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【ハンドメイド作家さんへ】 あなたの作品にストーリーを持たせることで、まったく違う見え方になる。

いいものを作っているはずなのに、どうしてお客さんに響かないんだ…? デザインも良いし色もすごく綺麗じゃないか…😔

たぶんそれは、作品に“ストーリー”が足りないのかも。人は物語に引き込まれるものです。作品がただのモノ以上の存在となって、誰かの心に寄り添うためには、そこに物語を込めて特別なものにしなきゃいけない。

それなら、今ある作品にどーやってストーリーを持たせれば良いのか。その方法を考えてみました。なるべく簡単に、ほんの少しの工夫でできるように。


実際の例をお見せしますね

早速ですが、これから説明する方法を使って妻の作品にストーリーを持たせてみました。

作品:ハンドメイドピアス「月影」


背景・ルーツ
このピアスは、夜空に浮かぶ満月の静かな輝きからインスピレーションを受けました。満月の光が静かに水面に映る瞬間の美しさに心を打たれ、そのイメージをデザインに取り入れました。

作品が伝えるメッセージ
このピアスには「静かな輝きの中に自分を見つめる」というメッセージが込められています。夜空のように、あなた自身の中にある穏やかな強さを感じてもらえたら嬉しいです。

お客さんの物語
大切な日だけでなく、日常の中でもこのピアスがあなたを照らす存在となることを願っています。忙しい一日の終わり、月を見上げるその瞬間にこのピアスが心に静けさをもたらしてくれるかもしれません。

結びのひとこと
このピアスが、あなたの日々に柔らかな輝きをもたらしますように。

いかがでしょうか?
これが作品のストーリーだと私は考えています。この想いが伝わらなければ、きっと手に取ってもらえないんじゃないかな。

ということで、このようなストーリーを作るための私なりのステップを紹介しますね😉

月影 - Tsuki kage.

【Step.1】 自分のルーツに戻ってみる

まず、ほんの少し立ち止まってください。どうしてその作品を作っているんでしょうか?どうしてその素材やデザインを選んだんですか?もしかすると、自分の中にある経験や記憶、好きな風景がヒントになっているかもしれません。

もしあなたが自然の中にインスピレーションを見つけているなら、「このピアスは、夕暮れの湖畔に吹く風をイメージして作りました」のようなストーリーが考えられます。自分の感情や過去の記憶と結びつけることで作品に深みが加わり、自然とお客さんにもその想いが伝わるはず。


【Step.2】 作品が伝えるメッセージを探す

次に、あなたの作品が何を伝えたいのかを考えてみてください。その作品に込めた想いだったり、届けたいメッセージは何でしょうか?

たとえば「このブレスレットは、新しい挑戦を応援する意味を込めて作りました。未来に向かう力を象徴する石を使っています」というように。ストーリーを通じて、その作品がお客さんの心に響くものに変わっていきます。


【Step.3】 お客さんを物語の主人公にする

最後に「お客さんの視点」に立ってみましょう。この作品を手にしたとき、どんな気持ちになるのか、どんな場面で役立つのかを想像してみるんです。

「このイヤリングを身につけて、新しい出会いや冒険に向かう勇気を感じてもらえたら嬉しいです。大切な瞬間を共に過ごしてもらいたいと思っています。」

そんなふうにお客さんが「ストーリーの主人公」になることで、作品はお客さんの物語に溶け込んでいきます。これが作品を通じた繋がりの最も素敵なところかもしれません。


【Step.4】 ストーリーを発信する

ストーリーができたら、それをどう伝えるかがポイントです。いくつかの方法があるけど、こんな感じでゆるっと始めてみませんか?

  1. 商品説明文にストーリーを添える
    オンラインショップの説明文に、作品に込めた想いをほんの少し添えるだけでグッと親しみやすさが増します。商品説明だけでは伝わらない温かみを、ストーリーが引き出してくれます。

    2. SNSやnoteで発信する
    ちょっとした制作裏話や、作品が生まれるまでの過程を発信してみましょう。どんな場面で使ってほしいか、どうしてそのデザインにしたのか、作品づくりの思い出を語るように自然に話してみてください。

    3. 写真や動画も使ってみる
    ストーリーは視覚的な要素との相性がバッチリです。作品の背景にあるインスピレーションを映した風景だったり、制作過程のスナップショットを見せることでより立体的に物語が伝わります。


さいごに

ストーリーを持たせた作品は「単なるモノ」ではなく、誰かの心を支える存在になります。自分自身のルーツに戻り、そこから生まれた想いやメッセージを見つけ出す。それをお客さんと共有することで、作品はもっと特別なものに変化していく。

なのでほんの少しだけ、いつもの制作に物語を添えてみてください。きっとそのストーリーがお客さんの心を引き寄せてくれるはずです。


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