Teruya Enomoto/榎本 輝也

Freelance, 研究者(生命科学・工学), Ph. D. (Engineering) from Tokyo Institute of Technology

Teruya Enomoto/榎本 輝也

Freelance, 研究者(生命科学・工学), Ph. D. (Engineering) from Tokyo Institute of Technology

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最先端の未来文明は豊かな生態系と共に

未来の文明世界を、豊かな生態系と人間社会とがより良い関係性を築ける世界にしたいという話。 生態系が面白い 僕の家は神奈川県の鎌倉市にあります。家のすぐ裏は木々や草花が生い茂る緑豊かな山があり、海にもすぐ行けます。そんな自然が多い場所がすぐ近くにあると、「生き物たちを取り巻く生態系って面白くて好きだなぁ」と改めて感じる事が増えてきました。ゆっくりと周りの自然環境を眺めながら、ミクロからマクロまでの視点でその世界にトリップします。そーやって、その場の生態系について思いを巡らせ

    • 2回目のワクチン接種後に身体の中で何が起こっているの?

      他のプラットフォームに投稿した2回目ワクチン接種直後の内容をnoteにも残しておくための投稿です。ワクチンによってSARS-CoV-2に対する免疫ができる仕組みの説明です。English follows Japanese. ↓1回目のワクチン接種で身体に起こることもすでに投稿してます。一回目の内容の方が細かい部分も説明しているので、事前に1回目のワクチン接種で身体に起きていることを読んでからの方が、理解が深まると思います。 2回目のワクチンに含まれる成分は1回目のものと同じ

      • 1回目のワクチン接種後に身体の中で何が起きてるの?

        1ヶ月前に他のプラットフォームに投稿したワクチン接種直後の内容をnoteにも残しておくための投稿です。ワクチンによってSARS-CoV-2に対する免疫ができる仕組みの説明です。 English follows Japanese. 今、注射されたmRNAが特別にブレンドされた脂質のカプセルによって僕の細胞の中に入ってきています。このmRNAはSARS-CoV-2のスパイク(S)タンパク質というのをコードしてます。Sタンパク質はウイルスの表面に飛び出している突起状のタンパク質で

        • 2020年、人工物の総量が地球の生物の総量を上回る(後編:感想・見解)

          前回投稿した、人類の作り出す物の量と地球上の生物の総量を比較したNatureの論文に対する感想及び見解です。この論文に関する記事も多く存在してきていますが、ここでは少し深掘りして、僕たちが何を考える必要があるのかについて記載します。人類が地球環境に与える影響については、すでに多くの方がこれまでに色々と議論してきております。なので、みんなが分かっていることも多くあると思いますが、自分の中でのまとめとして書いておきます。 1900年以降、一人当たりが利用する人工物量が大幅に増加

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        最先端の未来文明は豊かな生態系と共に

          2020年、人工物の総量が地球の生物の総量を上回る(前編:論文内容)

          Natureの論文及びそれを元にしたScientific Americanの記事について。 人間の活動が地球規模に拡大してきている中で、社会経済的な代謝としても知られる社会経済システムの物質フローを定量的に評価、監視することが重要になってきています。この研究は、人間の作り出す物の量と地球上の生物の総量を比較し、地球上の人間活動の規模と影響を定量化し、評価することに貢献します。 1900年以降、人工物の生産量が急速に増加1900年以降、20年毎に人工物の生産量が2倍になる指数

          2020年、人工物の総量が地球の生物の総量を上回る(前編:論文内容)

          林業試験場跡に現れた生物多様性状態

          昨日は、ふとしたきっかけで都内で珍しい公園を訪れる機会がありました。 目黒区にある「林試の森公園」は、研究のために様々な植物を日本、世界から集めて植えてこられたようです。その結果、多様な植物が共生する場所になっており、そこに生き物達がやってくるようになっていました。 現在も一部エリアでは調査を行なっているようです(林試の森公園 生物多様性保全の取り組み)。 常緑樹や落葉樹がランダムに育っており、今の時期は色とりどりの落葉があります。落ちた葉を踏みしめる音や鳥の囀り、水の流

          林業試験場跡に現れた生物多様性状態

          STEAM学習の場で生態系を考える

          English follows Japanese 今日は鎌倉で子供向けのSTEAM学習を推進するRicoさんのLabへ 子供達の創造性を伸ばすためのLabを作成中でした。 教育というtop downではなく、Learningという自主的な学びを大切にしており、短時間でideaを形にするrapid prototypingが創造性を伸ばすのに役立つとのことでした。 僕なら興味のある生態系や生き物周辺の計測を行う機器(顕微鏡だったりセンサーだったり)を安価に作成することを目指

          STEAM学習の場で生態系を考える

          朝から鎌倉で3Dプリント〜技術利用の多様性〜

          朝、いつものように子供を保育園に送り届けた時のこと。保育園仲間と子供を送るタイミングも一緒になり、たまたまお話したいことがあったので、そのまま歩きながら話すことに。気がつくと僕は、初めての3Dプリントをしていました。 何が起こったのか保育園仲間との話が尽きなかったので、その方の職場まで歩くことに。その間に、その方の職場で朝行われているイベントに参加してみないか?という提案をしていただいた。 着いた場所はファブラボ鎌倉(下記写真)。デジタルを介したものづくりやその学びの場で

          朝から鎌倉で3Dプリント〜技術利用の多様性〜