コミケ会場付近でのヴィーガン団体による抗議:それは「表現の自由」か?
ゆっくりしていってね!
表現の自由の本丸のひとつ、抗議活動の自由に関わる興味深い事例があったわ。
話題として少し前になっちゃうけれど、2024年8月のコミックマーケットにて、その会場の近隣(シンボルプロムナード公園にある「やぐら橋」)にて、ヴィーガン団体が畜産・肉食への抗議活動を行なったのよ。
活動家さんたちは「動物の残虐な写真」を、ビッグサイト会場本体につながる「やぐら橋」に設置したわ。
実際の掲示の様子は、Xにポストされていたので紹介させてもらうわね。後述するけれど、この写真もけっこう大事な情報を含んでいるわ。
まあ、確かにあんまりゆっくりできない画像が並んでいるわね……。
これについて、コミケ参加者およびX上で非難が起きた。もちろん非難するだけであれば、ヴィーガン団体による抗議と同様に、それも当然に表現の自由の範疇でしょう。
だけど、「ヴィーガン団体の表現の自由とは認められない」と主張する人もいらっしゃったのよね。
もちろん私は「これは表現の自由の範疇だ」という意見だし、これはいわゆる「表現の自由界隈」的なところだと常識に属するけれど、素朴な感覚として自由の対象から除外したくなる感覚も分かるわ。
よって、きちんと整理して、できるだけご理解を求めてみましょう。これが本noteの目的よ!
出回ったデマの訂正~行政許可はとっている
この話題がXで支配的になった当初、ヴィーガン団体に対して「無許可でやっている!」という声があがったわ。これはシンボルプロムナード公園に「無許可での貼り紙を禁止します」という看板があったことから早合点されたみたいだけど。
でも、無許可はシンプルに間違い。主催者側(箱山由実子氏など)は、警察署にしっかり許可を取っているわ。(そして警察は公園管理者に通知し許可を取っている。無視して調整もなく「いいよ」とは言えないから当たり前。)
これは団体がそう述べている他、実際に現地で警察署に確認した人も複数名いらっしゃったみたいで、裏が取れているわ。
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