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失敗しても良いじゃない人間だもの(個人見解を含む)
さて、私たちの生息しているQA・テスト業界。
どうしたってついてまわる失敗やミスに関するお話をかいてみようかと。
最近熱いし、暑いし、くそあつい。
暑いと意識朦朧とするし、そんな中で仕事したらミスもする。
※失敗している言い訳ではない、熱中症に気を付けてエアコンをかけてQAに集中しましょう(注意喚起?)
QA/テストの失敗やミスって何?
今日は簡単な2つの指摘されやすい失敗やミスについて
ソフトウェアテストにおける失敗は、プロジェクトの品質や進捗に重大な影響を及ぼすことがあります。ここでは、特によく聞く「テスト観点漏れ」と「テスト実施ミス」について記載していきます。
1. テスト観点漏れ
定義
テスト観点漏れとは、ソフトウェアのテスト計画やテストケースの作成時に、重要なテストシナリオやケースを見落としてしまうことを指します。この結果、潜在的なバグや問題が発見されず、本番環境で発生する可能性があります。
原因
要求分析の不足: 要求仕様書やユーザーストーリーの不完全な理解。
不完全なテスト計画: テスト計画の不備や欠陥による観点漏れ。
経験不足: テスト担当者の経験不足やドメイン知識の欠如。
時間やリソースの制約: スケジュールや予算の制約により十分なテストが行えない。
コミュニケーションの不足: 開発チームやステークホルダー間の連携不足。
影響
品質低下: 未検出のバグが残ることで、ソフトウェアの品質が低下。
コスト増加: 本番環境での問題発生により、修正コストが増加。
信頼性の喪失: ユーザーやクライアントの信頼を失う可能性。
再発防止策の必要性: 同様の問題を再発させないための追加対策が必要。
対策
詳細な要求分析: 仕様書やユーザーストーリーを詳細に分析し、すべての要件を洗い出す。
テストレビューの実施: テストケースやテスト計画のレビューを複数人で行う。
リスクベーステスト: リスクの高い部分に優先的に焦点を当てたテストを実施。
継続的なコミュニケーション: 開発チームやステークホルダーとの定期的なコミュニケーション。
テスト自動化: 自動化ツールを活用し、広範囲にわたるテストケースを網羅。
2. テスト実施ミス
定義
テスト実施ミスとは、テストを実施する際に、手順の誤りや不正確なデータ使用、テスト環境の設定ミスなどが原因で正しい結果を得られないことを指します。
原因
手順の誤り: テストケース通りに手順を実行しない。
不正確なデータ: テストデータが不適切または不正確。
環境設定ミス: テスト環境が正しく設定されていない。
テストツールの誤使用: テストツールの操作ミスや設定ミス。
人的ミス: テスト担当者の単純なミスや見落とし。
影響
誤った結果: テスト結果が不正確であるため、バグを見逃したり、問題がないと誤認したりする。
再テストの必要性: 誤った結果に基づき、再度テストを行う必要が生じる。
スケジュール遅延: 再テストによりプロジェクトの進捗が遅れる。
コストの増加: 追加のテストや修正作業により、コストが増加。
対策
手順書の明確化: テストケースや手順を明確かつ詳細に記載する。
テストデータの整備: 正確で適切なテストデータを準備する。
環境の検証: テスト環境を事前に確認し、設定ミスを防ぐ。
ツールトレーニング: テストツールの正しい使用方法をトレーニングする。
レビューとチェック: テスト実施前後にレビューとチェックを行い、ミスを防ぐ。
まとめ
人間だれしも失敗をする生き物です。
失敗したことないって人はいるのかもしれないですが、失敗する人の方が多いはず。多分。
QA/テストの場合、リリースの最終防衛ラインなどと呼ばれることも多くこういった失敗やミスが起こった際に責任を追及される場合もあります。
原因がなんであれ。
だからといって、そこで諦めないでください。
むしろ儲けたと思ってください。
気が付けなかったことに気が付けた、知らなかったことを知れたと前向きにとらえましょう(※怒られてるときはしょんぼりしておいてください)
前の記事でも記載しましたが、QAは新しいものに触れられる数少ない業界です。
そんななかでミスの1つもなくという目標は大事ですが、その環境にいることを楽しみ、失敗も糧に、次に生かせるようにしていきましょう。
次回は、失敗した際の影響や対策についてもう少し詳しく。
個人の場合、会社としての場合でわけて書いてみようかと。
同業者からたたかれそうですが・・・。
さて、今日はここまで。