音楽で飯を食うために何をすれば良いか考えたから発表させて
一番必要なのは行動力だと感じています。
おはようございます。綾間テルヨシです。
私は、2017年になってからフリーランスの作編曲家兼シンガーソングライター(長い)として生きていこうと決めました。そのためにどんなことをすればいいのか、また今どんなことをしているのか、活動報告と備忘録も兼ねて書いていこうと思います。これからフリーランスになる人がこの記事一つで行動の指針を立てられるようにできればと思います。つまり長いぞ!!
この記事の要約
・まずは情報収集
・音楽の収入は3つの型があるよ
・それらを複合的にやっていくのが最初は良いんじゃないかな
~~~自分語り~~~
初めましての方も多いと思うので簡単に経歴を書きます。
(自分語りなので時間がない人は軽く下にスクロールしてください)
私は大学時代から趣味として作曲を始め、同人活動としてCDを出したりイベントに参加するなどの活動を行ってきました。この頃はまだ自分が人生で何をしたいかなんて考えたこともなく、何となく「なるようになるだろう」と思って生きていました。当時から音楽が好きであることは自覚していましたが、「安定していないし、他の仕事をしながらでもできるだろう」と思っていました。
そして何となく研究して、何となく縁があった企業に就職して、何となく働いて、自身の認識がいかに甘かったを思い知らされました。
興味がないことを無理やりするのが苦痛で仕方がなかったのです。
昨今ブラック企業が取り沙汰される世の中ですが、私が入った会社は幸いホワイトに近い職場だったと思います。残業代も出ますし人間関係も良好でした。
それでも駄目でした。
朝決まった時間に起きて、通勤して、何の感情も湧かない作業をさも興味があるかのように振る舞いながらやり通して、帰宅すると疲れて寝てしまう。学生時代には簡単だと思っていた、たったそれだけのことが私にはできなかったのです。
そして逃げるように会社を辞めました。
ショックでした。人間失格じゃないかと落ち込んだ時期もありました。実際に同じような気持ちの人はたくさんいると思うのに、皆何食わぬ顔で仕事をしているように見えました。
私は、そこでようやく人生をナメすぎている事に気付きました。
こんなクソみたいな人生を何とかしたい、好きなことだけで生きていきたい。
そう思って、本気で音楽に取り組むことを決意しました。
活動を始めてからblogやらtumblrやら何かに記録する機会が欲しかったのですが、ちょうどこのnoteがいい塩梅だなと思ったので書いていきます。長いですがどうぞお付き合いください。
また、私もまだ活動を初めてから数ヶ月の身ですので、これを読んだ識者の方々は是非間違いや私の知識不足をご指摘いただけると幸いです。
~~~自分語り終わり~~~
■今までに実践したこと、今していること
さて、ここから漸く本題に入ります。
「音楽で食べていく」ことを目的に行ったことを書いていきます。
●Blogを読みまくる
まず私が行ったことは情報収集でした。
Googleで「音楽 blog」とか「音楽 飯を食う」で検索して出てきたblogを片っ端からRSS購読。ツールは主にFeedlyを使っています。はてなブックマークもよく見ます。検索すると有名なblog10選とか沢山出てくるので全部読むだけでもかなりの情報が得られます。
特に現在も参考にしているのがこちら。既に情報収集を始められている方には見たことのあるサイトばかりだと思います。
言わずと知れたフリーのサウンドクリエイター、こおろぎさんのblog。ネットで飯を食べたいクリエイターのための記事がわんさかあります。僕の活動の大半はこおろぎさんの影響を受けています。恐らくそういう人多いはず……。
ゴシックで不穏なテイストが特徴の蟻坂さんのblog。創作Tipsがメチャメチャ充実してます。特に求める音像を簡単に手に入れるためのノウハウや、イラストがかけない人のためのジャケットの作り方など、スピード感が求められるクリエイター業に必要な情報が詰まっています。
こちらもフリーのサウンドクリエイター、もっぴーさんのblog。今はもう休止されていますが、音楽を収益化していくための実際の活動や得られる金額などをリアルに記載されています。
フリーBGMアーティスト、Soundorbisさんのblog。クリエイティブということに対する熱意がヤバい。創作者にnoteを推奨している方でもあります。というか私がnoteを始めたきっかけになった人です。
バンドマンの星川崇さんが書くバンドマンのためのお悩み解決blog。音楽をインターネットで(安価に)宣伝する方法や、生活のために何をしていくかの記事が多いです。SNSの活用法に関するノウハウもあり、私のようなフリーのクリエイターにもかなり使える情報が満載。
日本の音楽シーンをセンセーショナルなタイトルで痛切に切り取ったblog。音楽に興味ない人でもクソ面白いから読んでほしい。今音楽好きな人でこれ読んでない人いないんじゃないか。
●音楽の収入は3つに大別される
Blogを読み漁って得た情報から、インターネットを通じて音楽で収入を得る方法には「型」があることが分かりました。
すなわち、
・アーティスト型
・ストック型
・クリエイター型
の3つです。一つずつ説明します。
・アーティスト型
自身を全面的に露出させていく型です。CDを制作し販売することで利益が得られる(いわゆる印税)他、Youtubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトでMVを公開し、広告による収益化が狙えます。またFrekulなど月額登録制のファンクラブやメルマガの購読によってもお金が入ります。
今やTuneCoreなどのサービスを利用して事務所に所属していなくてもiTunesやAmazonで簡単に音源を販売することができます(ただし形式は違えどどれも配信料がかかります)。またBaseやnoteを使ったデジタルコンテンツの販売も加速しています。
現在はCDが売れなくなってきている傾向にあるためアーティスト型の収入は望みにくいと感じている方もいらっしゃると思いますが、意外にも伸びているのが「ライブ」です。
動画サイトやストリーミング配信の影響で気軽に無料で音楽が聴けるようになった今、注目されているのが「音楽を体感すること」だそうです。ライブの臨場感やDJイベントの迫力あるプレイなど、ただ家で音楽を聴くだけでは味わえないカタルシスを提供することができる方が、アーティスト型に特化していると言えるでしょう。
何より外せない特徴として、比較的自分の好きな作風で発表できるため、自由度が高いというのも挙げられます。
・ストック型
自作曲をストックとして蓄積しておき、それを販売して利益を得る型です。BGMや効果音、音ネタなどを日頃から制作している方に向いています。媒体として最も有名なのはクレオフーガが運営する「AudioStock」です。このサイトではクリエイターが自作曲を公開し、その使用権(動画のBGM、店舗で流れる音楽、ゲームやアプリのBGMなど)をクライアントが購入することができます。
また、ニコニ・コモンズやDOVA-SYNDROMEといったサイトではBGMや音ネタ、素材などを無料で公開できます。無料なのでそのままでは収益にならないのですが、これらのサイトには広告を貼ることができます。また、ニコニ・コモンズ限定ですが素材を使用した動画の製作者が「子動画」として登録することで、ドワンゴからクリエイター奨励プログラムによるお金を受け取ることができます。DOVA-SYNDROMEでは直接依頼を受けるための窓口を設定することもできます。
ストック型の特徴は一つ一つの単価が安いことです。AudioStockなら購入も簡単なためクライアント側が比較的気軽にお金を出してくれます。ただその分大量に販売する必要があるため、質は当然のことながら制作のスピードがかなり求められます。先ほどご紹介したこおろぎさんは3ヶ月でBGMを100曲作られるそうです。1日に1曲ガチな曲を制作するというよりかは3日で大作を作り、3つのバージョンに分けて投稿するといった形が良さそうです。
作業量として根気が要りますが、うまく行けば定期的な収入になり安定性が高まるのも大きなポイントです。
・クリエイター型
制作の依頼を受けて曲を提供する型です。SNSを利用したりイベントに足を運んだりして色んな人と知り合い、直接依頼を受けます。インターネットが発達する前は「飛び込み営業」と言って、出版社やゲーム会社にアポなしで突撃しデモ音源を聴いてもらうなんてこともあったようです。
今ではクラウドソーシングのマッチングサイトが便利です。マイソングクリエイト、アーティストクラウドなどではアイドルの楽曲や新人アーティストの提供楽曲を募集しています。多くはコンペ形式なので、1コーラス分作った曲を提出して他のクリエイターと競ったり、自身の経歴やデモ音源を公開してクライアントに指名してもらったりします。
他にもクラウドソーシング系のサイトで有名なのはランサーズとクラウドワークスです。どちらのサイトでも音楽だけでなく様々な仕事を探すことができます。自分から応募するだけでなく、直接依頼を受けることもできます。また、逆にクライアントとして楽器の演奏や編曲、歌などを外注したい時にも役立ちます。時々単価が異常に安かったり、指示が非常に曖昧な案件も転がっていますので注意が必要です。
この型でちょっと面白いのはココナラです。500円を最低単価に、自分のスキルを活かして何でも売ることができます。後述しますが、私はここで「仮歌」と「作詞」を売っています。このようにアイディア次第で色んな稼ぎ方を模索できるのが良いところです。
クリエイター型は3つの型の中では大きな実績となり得るのが特徴です。業界関係者とのコネを作ることも不可能ではないと感じています。当然、その分完璧な仕事を求められます。
●3つの型を全部実行する
ここまで音楽で収入を得る3つの型について述べてきました。
読んでくださった方は、「どの型が自分に合っているんだろう……?」と悩まれると思います。私もそうでした。
考えた結果、「3つ全部やるのが初動としては最善」と結論づけました。
そもそも、理解を深めるために型に分けはしましたが、3つを別々に切り離す必要はないのです。
例えば、あるコンペに曲を出したとしましょう。通れば勿論クリエイター型の収入になります。しかし、落ちたとしてもその曲をそのままMVにすればアーティスト型の収入になりますし、カラオケ音源をBGMに再編すればストック型の収入になります。
また例えば、アーティスト型の収入を狙って自作曲のMVを公開したとしましょう。再生数が伸びればファンが増えて万々歳。伸びなくてもクラウドソーシング系のサイトに載せておけばMV自体がポートフォリオのようにデモ音源として仕事してくれます。それを見た人から直接依頼が来るかもしれません。
このように、3つの型を理解した上で複合的に活動し、徐々に得意分野、利益が出やすい分野へと絞っていくのが最善だと考えました。
以上を踏まえた上で具体的な私の直近の活動(と、予定)を羅列します。
・アーティスト型
【Youtube】My Channel
本人歌唱2点及びボカロ楽曲5点のMV投稿。
ボカロより人間が歌っている楽曲のほうが伸びる傾向あり。
【ニコニコ動画】マイリスト
ボカロ楽曲5点の投稿。歌ってみたは飽和してる?検討中。
NNIとして本人歌唱もアップしたら伸びるのかわからない。
【Base】ショップページ
製作中のアルバムを販売する拠点として開設だけした。
本人歌唱、ボカロ歌唱両方のアルバムを製作中。
ストックが溜まってきたらBGMのまとめCDも作りたい。
【Frekul】プロフィール
アーティストとして登録。本人歌唱の楽曲を登録しておくと自動的に企業で使用され、収益が発生する仕組みが良い。プレミアムサポーターもページは作ったけど宣伝の方法を模索中。
【M3、ボーマスなどの同人音楽イベント】
アルバム完成の見込みが立ち次第順次参加していく。
旧「のん's Factory」の再開を目指す。
【TuneCore】
年額を黒字化できる目処が立つまでは手を出さない。
・ストック型
【AudioStock】プロフィール
BGM4点、格闘ゲーム用ボイス素材30点を登録。
審査の結果待ち。ボイス素材は審査通れば5月中に100点超えを目指す。
直接依頼フォームも開設。
【ニコニ・コモンズ、DOVA-SYNDROME】
未着手。これからはBGMを量産して気に入ったものをAudioStockに回し、他をこっちで無料公開していく方針かも。
・クリエイター型
【マイソングクリエイト】
アイドル楽曲のコンペ応募中。結果待ち。
落ちてしまった場合は他のコンペに回すこともできるが、コンペごとに新規曲を書き下ろしたほうが採用率が高いらしいのでストック型に回すかも。
【ランサーズ、クラウドワークス】
ナレーションやセリフ読みなど、声を扱う仕事があるのでそれらに注力。
音声編集のスキルを最大限活かす。
【ココナラ】プロフィール
仮歌、作詞の依頼受付中。現時点ではクライアント側としての動きが多い。
……と、雑多に長々と書きましたが私が今実行しているのはこんな感じです。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
これからどうなるか楽しみでも有り、不安でもありますが、残された人生を精一杯生き抜く所存です。どうか応援して頂ければ幸いです。
そのうちnoteも収益化できるような方法が思いつけば実行するかもしれません(noteは有料記事が作れたり、投げ銭として応援できるシステムがあるので)。
まとめ
・まずは情報収集
・音楽の収入は3つの型があるよ
・それらを複合的にやっていくのが最初は良いんじゃないかな
・とにかく制作しろ
この記事がこれからフリーランスを目指す方のお役に立てればと思います。
それでは失礼致します。
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