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言葉を考える 世界のTOP10

言語のTOP10ではなく、どの言語で考える人たちが良い国を作ってるのか、という観点で世界の国々のTOP10を見てみましょう。

U.S. News & World Report社とWharton School of the University of Pennsylvaniaが共同で、良さげな国89カ国に関して、73項目の評価項目を数値化して順位をつけ、その上位10カ国の国名をランキング形式で発表しています。

この調査をした人々が米国で英語を使って生きている人たちだから、キリスト教文化圏の国々には、イスラム教やヒンドゥー教文化圏の国々よりも好意的な点数になるかもしれないという懸念はあるものの、多くの評価項目が宗教的、文化的な価値からは独立して数値化可能な項目だという仮定で、信憑性の高いランキングになっているものとしましょう。

因みに73項目の評価項目は以下の10グループに渡っているとのことです。Adventure, Agility, Cultural Influence, Entrepreneurship, Heritage, Movers, Open for Business, Power, Quality of Life and Social Purpose.

2024年世界の国ランキング
1. Switzerland
2. Japan
3. United States
4. Canada
5. Australia
6. Sweden
7. Germany
8. United Kingdom
9. New Zealand
10. Denmark

まずは、地球上で最も素晴らしい国を作った人たちの中に日本人が仲間入りしている事が嬉しいですね。

そして、中国人やロシヤ人やフランス人や朝鮮人などが、それぞれ彼らの理想とする国家作りをしているだろうけれども、彼らの成果物である中華人民共和国、ロシア連邦共和国、フランス共和国、大韓民国などは、この調査グループの分析によれば、世界のTOP10に入るほど立派なものではないというのが結論です。

それでは、世界のTOP10にランキングされる良い国を作り上げた人々は何語で考え、何語で議論し、何語で選挙を通過して、何語で国づくりの公式文書を出しているのでしょうか?

1. Switzerland、、、、  ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語
2. Japan、、、、、、、 日本語
3. United States、、、   英語
4. Canada、、、、、、  英語、フランス語
5. Australia、、、、、、英語
6. Sweden、、、、、、 スウェーデン語
7. Germany、、、、、、ドイツ語
8. United Kingdom、、   英語
9. New Zealand、、、、 英語
10. Denmark、、、、、  デンマーク語

英語で国づくりをした国が多く、5カ国もTOP10に入っており、中国語やフランス語、スペイン語、ロシア語、アラビア語などで国作りした国が1カ国たりともランキング入りしていない現実が興味深いですね。

一方で、言語ごとの話者数を眺めてみると、スウェーデン語やデンマーク語はもちろん、日本語やドイツ語も決して人類の多くが使う言葉というほどでもありません。

世界の言語を話者数(外国語としての話者を含む)でランキングしてみると、、、

1  English           1.5 B
2  Mandarin Chinese       1.1 B
3  Hindi            608.8 M
4  Spanish          559.5 M
5  Standard Arabic     332.5 M
6  French          311.6 M
7  Bengali         278.2 M
8  Portuguese        263.8 M
9  Russian         255.4 M
10  Urdu           237.9 M
11  Indonesian       199.0 M
12  Standard German  133.9 M
13  Japanese      123.5 M
14  Nigerian Pidgin     120.7 M
15  Egyptian Arabic       103.4 M
16  Marathi         99.3 M
17  Telugu           95.8 M

こうして「良い国」とそこで使われる言語の話者人口を比べてみると、最大話者人口を誇る英語で作った国が、世界のTop10の中に5か国もランクインしたのはさすがですね。

人口ランキングの2位~11位まで、すなわち中国のマンダリン、ヒンディー語、スペイン語、アラビア語、フランス語、ベンガル語、ポルトガル語、ロシア語、ウルドゥ語、インドネシア語で国作りした人は、数は多いにもかかわらず、彼らの言語で考え、議論し、立法し、啓蒙しても、世界のTOP10に入る「良い国」を作ることができていません。

話者人口で1億人を超えているドイツ語と日本語を使う人々が、それぞれ世界のTOP10に入る国を作り上げている事実は、80年前に一旦焦土と化した国土からの国家建設を考えると、立派だなぁと思います。

しかし、ドイツ語、日本語以上に印象的なのがスウェーデン語とデンマーク語で考える人たちです。かれらは人口として極めて少ないが、戦争をしないで、それぞれが世界のTOP10にランキングされる「良い国」を作り上げていることは、驚異的ですね。数じゃないよ、民度だよ、、、ってことでしょうか。

日本語、英語、ドイツ語に続く第四の言語として、日本との関係・交流が密であるという理由でマンダリンを選択し4月から独習しているものの、日本とは交流が少なく、話者人口もすくないスウェーデン語やデンマーク語も学んでみたいと思いますね。

ま、言語に関する興味だけではなく、その言語を習得した後の利便性ということになると、英語やドイツ語でコミュニケーションができるデンマークやスウェーデンの言葉をゼロから学ぶのは時間効率が悪いし、中国語の次は日本人にとって発音問題が少ないスペイン語か、それとも未知の言語への興味から、ヒンディー語に挑戦しようかな、、、。

マンダリンを選んだ以上、12カ月はマンダリンに注力しますけどね、、、。

外国語学習中の皆さんは、どんな目的で何語を選びましたか?


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