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ソーシャルワーカーのひとりごと 未来①

仕事を始めたばかりのころ、自分が対応したことをすべて記憶していないととても不安でした。自分が対応したことが正しかったのか、これでよかったのか。自信がなかったので、記憶にとどめておくことで安心したかったのかもしれません。
今思えば少し病的な感じがしますが、そのときの自分は必死で、そんなやり方でしか、自分のことを守れないと信じ込んでいたように思います。

ただ次第に、このやり方は段々通用しなくなっていきました。それは、記憶にとどめておく余裕がないくらい、仕事に追われるようになったからです。どのようにして変化していったのか、はっきり思い出せないのですが、自分のやり方を変えないといけないと思った最初だったように思います。今では、職場を出たらすぐに忘れてしまいますので、気持ちの切り替えがうまくできるようになったのでしょう。

それでも、まだ副作用的に残っていることがあります。これは私の性格的な部分もあるのでしょうが、仕事で何か気になることがあると、2〜3日クヨクヨ考えて、頭から離れなくなってしまう。ですが、しばらくすると何にクヨクヨしていたのか忘れてしまう。おそらくそれは、忘れるということではなく、思考の整理ができ、気持ちの切り替えができるということなのかもしれません。

いわゆる感情労働と言われる仕事に携わる一人として、気持ちの切り替えは、とても大切なことだと実感しています。仕事をしていると、自分でコントロールできることよりも、コントロールできないことの方が圧倒的に多いものです。
「どうにもならないこともあるけれど、なんとかなる」
このくらいの気持ちでいるのがちょうどいいのかもしれません。
昔の私に教えてあげたいフレーズのひとつです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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