30年前のおじさんたち
おじさんは、今年53になった。
30年前は23だった。
30年前、今と同じように選挙があった。
おじさんたちは、ずっと昭和の枠組みの中で生きるんだろうなって思ってた。
ところが、世界では共産国家が次々崩壊し、親たちが威張っていた日本のバブル経済も崩壊した。
あれ、なんか、昭和のままだとダメなんじゃねえの、って、おじさんたちは思ってた。
けれども、30年前のこの国の政治も、今と同じように変わらなかった。
相変わらず自民党が支配してた。戦争が終わってからずっと、自民党が政権を握っていた。
おじさんたちが子ども時代に見てた選挙では、腐敗した自民党がずっと勝っていた。
投票権を持たせてもらったおじさんたちは、30年前の選挙で自民党以外に票を投じた。
この国は変わるべきだと思ったからだ。
そしたら、自民党は史上初めて下野した。その後いろいろあって何年か後に政権に復帰したけど、とにかく一度、下野した。
自民党が下野することなんてないと思ってたおじさんたちは、本当に驚いた。
おれたちもやればできるんじゃないかって思った。
親たちが築き上げた昭和の枠組みの中で生きる必要はないんだって、分かった。
今たぶん、当時と似たような状況になっている。
無力感は理解できる。ずっと何も変わっていないし、大人たちは変えようともしていない。
それに従って生きるしかなかったんだろう。コロナ禍とか、自分の力ではどうしようもないこともあったし。
けれども、今回の選挙は、あなたの力で世の中が変わる可能性がある。
あなたが何を信じようとおじさんは口出ししない。
ただ自分の思ったことをすればいい。
しかし、変えられるチャンスがあるなら、変えてみようとは思わないか?
おじさんは、チャンスは人生で何度も巡ってはこないことを知っている、だから言っている。
おじさんたちは、あの時世の中を変えたことが、大きな成功体験になった。
だから今仕事に家庭に親の面倒に頑張れる。
成功体験により、自分が無力ではないことを知っているからだ。
この体験は、悪いことではないと思う。
もし、まだ投票に行くかどうか迷っている若者がいたら、投票することを勧める。
言ったよね、チャンスは何回も巡ってこない。
チャンスが来た時にチャンスをつかめるかどうかが、人生を大きく左右するよ。
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