言葉を考える みゃ、みゅ、みょ。
日本語は難しいので、ほとんどの一般的日本人は外国人に日本語を教えることができません。
言い換えると日本人は日本語の知識が不十分ですが、それでも日本語を使って毎日生活できている。
この事に気づくと、私たちが外国語を多少覚えて、不十分であるけれどその言葉で生活して行くことができる様になる、という自信に繋がりますね。
日本語の発音は母音が5つと、拗音を別の子音と数えても子音が29コ。
5×29の音素から成る比較的簡単な発音体系だというものの、mi行の拗音である、みゃ、みゅ、みょ、が使われる日本語が実際にあるのか? と問われると答えに窮するのではないでしょうか。
「みょ」は妙齢の娘などで使われ「みゃ」は脈絡のない話などで使われますが、問題は「みゅ」です。
上記の拡大五十音表のmyuのマスが空欄でないのは、日本語で実際にみゅと言う音が使われるからですが、僕は実例を挙げることができない。
みゅの発音をする日本語の単語が思い浮かぶ人は、日本語母語話者の100人に1人も居ないのでは無いかと思います。
自分が実例を挙げられなかったので、実例をご存知の方がいらしたら、コメント欄で共有していただけると有り難いです。
拗音や濁音、半濁音を含まない単純な五十音表(上記の左表だけ)であっても、その内容は難しく、た・ち・つ・て・と、の一行をとっても、「た」と「ち」では子音が異なるわけですから、子音が異なる文字をなぜ横一列に並べているのか?
この点だけをとっても外国人には理解し難く、またこの様な非合理性が学習意欲を打ち砕いて行くのだろうと思います。
政府主催の国語審議会の委員として雇われる日本語学者の皆さんは、日本語を言語学的な常識、標準から整理し直し、日本語学習者が理解し易く、かつ、日本人が教え易い体系に整理して頂ければと思います。
私たち日本人は、外国人様に教えることができないほど複雑怪奇な日本語を使いこなして生活しています。
これほど難解な日本語でさえ、自然に使いこなす事ができる様になるのだから、どんな外国語だってやがて使いこなせる様になる日が来る、と信じて、中国語の独習を続けて行きたいと思います。
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