言葉を考える comeとgo
昼、餃子とラーメン食いながらビールを飲みました。
いえね、諸事情があって「日没前は呑まない」という僕のdiciplinは、ただ今一時停止中で、「暗くなったら外では呑まない(家で呑む)」に変更になっているのです。
そこで、熱烈中華食堂日高屋で昼のビールを飲んだのですが、目の前の注文用端末に表示されつづけている注意喚起文の動詞が気になってしょうがなかった。
いったい日本人は(日本の中学・高校で6年間も英語を教わった人は)、goとcomeの使い分けもできないのか?
問いかけられる人がAという場所にいて、
問いかける人がBにいて、
目的地をCとした時に、
AとBが近くて、CがAB間の距離よりも遠いところにある場合は、goであり、
例文① Aが東京、Bが大阪、Cがロンドンなら、When would you go there ?
AB間の距離よりも、BCの距離が近い時は、comeです。
例文② When would you come to my home?
これは物理的な距離だけで無く、心理的距離のこともあります。
ABがクラスメイトで、30年前によく行った学生街の喫茶店の事を言うなら、
例文③ I'd go there once again!と言えるし、
ABがクラスメイトで、Bが所属する立憲民主党にAを勧誘するなら、
例文④ You should come and join the Constitutional Democratic Party. と言える。
ラーメン屋さんの端末に表示される注意喚起文がgoで良い場合を無理矢理考えると、巨大な、例えばLas Vegasのcasinoぐらい広い店舗で、問いかける人BがAのすぐ横に座っていて、遥か彼方のcashierを指して言う時ぐらいしか思いつかないのですがwww.
説明が長くなってしまいましたが、goとcomeは、「概ね日本語の行くと来るに呼応しており、go to schoolなどの成句の場合のみ、comeにしてはいけない」と教えれば良いはずですよね。
だから変な英語教育を受けていなければ、「お越し下さい」に呼応する英語ではplease comeを使うはずなんです。
日本語との呼応関係では無く、英語の中で覚えるなら、
goは leaveをimplyしており、
comeはarriveをimplyしている、
と覚えても良いでしょうね。
しかし実際のところ、日本の英語教育は、goとcomeという出現頻度が超高い基本語彙の使い分けさえ、きちんと教えることがなく、その程度の英語力しかない「世界一英語が下手な先進国人」を何百万人も作り出している。
その英語教師一人当たりに生涯収入2億5000万円もの金を税金から支出し、そのような英語教師が今日もせっせと、先進国で一番英語ができない人々を作り続けている、、、。
果たして、食堂の端末に表示する注意喚起文を書いたプログラマさんとそれを見て承認した熱烈中華食堂日高屋の管理監督者さんの二人だけが、たまたま特別に英語ができない日本人だったの?
それとも、彼ら二人に留まらず、goと comeを使い分けることができない日本人は極めて普通であり、そのような日本人は今日も何万人単位で輩出されているの?、、、、皆さんはどちらだと思いますか?
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