Mr.Childrenについて、ただただ思ったことを書き綴ったnote
2022年6月18日、ヤンマースタジアム長居にて。
Mr.Children 30th Anniversary Tour 『半世紀へのエントランス』に参戦してきましたので、記事にしてみたいと思います。
ライブがめちゃくちゃ良すぎて、もう何日も経つのに興奮が冷めやらない状態となっております。
興奮とともにひたすら書き綴った、私の私による私のための記事なので、1万字以上あります。
お時間とご興味がある方のみ、お読みくださいませ。
Mr.Children 30th Anniversary Tour 『半世紀へのエントランス』
・はじめに
Mr.Childrenの単独ライブに行くのは、今回がはじめて。
前回のライブは、FM802主催の『MEET THE WORLD BEAT 2004』。アジカン目当てに申し込んだら、ミスチル出演が決まって、驚きと嬉しさでぶっ飛んだフェスでした。
あれからもう18年。
その間に結婚。4人の出産・育児を経験して、正直音楽なんて聴いてられない時期もあったし、自由な時間なんて二度と来ないんじゃないかと思った日もありました。
だから、この日が来るのが、なんだか夢みたいで。
もしも今、過去の私みたいに出産育児で疲れ果てて、未来や自身の生きがいが見えなくなっているママさんがいたら、大丈夫だよ、と言いたい。
ライブに行くどころか、近所のスタバすら行けないんだよぉ……という日々もいつしか終わりますから!
がんばったぶん、数年後、数十年後にあなたの大好きな人に会えたときの感動はもう半端ないですから!
何度でも言いますよ。
きっと大丈夫!!
・OPENING
開演時刻を5分くらい過ぎた頃、ライブのオープニングを飾る映像が流れ出した。
18年ぶりの並々ならぬ思いを胸に見ていたのだけど、さらにその上をいく30年分の歴史が垣間見えた映像は、私の18年をはるかにしのぐ重みと深みと感動。
・・・この時点で泣けた!!
まだ開始数分ですけど。
本人たち出てきてませんけど。
・・・泣けた!!!
オープニング映像だけで感極まっているところへ、流れ出したイントロ・・・。
・終わりなき旅
1曲目にこれはあかんー--!
反則過ぎるよ。さらに涙腺崩壊。なんですか、この選曲は。イントロとともに涙も流れる。的な。
「今では終わりはあると思ってます」と桜井さん。
「だからこそ、長く続けたい」
終わりがあると思って続ける努力をするのと、終わりがないからずっと続いていくんだと信じることは、似てるようでまったく違う。
終わりがあるからこそ、今を大切にできるし、愛おしく感じられる。
1曲目のMCからいきなり、“らしさ”満載の桜井ワールドへ。
・名もなき詩
最初からどれだけ名曲が続くん?
反則に反則を重ねて、もう正解みたいになってる。名曲多すぎるねん、ミスチル。
『終わりなき旅』⇒『名もなき詩』の流れ。こんな贅沢なことあります?いや、あったんですけどね、この日。なんか夢みたいな現実。
ありのままの自分、そのままの自分で生きたいのに、生きようとすればするほど苦しくなる。傷ついてしまう。
この曲がリリースされてから26年経つのに、なんにも変わってない。この歌詞のまんまだなって。
今回のライブきっかけで、いろんな曲の歌詞をあらためて見てみたんだけど、どれも普遍的なんよなぁ。『終わりなき旅』もそうやけど、いまだに心に響く。
いまだに泣ける。
(オープニングから泣きっぱなし)
・海にて、心は裸になりたがる
この曲はライブになると、めちゃくちゃ盛り上がるんよね。
初めて重力と呼吸ツアーの映像を見たとき、音源で聴いていただけの印象とまったく違ってビックリした。それまでもいい曲だとは思っていたけど、ライブ映像を見て、さらに大好きになった歌。
1曲目からここまでの3曲で、じゅうぶんすぎるほどのつかみ。すでにエンディングか?もう3時間経ったのか?と思ってしまうほどの大盛り上がり。
そして、皆様。
宴もたけなわではございますが、ここでご報告がございます。
ワタクシ、3曲目にして初めて、肉眼で桜井さんの姿を確認いたしました!!
おめでとう自分!!ようやく!!
今回ね、アリーナの最後方ブロックの席だったんですよ!いちばん見えないとこ!!
スタンドなら段差があるから、たとえステージから距離があったとしても、米粒ほどの大きさだとしても、その姿をとらえることはできるけど、アリーナの後ろって、ほんまに見えない。
しかも、私の視線の先に背の高い人が何人もいらっしゃって・・・。今までとは違う意味でも泣けました。
ライブの際にモニターを設置しようって最初に言い出した人、誰なんかな?その人に全力で御礼が言いたい。
・シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
嘘やん。めっちゃ畳みかけてくるやん。
最初の3曲でエンディングのような盛り上がりやったのに、アンコールまでいってしもたやん。やばすぎる。
勝手なイメージやけど、この曲は昼間の空の下が似合うね。時間的には夕方やったけど、いまの季節柄まだまだ明るかったんで、そんなことを思いました。
ライブがはじまったときは、スタジアムやから音がめっちゃ広がっていくなーって思ってたけど、この頃にはだいぶ慣れてきた。
あと、桜井さんの声が本調子ではないのかな?と思わせるところがあって。けど、それもまたMr.Childrenという歴史の中の一コマであったりもするからね。
・innocent world
「僕らの代表曲です」と桜井さんがMCで言い切った。
自らの口で代表曲とか言っちゃうのって、めずらしいんじゃないかな?それだけ自信や思い入れが強いのかも。自他ともに認めるMr.Childrenばく進のきっかけとなった曲の一つ。
ミスチルのセトリを見てると、割と今に近しい曲を大事にしているイメージがあるのだけど(※)、こんな昔のバカ売れした曲を代表曲として挙げてくれるのは、当時リアルタイムで聴いていた私としては、なんだか嬉しい。
※昨年のB'z主催のライブイベント『UNITE』で、昔からのB'zファンがたくさんいるであろう中、セトリの半分が最新アルバム2枚からだったのにめちゃくちゃ驚いたのよね。タイアップなしの『DANCING SHOES』が流れたときはひっくり返りそうになった。それこそがMr.Childrenなのかもしれんけどね。
公式チャンネルではライブでの『innocent world』だけを切りとった映像がなかったので、タイムスタンプから飛んでほしい!大合唱がめちゃくちゃ楽しい!
「innocent worldを歌っているみんなの顔をみるのが好き」と、満面の笑みで話してくれた桜井さん。
過去にはサビどころか歌い出しから1番まるまる、観客に歌わせたことのある桜井さんなので、これは本心からそう思ってるんだろうな。
過去映像を見ると、やっぱりみんなで声を上げて歌いたくなるよね。そのときがもうすぐそこまで来ているとは思うけど。次のライブこそは・・・!
・彩り
「ただいま、おかえり、の気持ちを込めて歌います」
この日のヤンマースタジアム長居に集まった観客、約52,000人。無観客配信ライブに慣れてきたところだったけど、アリーナから見渡す景色は胸に迫るものがありました。
ついにここまで日常が帰ってきたか、と。
いや、ライブというのはそもそも非日常的なイベントやから、日常っていうのはちょっと違うのかな?なんか表現がむずかしい。
でも、アーティスト側からしたら、ライブというのは明らかに日常の一部。まだマスクは取れないし、声も出せないけど、これだけの人数の前で演奏できるというのは、こちら側の人間には計り知れない思いがあるんだろうなって思います。
アーティストにとって、ライブをすることや曲をリリースすることは日常で、それによって多くの人が笑顔をもらってる。
私には52,000人ものたくさんの人を笑顔にできないけど、目の前の人の笑い顔くらいは作れるかもしれない。
そんな小さなことが一人一人に広がっていけば、未来は明るいのになって思います。
・口笛
ライブの最初の興奮が少しおさまって、やさしく聴かせるミディアムナンバーが続きます。しみじみと心に溶けていく。
『口笛』はファンクラブ投票のライブで聴きたい曲ランキングで1位を取ったことがあるらしい。今回の選曲はほんまに神セトリやなって思うのだけど、会員の方々にも懐かしい一曲なんやろなぁ。
(私はFC会員ではないです)
ミスチルらしい王道ラブソングとも言われている曲。聴いてると、頭の中にフワーッと情景が浮かんでくるのは、さすがだなぁと思う。
畦道ってことばが出てくるから、田舎の高校生カップルかな?男の子は自転車通学してて、帰りは彼女と一緒に自転車を押しながら帰るの。THE青春。
(あくまでも私の妄想です)
私くらいの年代になると、あまりにも甘酸っぱくて、ちょっと照れてしまう曲なんだけど、ライブで聴くとやっぱりいいなぁって感じます。
・車の中でかくれてキスをしよう
この曲から、センターステージへ移動。
桜井さん、田原さん、サニーさんの演奏でしっとりと聴かせてくれました。お客さんにも着席を促す呼びかけがあり、すわって静かに聴いている人が多かった。
この曲はアマチュア時代から演奏されている曲だそうで、もう30年以上。演奏している本人たちも当時のことを思い出して、しんみりしたりするのかな?
こういう意味深な歌詞を書かせたら天下一品な桜井さん。30年以上前から、その才能が開花されとる。すごい。
・Sign
この曲もセンターステージで。
ナカケーさん、JENさんも加わって、全員で演奏。なんだけど、桜井さんに呼び入れられても普通には入ってこないJENさん。相変わらずおちゃめな感じで(笑)
「ここに来ると、いい風が吹いてて気持ちいいね」
そう、この日はとても心地よい風が吹いていて、蒸し暑さがそんなに苦じゃなかった。これから先、似たような心地よい風を感じたら、今日のことをふっと思い出して、ちょっぴり幸せな気持ちになれるかもしれない。風も空も空気の匂いでさえも、一人の演者なのかも。
先ほどに続いて、しっとりと歌い上げる桜井さん。この歌もめっちゃ好きやったなー。『オレンジデイズ』というドラマの主題歌。ドラマともすごく合ってた。
柴咲コウちゃんが聴覚を失った女子大生の役どころだったから手話が多用されていて、Signを何一つ見落とさないようにってことだったのかな。ドラマでも歌でも泣けた。
時間を残酷なものにしないためにも。
そうやって暮らしていこう。
・タガタメ
あー------------!!!!!!
ついにこの曲がきた!!!
『Sign』を歌い終えた後、メインステージに戻る間、しばしの間があって、ふっと気が緩んでいるところに、突然この曲が。
もう一瞬で心を持ってかれた。
この歌がめちゃくちゃ好きすぎて、おさまっていた涙が再び。涙くん、おかえり。
この曲は、当初はリリース予定がなかったので、ラジオから流れるのを録音して、ずーっと聴いてました。のちにCD音源になるってわかったときはめちゃくちゃ嬉しかったもんな。
あれから約20年経って、サブスクでいつでも聴けるようになるなんて、想像もできんかった。それだけでも時代の流れを感じる。
初めて聴いたときの衝撃が本当にもうでかすぎた。
なんなんこの歌詞!!??って。
「被害者」「加害者」ってあんまり歌詞には出てこないキーワードだよね。インパクトがあまりにも強くて、当時の私の胸にぶっ刺さりました。
しかも、腹の底から叫ぶように歌うんよね。曲が進むにつれて、演奏もどんどん力強くなっていって。それが余計に揺さぶられた。
以前、辻仁成さんの文章教室で学んだことをまとめたnoteに書いたんだけど、桜井さんの歌詞はまさにこれで、『タガタメ』はその最たるものなんじゃないかと。
政治的な意味合いも読み取れるので、賛否両論ある歌詞らしいのだけど、私はこの曲を世に出してくれたMr.Childrenをすごいと思ったし、この曲を書いた桜井さんもすごいと思った。
今、世界で大変なことが起こっていて、余計にこの歌がつらいし、せつないし、痛いし、心に沁みる。そういうことを想像させる映像がステージの背景で流されていて、もう涙なしには見られませんでした。
今回のライブで一番泣いたのは、間違いなく『タガタメ』。
いつかライブで生の演奏を聴きたい!とずっと思っていたので、せつなさの中に嬉しさが混じる、複雑な時間でした。
1番のサビとラストのサビ。最後の3行の歌詞が変わっています。
「愛すこと以外にない」
きれいごとだと思いますか?
でも私は当時も今も同じ気持ちで、人を、世界を、信じたいと思っています。
・Documentary film
よく耳にする曲なので、何かのタイアップ曲かと思っていたら違いました。最新アルバム『SOUNDTRUCKS』からの一曲。
タイアップもないのに、12年ぶりの出場を果たした2020年のNHK紅白歌合戦で披露したという。
ほんま、こういうとこなんよね。タイアップとか関係なく、今自分たちが一番届けたい曲を届ける。こういうとこは絶対にブレないなって思う。
1曲目の『終わりなき旅』のところでも書いたけど、
「今では終わりはあると思っています」
と桜井さんが言ってて、この『Documentary film』はまさに終わりをテーマにした曲。
いや、でも、ホントそうなんよね。ブレない部分ももちろん大切なんだけど、その時々で自分の考えや伝えたいことは変化して当然。むしろ、変化してないってことは成長してないともいえる。
「終わり」を感じるということは、「生きてる」ってこと。
一つ一つの積み重ねが、自分だけのドキュメンタリーフィルム=「人生」。
話題となったMV。
一日しか記憶が持たない少年と、嬉しいことも悲しいこともすべての記憶を忘れることができない少女。正反対の二人が出会ったストーリー。
とても考えさせられる内容になっているので、見たことのない方はぜひ!
・DANCING SHOES
これも最新アルバムから、タイアップなしの名曲。
(アルバムの1曲目って、99%名曲!!)
これは歌ももちろん好きなんだけど、バックで流されていた映像がめちゃくちゃよかったなー。
曲に合わせて、クネクネ踊るシルエット。歌詞の中にサルバドール・ダリって言葉が出てくるので、それを意識した仕上がりになっていた気がします。グニャッと曲がった時計も出てきたしね。すごくアートな印象を受けました。
今回のライブ、全曲通して映像だけをもう一回しっかりと見てみたいな。映像も見たいし、演奏してる姿も見たいし、どっち見たらええのん???という感じだったから。これらの映像も絶対こだわりを持って、全身全霊をかけて作られてると思うしね。
歌詞は『everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~』を思わせる、皮肉っぽいことばが入ってて。
その反面、「いろいろあるけど、負けずに踊ろうぜ!」という前向きなメッセージも入ってる。
私が桜井さんの歌詞が好きなのは、いくら暗くてつらい詞の中にも必ず一筋の光が見えるから、なのかも。桜井さんの言葉に何度背中をさすってもらったかわからない。
メロディーももちろん大好きやけど、この詞がなければ私はここまでMr.Childrenを好きになってないだろうなっていつも思います。
・LOVEはじめました
この曲も個性的な映像と演出で魅せてくれました。ライブになると、めっちゃ映える曲。
でも・・・・・・個人的にあまり思い入れがないの。
ということで、これに関しては特に語れず。ごめん!!
・フェイク
ライブ中盤の盛り上がりの波が、このあたりからさらに高くなっていきます!
この早口な感じで歌う桜井さん、めっちゃ好きなんよね。
何が嘘で、何が真実か、わからなくなっている時代。
事実はどうであれ、結局は自分が信じたものが“真実”になるのかもしれんよなーと思ったり、思わなかったり。
(どっちやねん)
・ニシエヒガシエ
この歌、めっちゃ好きやー--!
イントロ聴いただけでテンションが上がる!最初のギターとドラムが入るとことか、もうめっちゃ好き!ベースもかっこええしな。つまりは全部かっこええんやけどな。技術的なことはよくわからんけど、魂に響く。からだが勝手に踊り出す。
ライブになると、ちょっとアレンジが変えられたりして、いっそう魅力を増す曲だと思います。ほんまにめっちゃ好き!(めっちゃ好き3回目)
このときの演奏、ほんまにかっこいい!!騙されたと思って、ぜひ一度見てほしい!!めっちゃ好き!!(4回目)
・worlds end
『ニシエヒガシエ』同様、イントロからやられる。ドラムがもう・・・たまらん!
そして『DANCING SHOES』と同じく、アルバムの1曲目最強説がここにも。最強かつ最高。
曲の雰囲気はややダークなんやけど、言ってることはめちゃポジティブで、めちゃくちゃ応援されてる感がある歌詞。
世界の果てまでも、僕らは行けるよ!僕らは自由だ。
だけど、つながっている。さぁ、みんなで行こう!!
・永遠
「新しい曲を歌います」との紹介があり、しっとりと演奏が始まりました。
先ほどまでの盛り上がりもひと段落。そろそろ疲れも出てくる頃。いすにすわって、ゆっくりじっくり聴き入る人が増えています。
でもこの曲、ゆっくりじっくり聴けば聴くほど、悲しくせつなくなるんよな。永遠の別れであり、永遠の始まりでもあるという。そんな始まりならほしくなかった・・・。
ここがもう最高潮に苦しい。
彼女が生きた意味も亡くなった意味も、神様にすら見出せない。見出されてたまるものか!という強い思いを感じる。一番感情がぶつけられているところ。
Netflix映画『桜のような僕の恋人』のために書き下ろされた曲らしいのだけど、映画もこの曲のようにせつなくて苦しいんやろか?ちょっと見てみたい。
・others
しっとりナンバーが続きます。
私にとってはチャンスコーナーでもあるんやけど。
周りにすわっている人が多いから、隙間からかすかに桜井さんが見える!少しでも姿が拝めたら、ありがたや~って気持ちになるわ。仏の桜井さん。
キリンビールのCMソングとしてもおなじみの曲。
「これをよくCMに起用したな!」というコメントを見たことあるけど、ほんまにそう思うわ。
『永遠』とは全く別の意味でせつない。彼のいる女性と一夜を共にしてしまった話。(たぶん)
冷静に考えると「ちょっと待って!あかん!これあかんって!!!」となるストーリーなのに、桜井さんの手にかかるとなんだか文学的な香りに仕上げられてしまう。恐るべし。
・Tomorrow never knows
イントロが鳴った瞬間、私は秒で立ち上がった。
これがイントロクイズだったら、間違いなく解答権を得ていたと思う。
私がMr.Childrenの曲を聴いて、初めて涙した曲がこれ。
今日も絶対泣くー--!
ていうか、イントロ流れただけでもう泣きそうー--!
世間的にもめちゃくちゃ売れた名曲だけど、私にとっても名曲中の名曲。どこの部分を切り取っても名言ぞろい。勝手に桜井和寿の真骨頂やと思ってます。
名言ばかりやけど、涙腺ダムが一番決壊するのはラストのサビかな。
少しぐらい はみだしたっていいさの一文がもう、ね。自己肯定感の低さMAX、自信も何もない私をめちゃくちゃ励ましてくれた。
癒える事ない傷みを連れてってもいいんだよ。それすらも“私”だから。
MVの壮大な景色そのままに、ちっぽけなことを気にしている自分がバカらしく思えたり。果てしない闇の向こうに光が見えた気がした。
この曲が演奏されたタイミングが、空がそろそろ夜に向かおうとし始めた頃で、明日に向かっていくこの歌を表現しているようで、曲の途中で何度も空を見上げてしまった。
リリースから25年も経つなんて、本当に信じられない。今でも色褪せず、心に刺さる歌。メロディーも言葉も。
今日のライブで泣かされたの、これで何回目よ?ミスチル、えげつないわ・・・。
・光の射す方へ
これは『ニシエヒガシエ』と並んで、めっちゃ好きな曲!ライブで聴けて、感動!!
「光」というタイトルの言葉通り、光の演出がめちゃくちゃきれいやった。
蒼い光がスタンドからアリーナまで、いろんな方向に飛んでて。
今回、アリーナから見るスタンドの景色って、本当に感動するものがありました。無観客とか客数減を経ての、52,000人やから。いろんなアーティストたちが試行錯誤して、努力した末の今だから。なんかグッとくるものがある。
時代は確実に前に、光の射す方に進んでるんやって思えた瞬間でした。
・fanfare
さあ!エンディングに向けて、盛り上がってまいりました!
中盤、スローな感じで入ってから、ここにきて圧倒的な疾走感。
桜井さんの歌も、他のメンバーの演奏も、めっちゃかっこええ。そりゃ盛り上がるに決まっとる。
この場にいることが、まさに
でした!!
そんなあなたに。
そんなあなたに。
Mr.Childrenが捧げてくれた応援ソング。最高!
・エソラ
ライブの超定番曲、『エソラ』がここできましたー--!
これはライブになると、数万倍素敵に化ける気がします。もちろん、元々の曲がいいものだからなんやけどね。独特な盛り上がりを見せる曲。
なんだかこの曲って、めっちゃきれいんよなぁ。メロディーの運びがとても美しくて、琴線を揺らす。
アンコールに入ってから、田原さんが
「皆さんの想いがキラキラ光っているようで美しかった」
と言っていたけど、私はこの曲が一番キラキラしていたイメージがあるなぁ。
ちょうど暗くなってゆく時間帯やったから、余計かな?
・GIFT
Mr.Childrenから52,000人の観客、そして全てのファンの人たちへのGIFT。
ミスチルに限らずだけど、アーティストの人たちってライブに行くと必ず御礼を言ってくれるよね。「ありがとう」って。そんなことを言われたら、嬉しい反面、恐縮しちゃう。
「いやいやいや、何をおっしゃいますやら!
ありがとうと言いたいのは、こちらの方です!
いつもめちゃくちゃパワーをもらってます。
ときに励まされたり、慰めたりしてもらいながら、
ここまで生きてこれました・・・」
って思ってる。
だけど、たぶんアーティストの人たちも、
「いやいやいやいやいや!
たくさんのかけがえのないものをもらっているのは
僕たちの方です!!
皆さんがいなければ、僕たちは
ここまでやってくることができませんでした・・・」
って思ってる。
目に見えぬ、この不思議な信頼関係というのかな?これがもう本当にすべてである気がして。究極の愛の形だと思ったりする。
これがすべての人に、すべての世界に広がったら、きっと平和になるのに。『タガタメ』を聴くといつも感じる、愛以外にないってのはそういうことなんじゃないかと。
ライブのラストにこの曲を選んだMr.Children。
きっと私たちにものすごく伝えたかった想いなんだろう。
そのGIFT、私たちからもメンバーやスタッフの皆様にありったけの気持ちでお返ししたい。
・HANABI
アンコールの1曲目。
私が『タガタメ』と同じくらい聴きたかった曲。
アンコールでステージに戻ってきた桜井さんのMC。
「皆さんの希望に応えられるように選曲したつもりです。全員が納得したものはできないかもしれないけど、次の曲を聴けて良かったと思ってもらえたら嬉しいです」
そして、奏でられる『HANABI』のイントロ。
あぁぁぁぁ、また涙腺が崩壊した・・・。
ほんまにほんまにほんまに聴きたかった。大好きな曲。
ツアー前半のセトリには入ってなくて、正直、それだけがめっちゃ不満だったんだけど、ドームからスタジアムに会場をうつしたところから、セトリに入ってきた曲。
京セラドームではなく、長居を選んでチケットを申し込んだ過去の自分を最大限に褒めてあげたい!!
(6/18の長居公演のチケット一つしか申し込んでいませんでした)
めっちゃ個人的な話になるけど、ちょうど3年前くらいかなぁ?詳しくは言えないけど、たまらなく毎日が不安なときがあって、この曲をエンドレスに聴きまくっていた時期があったのね。
あの頃の不安は、この曲と一緒に乗り越えた感じ。だからすごく思い入れが強くて、当時を思い出してなんともいえない気持ちになる。
きっとこれを読んでくれている皆さんにもあるんじゃないかな?つらいときを共に乗り越えてくれた曲とか、めちゃくちゃ励ましてもらった曲。ミスチルにかぎらずね。世の中にはたくさんの音楽があるから。
それをライブで聴けるって、こんなに幸せで贅沢なことはないよね。
結果がどうであれ、光をつかもうとする勇気をくれる。背中を押してくれる。そんな美しくて優しい歌。
ドラマの影響が大きいと思うけれど、世代を超えて愛される曲になったなぁと感じます。うちの子どもたちも全員歌えるし、この曲は好きって言う。
・生きろ
アンコールの最後、今回のライブを締めくくる曲として演奏されたのが、『生きろ』。
最新曲を持ってくるあたり、やはりミスチルという納得のセトリ。30周年やし、最後に『innocent world』を全員で大合唱(心の中で)して終わってもいいところを、そうはしないっていうね。
曲が始まる前に、メンバー紹介。
JENさんがおちょけながらも、ものすごくものすごく御礼を言ってた。
(最終日には泣いたらしい)
いや、もう本当に御礼を言いたいのはこちらなんです。こんな素晴らしいライブを、過去イチ泣いたライブを。最初から最後まで感動をいただきました。こんなに濃くてあたたかな時間って、なかなかないよ。
本当に来てよかった。
チケットが当たったことも、快く送り出してくれた子どもたちも、ここまで連れてきてくれた家族も、すべてすべて感謝だ。Mr.Childrenのメンバーはもちろん身近な家族まで、今日のライブに関わった人すべてに感謝したい。感謝で世界を埋め尽くしたい。
本当に自分はちっぽけな存在。
この52,000人の中にいると、人の渦に飲み込まれそうになる。
自分一人の力ではどうすることもできないできごとにぶち当たることがある。不条理、理不尽、怒り、悲しみ。
それでも。
それだからこそ。
歩まねばならない。
・ENDING
すべての演奏が終わった。
最後のメンバーの挨拶。4人でステージの端から端まで移動して、丁寧に頭を下げる。
会場にいるすべての観客から、惜しみない感謝の拍手。
この気持ち、届いているといいな。
「みんな元気で!また会いましょう!」
桜井さんが声をかけてくれる。
これだけ不安定な世の中になると、この言葉がいっそう重く響くよね。
「また」を信じて、日常をがんばろう。
「また」は、生きる希望だ。
「生きろ」
最後のメッセージが深く深く心に刻まれたのでした。
・さいごに
半世紀へのエントランス。
50年への入り口。
30周年を迎えて、さらに半世紀へと向けて歩みだそうとしているMr.Childrenの姿勢が、本当にすごいなと感じました。
そして、その意気込みをこれでもか!と見せつけられたライブ。
何百回でも何万回でも言いたい。
最高だー----!!!!!!!
彼らにとって、私にとって、あなたにとって。
いいことも悪いことも、さまざまな経験をした30年間だったと思う。
音楽を通して、この30年をみんなで共に過ごしてこれたことは、とても嬉しい。人はひとりじゃなくて、どこかで必ずつながっているんだって、気づかされました。
そして、何一つ無駄なことなんてない。
一つ一つの積み重ねで、今、ここに立てている。
どこかで聞いたような言葉だけど、今回のライブに参加して、実感として肌で感じました。
半世紀へと一歩を踏み出したMr.Children。
これからも彼らの音楽とともに、生きていきたいです。
最後に。
セトリには入っていないけど、これも私が励まされた曲です。懐かしい!
※MCコメントはニュアンスなので、実際には全然違うこと言ってるかもですが、ご容赦ください!