私がXOMの購入をやめた理由
米国株投資家に大人気の[XOM]エクソンモービル。しばらく定期購入していたのですが、コロナ暴落の後に購入をストップしました。今回はどうして追加購入をやめたのか?という記事です
私自身はまだ投資をはじめてまだそれほど時間が経っていませんが、コロナの暴落を経て、色々と市場の動きを見ていく中で、また、様々な投資に関する書籍に触れる中で、投資に対する考え方が変わった部分がありますので、そういった内容を紹介します。
結論からいえば、XOMは投資リスクを自分でコントロールできず、将来的な利益の見込みがわからないため買い増しをやめましたというのが趣旨です。
どうしてXOMを買いはじめた?
私がそもそもXOMを買った理由は、完全にジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」を読んだからです。"高配当"で"連続増配"。投資初心者の私には非常に魅力的な言葉です。
まだまだ投資をはじめてすぐなので、色々な銘柄を打診買いしていく中の一つとしてXOMを購入しました。同時期に配当利回りがより高い[RDS]ロイヤル・ダッチ・シェルも購入しました。
はじめての配当も入って、いい感じ♪というときに起こったのが、3月のコロナの暴落です。暴落に加えて、ロシアとサウジの増産の影響から原油価格が下がり、XOMの下落に拍車をかけました。
「株式投資の未来」の考えでいえば、この暴落はチャンスです。書籍の中でも、
配当金は、市場暴落時のブレーキになり、市場回復時のアクセルになる
ということが言われています。株価が下落したときに、配当利回りが上がり、それを再投資することで保有数が増え、結果としてパフォーマンスが他よりも高い。という話です。むしろこういう状況こそ好んで投資を継続するべきなのかもしれません。
コロナ暴落が起こって
コロナ後、若干の不安を覚えつつ、株価の推移見守っている中で、同業の[RDS]ロイヤル・ダッチ・シェルが1945年以来はじめて減配を発表されました。高配当投資というのは減配しないというのがかなり重要な条件です。調子の良かった米国市場で少し麻痺していた部分もあったと思いますが、このときに高配当が続く保証はないのだと気付かされました。
改めてXOMを見てみると、2019年で36年連続増配という銘柄です。財務でみるとキャッシュは潤沢ですが、ここ最近の配当性向はかなり高い水準で推移しています。原油価格は引き続き厳しい水準が続いており、先行きは不透明な状況が続いています。仮に配当が増配しない、または減配となると、株価のさらなる下落は避けられないと考え始めました。
かつてアメリカでも有力な企業であった、GMやフォードなど、今は株価は低迷し、ベルへレム・スチールに至っては倒産してしまいました。要するに、無条件で続く栄華はないということは、頭の隅においておいたほうが良いのかもしれません。
確かに過去の一時期のMOやXOMについては、低迷する時期の後に、株価が上昇し、それによってパフォーマンスが上がっていました。(このあたりは書籍に詳しく書かれています。)しかしこれはあくまで結果論で、将来的に好材料から上昇する理由というのが事前に想定することができないというのは、この投資方法の大きな欠点だと感じています。
起こるか起こらないかわからないものに投資するはそれこそ"投機"になってしまいます。
ウォーレン・バフェットの言葉に「リスクとは、自分が何をやっているかわからないときに起こるものです。」とありますが、これに近いものになっているのではないかと思います。
もちろん自分なりに会社の価値や成長予測性を判断した上で、割安である、または現在の予測以上の成長が見込める、石油などの政治リスクは今後収まる見込みがあるといった確信がある方であれば、これらの投資は適切だと思います。
とはいえ多くの投資家は、"高配当"で、"配当の再投資"でパフォーマンスが高い"という理由で高配当銘柄に投資しているのが実情ではないでしょうか?実際に私はそうでした。
特にXOMに関しては、ロシアや中東などの地政学リスクが大きく、将来的な原油価格の安定感は全く読めません。そういう意味では、投資としてコントロールできるリスクを超えているのではないかというのが、私の考えです。
長期下降トレンド
もう一点は長期トレンドが下降しているという点です。これはコロナ以前から、XOMに限らずエネルギーセクター全般がそうなのですが、非常に弱い相場が続いています。コロナの影響で下げすぎた分、短期的には上昇するかもしれませんが、その後ポジティブな変化がなければ下降トレンドは継続するのではないかと考えています。
まとめ
今後二度と買わないかというとそういうわけではなく、また状況が変わったタイミングで購入を検討したいと思います。
私もはじめの頃は「株式投資の未来」を読んで、MOやXOMに投資したのですが、コロナによる暴落を踏まえて、ファンダメンタルズなどから株価の上昇を予測できないと感じるようになりました。ここに資金を投じていくのは自分の投資に合わないなと。
仮に将来XOMで成功した、失敗したとした時に、その理由を振り返って次に活かすことができるのか?と言われると、多分できないと思います。
もちろん、将来的にXOMが暴騰して、買い続けた人に「ざまぁwww」と言われることはあるかもしれませんが、それはそれでしょうがないと思います。
XOMはSPYDやHDVなどの高配当ETFにも含まれていますが、これらは最悪XOMが除外されば問題なく、米国市場全体の成長の恩恵を受ける余地があると考えていますので、購入を継続したいと思います。
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