安倍元首相銃撃事件の映画の上映中止に~「表現の自由界隈」は権利を擁護しなかった?~
先日、「表現の自由」を擁護するゆっくりとして、極めて残念なニュースが飛び込んで来たわ。
安倍元首相の銃撃事件の映画化が、抗議の声によって上映中止に追い込まれてしまったのよ。
作品内容が批判・非難に晒されるのは(批評もまた当然「表現の自由」だから)良いとしても、危険への懸念から上映ができなくなったのは、事実上の権利侵害が起きたと言う他ないわ。
私はこの映画の制作がニュースになった時に、noteを書いて「表現の自由が守られるべきだ」と強く主張したわ。
だけど、上映中止の件について、いわゆる「表現の自由界隈」に対して批判的な人から、次のような指摘がなされたのよ。
でも、この指摘は"完全に"間違っているわ。
私が上のnoteを公開した時、まさに「普段は表現の自由を声高に叫んでる」皆さんから、多くの賛同を頂いていたのよ。
上映中止が発表される前から、きちんと彼らの権利を守るべきだと発言されていた訳ね。後付けでアリバイ作りに走ったのではないわ。
以下で出来るだけスクショ集めてみたけど、これでもまだ本当に「ごく一部」よ。
当たり前だけど、私のnoteに紐づかない(つまりちょっと私からは検索しにくい)形でも「銃撃事件の映画化を行う表現の自由を守れ」と主張していた方々は多くいらっしゃったわ。
私も含めて、ここで挙げた方々は、テロリズムに肯定的な訳でも、映画の制作監督の思想に共感している訳でもないでしょう。
ただ、仮に「好きか嫌いかでいえば、嫌いだ」「その思想には到底賛同などできないし、真っ向から否定する」としても、表現の自由を奪われることには反対する。
今回の件は、私たちが真に表現の自由の理念を大事にしていて、また単なるご都合主義や身内びいきにも陥っていない証拠と言えるでしょう。
フェミニストやポリコレ勢とは違うのよ!
そう、対照的なのがフェミニストやポリコレ勢よ。
最も顕著な事例は、VTuber・戸定梨香さんの交通安全啓発動画について、全国フェミニスト議員連盟が提出した抗議署名ね。
原則として、どのような表現であっても、まずは「表現の自由」がある。犯罪予告や脅迫など例外はあるにしても、慎重かつ最大限に守らなければならない権利よ。
もちろん、「表現の自由」の原則は、フェミニストの言論にも適用されるわ。戸定梨香さんの件では、全国フェミニスト議員連盟に対するカウンターの抗議署名が行われたけれど、ここでさえ「フェミニストの言論の自由を奪え」という主張は確認できる限りほぼ見られなかったわ。
私も、フェミニストの抗議活動を中止しろとか、声明文を削除しろとかは要求しないのよ。「表現の自由を蔑ろにしている主張だ」と強く批判はするけれど、ここには守るべき一線がある。
その一方で、「(一部の女性の)人権を守れ」という主張をしているはずのフェミニストたちは、これまた重要な人権のひとつであるはずの「表現の自由」を守ろうとしない。
あまりこういう言葉は使いたくないけれど、民度の違いがはっきり表れたと言って良いでしょう。さらに前には「表現の不自由展」の件もあったしね。
問題があるとか気に食わないと考えるなら、言論の枠組みで対抗していくべきよ。
今回は以上!
定番の「表現の自由戦士は〇〇の表現は守らない」論への反証として、ぜひこのnoteを使ってね。スキ&シェアをお願いしたいのだわ!
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