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文豪モチーフのイラストシリーズに対する@Muka_Muka_Chama氏の主張の問題点まとめ

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ゆっくりしていってね! ――という普段の「ゆっくり文体」は、今回は批判相手もいるので控え、通常の文体とする。

少し前から、次のイラスト投稿に多くの攻撃が集中している。


(ちなみに、このイラストはシリーズものであり、萩原朔太郎と室生犀星がモチーフとなったキャラクターが登場している。上の女性は「朔」という名前である。)

むろん原則として、批評は自由である。不特定多数に公開したコンテンツなのだから、賞賛ばかりではなく、厳しい批判・非難も寄せられる。特別に名誉棄損や侮辱等の法令違反に該当しない限り、それ自体はやむを得ない。低評価レビューを書くのも制作者にクレームをつけるのも、表現の自由に含まれる。(言うまでもなく、更にそれに反論するのも、あるいは無視するのも同様に表現の自由だ。表現の自由には、特定の表現を行なうよう強要されないことも含まれる。)

一部には正常な批判・非難といえるのか疑問視せざるを得ないポストもある。私も同情するが、厳密な違法・適法の判断は裁判官にしか出来ないことであるし、今回の本題とは異なるので措く。

さて。当該イラストに寄せられた批判・非難の中でも、ひときわ私の目を惹いたのは次のメモ帳のスクリーンショットを付けたポストだった。

「自分でよく考えて判断してね」とせっかく声がかけられているので、Muka_Muka_Chama氏の当該文章をよく考えて判断することにする。

第一パラグラフから順を追って検討しよう。

前提として、エッチな絵をどこにも公開するな、は絶対に違う。見たい人がたくさんいる作品を公開してはいけないというのは、見たい人にとっても創作者にとっても悲しい。この文章の書き手だってエッチな絵は好きだ。ただ公開の仕方・公開する場所を考えてほしい。Twitterという誰でも見られる場所でエッチな絵をあけっぴろげにすると見たくない人、そういう気分じゃない人にまで届いてしまう。それが実在人物がモチーフなら、なおさら。その人の悪い評判がひろがることにもつながるかもしれない。Twitter上に載せたいときはセンシティブ設定をつければ、見たい人だけ見られるようになるしアカウントの凍結予防にもなるから、センシティブ設定をつけたらいいかもね。

https://twitter.com/Muka_Muka_Chama/status/1701649357030973763
2023年9月13日22時00分閲覧

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