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波乱なき中村憲剛の等々力ラストゲーム【準決勝】川崎フロンターレ vs ブラウブリッツ秋田

■「中村憲剛一色」となっていた地元商店街

 12月27日、天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会(以下、天皇杯)の準決勝2試合が開催された。この日は13時から等々力陸上競技場にて川崎フロンターレvsブラウブリッツ秋田が、そして16時から吹田スタジアムにてガンバ大阪vs徳島ヴォルティスが行われる。今年の天皇杯は、5回戦から準決勝までは、ずっと2試合ずつという変則レギュレーション。アマチュア2強に勝利したJ3とJ2覇者が、決勝進出を懸けてJ1の1位・2位と対戦する。

 今回は迷うことなく、等々力でのゲームをチョイス。残念ながら、アマチュア勢がベスト4に名乗りを挙げることは叶わず、ここから先はJクラブ勢同士の対戦となる。それでもカップ戦の醍醐味である「ジャイキリ(ジャイアント・キリング)」の楽しみが消えたわけではない。果たして、28戦無敗でJ3優勝とJ2昇格を決めた秋田が、今季のJ1で無双状態だった川崎を相手に、どこまで戦えるのだろうか。それを確認するのが、今回の取材での一番の目的であった。

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