりみたいな気持ちで聴き終わった。アルバムを締める曲として最高だと思う。

あとアルバムと関係ないけど、Wiennersを聴いてる時に、古いパチンコみたいなメロディだなって思うことが多い。おばあちゃんの家に置いてあったプレステ(無印)のひたすらパチンコ打つだけのゲームを思い出して、「あー懐かし(泣)」ってなる。


アルバム全体の感想として、「格好良い」という感情が先行するアルバムだったと思った。

例えば私が初めて聴いたWiennersのアルバムは『UTOPIA』で、この時は「なんだこりゃ」っていう気持ちが強かった。なんか曲ごとの個性がバラバラで、継ぎ接ぎ故に飽きないし格好良い、でも変、みたいな。

『DIAMOND』の時は「なんか前作より整った」、『TEN』は「あ、変」って感じ。だって『FUCK OFF』~『南無阿弥陀仏のリズムに乗って』の流れとか絶対におかしいもん。わけ分かんない(大褒め)。

今回の『BURST POP ISLAND』は過去作に比べて、各曲の雰囲気だったり曲順の流れが綺麗にハマっていたように感じた。足並み揃っているっていうのか、でも「統一感」って言葉はなんかしっくりこない。ただステの振分けを「変」よりも「格好良い」に多く振ったような感じがした。格好良かったもんひたすら。よって過去作に比べて他人に薦めやすそうね…。

爆発するポップの島(雑和訳)というアルバム名がとても似合うアルバムでした。

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