【キナリ杯】私が休校中に子どもたちに学んでほしかったこと3つ
緊急事態宣言が解除されて、長い長い休校生活に終止符を打つ地域も増えてきているのではないかと思う。
私が住んでいる地域でも、分散登校(クラスを2班に分けて、一日おきに登校)が始まった。
今回の休校期間に、私が子どもたちに学んでほしい、教えたいと思っていたことが3つある。
(1)世の中のあらゆる人に感謝をすること
漠然としているけれど、要はコロナで不安を抱えながらも働いてくださっている方々、世の中を元気にしようとさまざまなサービスを提供してくださっている方々、その他すべての人に感謝の気持ちを持ってほしいと思った。
そういう人たちがいたからこそ、あなたたちは#STAY HOMEできていたんだよ、と。
けれども、漠然としすぎて子どもたちにはピンとこなかったみたいだ。
いっしょうけんめい頑張ってくれている人は、本当にすごいんだよ!と伝えたかったのに。
結局、この数ヶ月で、子どもたちがいちばんすごい!と感じたのは、HIKAKINさんらしかった。
「都知事と対談って、すごくない?」みたいな。
確かにHIKAKINさんはすごい。若者におうちで過ごすことを呼びかけ、若者代表として、小池都知事と対談までされていた。HIKAKINさんの影響はとても大きかったんじゃないかと思う。
でも、ちょっと違うんだよなぁ。
子どもたちが感じている、すごい!は「youtuberのHIKAKINが都知事と対談できるんだ!それってすごくない?」の、すごい!であって、感謝のすごい!ではないんだよね。
私の言語化能力と伝達能力の低さにより、うまく教えられず。。。
(2)お金について、考えること
日本はマネーリテラシーが低いと言われている。
正直、私自身もよくわかってない。そもそも、マネーリテラシーって何?
※マネーリテラシー=お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力。らしい(ググった・笑)
ただ、お金にマイナスなイメージは持ってほしくないし、もっと身近に感じてほしいとはずっと思っていたので、休校期間中、実験をしてみることにした。
勉強やお手伝い時間に応じて、“ゲーム10分 or 100円券”を発行。
この券を使って10分ゲームをするか、100円に交換するかはあなた次第!という、ちょっとしたお遊び。
予想はしていたけど、幼稚園児と小1男子は、ゲーム命!なので、お金に換えようなんていう気はさらさらなかったよね。
そもそも、お金に換えるということ自体が、まだ理解できなかったとも思うんだけど。
けれど、小学校高学年の姉たちは、その時々に応じて、ゲームをしたり、ほしいものを買うために券を貯めこんだり。
あと、もっともっとゲームをしたい弟たちに、券を売ったりもしてた。
私はココがいちばん大事だと思っていて、「自分が持っているモノ(物でも情報でも)を売って、お金に換えることができる」と知ることができたのは、おもしろい経験だったのではないかと思う。
と、ここまでは良かったんだけど。
「100円券を必ずしも100円で売る必要はない」という変な入れ知恵を、私がしてしまったばっかりに、姉が弟に100円券を1000円で売りつけようとして、しかもお金の価値をよく理解していない弟が本当にそれを買おうとしていたので、さすがにかわいそうになって止めた。
おこづかいがなくなるよ!
私は悪徳商法を教えたかったわけじゃないんだけど、どこで何を間違えたんだろう?
(3)本を読むこと
昨今は読書離れと言われているけれど、うちの子どもたちも例外ではなく、読書があまり好きではなくて。
押しつけになるのもイヤだったけど、自分たちで選ぶのもむずかしいようなので、特に姉たちに向けて、オススメを選んでみた。
『世界一受けたい授業』で紹介されていたときに、子ども自身が興味を持っていたようなので、買ってみた。
例えば、コロナウイルスに関しても、日本だけでなく世界の状況や対応を知ることはとても大切だと感じていて、この本を通して世界に目を向ける、ということをしてくれたらいいなぁという願いも込めて。
だけど、世界どころか日本どころか、目の前の宿題すら終わらない状況で、読書している場合じゃなかったよね。
2冊目に選んだのはこちら。
働くことの意味や、仕事を選ぶときのポイント、やりたいことの見つけ方などが書かれている本。
例えば、ラーメン屋でラーメンを食べるだけでも、
・ラーメン屋で働く人
・ラーメンの麺を作っている人
・麺を作る小麦を作っている人
・薬味となるネギを育てている人
・それを運ぶ人
など、一つの仕事にはさまざまな人が関わっていて、そうやって社会が成り立つものである。
という(1)の感謝にもつながる話が書かれていて、「これはもう絶対読んでほしい!」と思って、超オススメしたのに、将来の仕事より目の前の宿題の方が優先度高いから、当然読んでもらえなかったよね。
【永遠の格言】子どもとは、親の思うとおりにはならないものである。
休校期間中、長女&次女はほとんど本を読まなかったけど、実は『名探偵コナン』のマンガだけはめっちゃ読んでた。
(だから宿題する時間がなかったんやろ!)
100円券を貯めてたのも、コナンのマンガを買うため。
Huluでコナン劇場版の無料配信が始まってから、我が家は毎日が金曜ロードショー状態で、20夜連続コナン祭り!だった。そしたら、映画を観るだけでは飽き足らず、マンガ本にも手を伸ばすようになってしまったというオチ。
いいんだけど。
コナンおもしろいから、いいんだけど。
そんなこんなで。
私自身の思惑は外れてしまったというか、こんなはずじゃなかったのに・・・という展開になってしまったのだけど、だからといって、子どもたちも何も学ばなかったわけではないと思う。
当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなくなることがある
・学校に行くこと
・友だちと遊びに行くこと
・公園の遊具で遊ぶこと
・買いものに行くこと
・お店でごはんを食べること
・髪を切りに行くこと
・病院に行くこと
・電車やバスに乗ること
・おじいちゃんおばあちゃんに会いに行くこと
いままでできていたことが、突然できなくなる。その不自由さやもどかしさ、不安や恐怖などをいっぱい感じたと思う。
そのことを忘れずにいてほしい。
あんなこともあったよねと笑いながらでいいから、将来に語り継いでいってほしい。
そして、もし、万が一、同じようなことが起こったとしたら、あなたたちが今回してもらったことを、誰かにしてあげられるようになっていてくれると嬉しい。
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さいごに・・・
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これからもまだまだ油断はできないので、最大限の慎重さを携えて、少しずつ行動範囲を広げていけたらと思います。
そして、劇場版最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』が公開された暁には、子どもたちと一緒に観に行くぞ!
※この記事は岸田奈美さん主催の#キナリ杯に応募させていただきます。
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