言語を考える 年月の表現
年月の表現について考えてみました。
(日本語)
一昨年、先々月、先々週、一昨日
去年、先月、先週、昨日
今年、今月、今週、今日
来年、来月、来週、明日
再来年、再来月、再来週、明後日
(漢語の繁体字)
前年、前月、前週、前天
去年、上個月、上週、昨天
今年、本月、本週、今天
明年、下個月、下週、明天
後年、後月、後週、後天
いずれの言語もSymmetricalではないが、「2○前」「2○後」を表現するのは漢語の方が一貫しており簡単ですね。
しかし、漢語で「前月」を見たときに、日本語の「先月」を連想してしまいそうで、要注意です。
ちなみに、このようなマトリックスを見ると、ドイツ語はかなりSymmetricalであり、一番覚えやすいと思います。
(Deutsch)
vorletztes Jahr, vorletzter Monat, vorletzte Woche, vorgestern
letztes Jahr, letzten Monat, letzte Woche, gestern
dieses Jahr, diesen Monat, diese Woche, heute
nächstes Jahr, nächsten Monat, nächste Woche, morgen
das übernächste Jahr, der übernächste Monat, die übernächste Woche, übermorgen。
ドイツ語の難しさはSymmetricalではあるものの、名詞の性別や格の区別が必要になり、年(das Jahr)、月(der Monat)、週(die Woche)と名詞の性が、中性、男性、女性と異なる事ぐらいでしょうか。
まあ、この点に関しては、名詞の性をなくしてしまった英語が一番簡単だと言えるかもしれません。
(English)
year before last, month before last, week before last, day before yesterday
last year, last month, last week, yesterday
this year, this month, this week, today
next year, next month, next week, tomorrow
the year after next, the month after next, the week after next, the day after tomorrow
言語が内在しているSymmetricity、Asymmetricityに着目すると見えてくる言語が内在する合理性ってのも興味が尽きないですね!