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左手弱者 vs maimai【ゲキ!チュウマイ Advent Calendar 2023参加記事】
はじめに
どうも、ほとんどの方は初めまして……という書き出しでいつも始めてたのですが、これでブログリレー参加も3回目なので一割五分ぐらいは過去に書いた記事を読んでくれてるかも。
八割五分の方は初めまして。maimaiをメインに遊んでいます、てっしょう(@soba_freedom)と申します。
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今回、徒然草さん(@MemorigesOff)主催の #ゲキ!チュウマイ Advent Calendar 2023 に参加させていただきました。好き勝手書いていこうと思います。
突然ですが、皆さんは両手を同じように扱えますか?
僕は扱えません。
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何を当たり前のことを言ってるんだ、と思われた方も多くいらっしゃると思います。
利き手(利き腕)というものが存在する以上、私たちは箸を持つときや字を書くときに左右のどちらかの手を選ぶという行為を日常的に行っていますからね。
一方で、「わかる~~~!」と共感して頂けた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
音ゲーではどちらの手を使うかの選択に"譜面の配置"という縛りも加わるので、利き手とは反対の手を上手く扱うことを要求され、そのせいでプレイングが安定しないという状況は往々にして起こり得ます。
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もちろん、昨今の音ゲーでは基本的にミラーオプションを付けられるのでそれで解決するのもありでしょう。しかし、曲によってはミラーをかけることで別の地帯が難所になってしまったり、そもそも元譜面で同じ配置のミラーが降ってきたり……といった要因でミラーが通用しないこともあります。
では、そのような時に私たちはどのように譜面に立ち向かえばいいのでしょう?
そう、運指ですね。
かくいう私も左手がかなり弱く、maimaiでは運指を考えて右手でひたすら補うことでなんとかしてきた部分が大きいです。
この記事では、同じような悩みを持つ左手弱者(右手弱者)maimaiマー仲間の皆様に向けて、利き手で補う系の運指をひたすら紹介していきます。あくまで僕の経験則からこうしてるよ!というだけなので、ぜひこれを参考に自分なりの取り方(もちろん正攻法でもアリ)を見つけてもらえればと思います。
1:とりあえず右手処理
文字通り、普通なら左手で処理する配置を右手で処理してしまおうというだけです。
どちらで叩けばいいか分からずにとりあえず利き手で処理してしまう、というのとは別です。ちゃんと「ここはこっちの手!」と固定して使いましょう。
難所でも使うし、AP出そうな譜面で勝率を上げるためにちょこっと使ったりもします。似た配置が他の譜面でも出たりするので使い回しが効きやすいです。
1-1:AMAZING MIGHTYYYY!!!!(MASTER)、他多数
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↑みたいな単タップの両隣にイーチが16分で飛んでくる配置、本当に苦手です。なのでこの配置で単タップが5番か8番に来るときは単タップを右手で処理しています。
6番や7番に来るときはさすがに左手です。当たり前ですがやりやすさ最優先でいきましょう。
1-2:Oshama Scramble!(スタンダード譜面MASTER)、他多数
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↑のように8番とかに縦連が来るときは、僕は基本的に右手始動で入るようにしています。初見であっても手癖で右手入りすることが多いのですが、覚えている場合には意識しておくと勝率が上がります。
1-3:FEEL the BEATS(Re:MASTER)、他多数
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カメラの画角で少し分かりづらいですが、トリルの流れで8番を左手で叩いた後、流しの8番は右手から流しています。
Prophesy Oneの序盤であったり、他には8番からイーチスライドや扇スライドが生えてくる配置でも使ったりします。
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マジで情けない話なのですが、両手で8番を叩こうとするとよく↑みたいな感じで両端から流してしまい空振るんですよね。ヘタクソ。
1番始点でも同様なので利き手とか関係あるか?とも思いましたが、8番の場合は左手で流そうとしても空振る(本当にヘタクソ)ので"とりあえず右手処理"に入れました。
2:分業・役割分担
こちらも読んで字のごとく、右手と左手でそれぞれ処理するものを予め決めちゃいます。譜面の誘導で自然とそうなることが多いですが、やりづらい配置が来た際に意図的に使えると楽だったりします。
どちらの手で何を捌くかという考え事が一つ減るので左手弱者でない方にもオススメできるのがいいところ。
2-1:Jack-the-Ripper◆(MASTER)
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結構FPSを下げないとダメなんです 見づらかったらごめんね
3つの流しを右手、1つのタップを左手に振り分けています。ここに関してはこれが正規運指といっても過言ではないですね。ほとんどの人がこれでやってると思います。
2-2:シエルブルーマルシェ(Re:MASTER)
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8番からのスライドを最初以外右手で処理しています。左手でやるとだいたい空振るんですよね……こちらは画面を触るので遅グレなぶんまだマシですが。
ちなみに緋色のダンスは8番を左手で処理してます。あっちは8番を右手にすると3番を左手で叩かなきゃいけなくなるので。
2-3:keep hopping(MASTER)
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終点がホールドになっている24分4つ流し×4です。まともにやると2番から始まる流しが逆手の左手(←韻踏みポイント)になって全然安定しなくなったので、いっそ全部をタップ3つとホールドで分けました。自分でもけっこうお気に入りの運指。
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ちなみに頑張ればこの速さの3-1もできます。実用性は多分ないです。
3:左右入れ替え
ノーツを処理する手を左右でまるっと入れ替えます。1-2での縦連とやってることは同じですが、こちらはやりやすい配置を無視して無理やり処理するようなものが多いです。
逆手力が試されるものが多いですが、maimaiが上手くなるうえである程度の逆手力向上は避けて通れない道だと思っているので、左手を鍛えるか逆手力を鍛えるかの二択ですね。
僕は逆手力を鍛えることを選びました。なのにAlcyoneはまだ未APです。
3-1:Our Wrenally(MASTER)、ツクヨミステップ(MASTER)、他多数
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よく見るやつ。トリルの軸を右手にすることでリズムキープしやすくなるので、グレ以下がちょくちょく出る時に使えます。
やり方自体は説明不要ですが、基本的に画面は見えづらくなるし手を入れ替える/戻す際に気を付けないと結局失点してしまうので注意です。これも直後のイーチの4番でMISS出してるし。
余談ですが、この曲ずっと沼ってたけどブログリレー用に手元撮るためのこのプレイで激伸びして初鳥出ました ヤッター!
Our Wrenally 初SSS!紫将確定✌️✌️
— てっしょう/しもんきん (@soba_freedom) November 27, 2023
このレートにもなって鳥乗せられてなかったのを実は気にしてたので嬉しい 手元撮ってるときでよかった〜〜〜 pic.twitter.com/Pr6xfkXt5v
ん?
鳥プラまであと0.0653%だな……
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1ミスで0.0797%減ってるな……
ミ゜(何かに気付いた音)
3-2:Desperado Waltz(MASTER)、TEmPTaTiON(MASTER)、華の集落、秋のお届け(MASTER)
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決まったボタンだけ叩ければ良くエイム力の不要な4番の軸を左手に任せて、ボタンとタッチノーツの面倒な行き来を右手で処理します。
TEmPTaTiONや華の集落、秋のお届けだとミラー配置が来るので左手が安定しないならかなりアリだと思います。
Desperado Waltzは左右反転が使えるならその方が良いです。僕は右手始動の24分トリルが左手になるだけで安定しなくなる呪いにかかっているのでこれに落ち着きました。タッチノーツのエイムだけ気を付けましょう。
4:例外
ここまで紹介した内容のどれにも当てはまらないものや複数の要素を組み合わせたキメラです。基本その譜面でしか使えないので、正規で通る人はマジで無縁です。
4-1:GEOMETRIC DANCE(MASTER)
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ここの精度が安定しませんでした。78トリルから入る都合上、左手入りを強制されるせいで無理やり右手で入るのも安定しないうえに、そもそも7番は左に寄りすぎているので無理やり右手始動のボ画にしても勝率はあまり良くないです。
そこで左手入りから2打ずつ微縦連のように叩くことで処理してみたらかなり安定するようになりました。おそらく8分のリズムを両手で刻む形になったことで精度が取れたのだと思います。
4-2:ほしぞらスペクタクル(MASTER)
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そこ??????ってほとんどの人が感じたと思います。左手始動トリルからの回転の勝率を上げるためにイーチを叩いた後逆手でトリルを叩き始め(3-1と同じ)、その後の回転は4-4で分業しました。1番と2番の間に切れ目があるのを意識すると吉。
4-3:System “Z”(MASTER)
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左手が使えないことで最も苦しめられた譜面であり、この記事を書くに至った理由でもあります。それが例外ってどうなのよ まずはどんな譜面だったか確認しましょう。
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左手始動ヤバトリルです。左に寄ってるのとそこそこな暴れ方をしている上にシンプルに長い(9打、3番も含めるなら10打)のがかなり辛い。
上のgifは0.5倍速で流してますが、筐体で等速で流れてくるとそもそも視認できません。視認できないので覚えました。
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3個区切りだと意外と法則性を感じられますね。前半2打は必ず5番6番に来ています。
当然、覚えたうえで回数を重ねても、このトリルを安定させるのは左手弱者にとっては至難の業です。
ここで天啓が降りてきます。
3回とも最初の2打が56に来るなら流せるのでは?
そうして生まれたのが冒頭のgifの、乱打を2-1に分け右手で2を流し1を左手で単押しする運指です。左手の動きがやや忙しいですが、叩く位置は最も右寄りでも4番で良いのでそこまで極端な逆手ではありません。
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ちなみに友人知人から「この運指マジでどうなってんの」という質問がたくさん飛んできたので、なんでこうなったのかのメモを残してあります。書いてあること自体は上とほぼ同じです。ここまでするならどう考えても普通に押せるようになった方が良い。
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最後に
今年のアドカレに参加するにあたって自分が書いた過去の記事を読み返していたら、去年のアドカレに参加した時の記事の中でこんなことを書いていました。
人によってかなりスタンスが分かれるとは思いますが、僕は「正規で叩けるならそれに越したことはない」派の人間なので、押しスラなどの運指は最終手段にしています。
この「正規で叩けるならそれに越したことはない」という考えは今でも変わっていませんし、正規で押せるのならばそれが一番理想的だと思っています。
ただ、当然ながら正規で押そうとすると正規でも押せる地力が必要になってきます。
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幸いにもmaimai(音ゲー)には「正規運指で押せなければいけない」という決まりはありません。だったら運指でも誤魔化しでもいいので手札を多く持っておくことが、地力が足りなかったりして困ったときに役に立ってくれるかもしれません。
何より、使えそうな運指を試行錯誤するのは思ったより楽しいし、生み出した運指が綺麗にハマった瞬間はマジで気持ちが良いです。
運指というテーマ一つをとっても十人十色の楽しみ方があると思います。この記事が少しでも皆さんの参考になると共に、誰かの音ゲーの楽しみ方の幅をちょっとでも広げる事ができていたら嬉しいです。