Bリーグ2023-2024シーズン 皆勤賞
2023-2024シーズン閉幕
広島ドラゴンフライズが優勝して幕を閉じた2023-2024シーズン。
そして、先日はBリーグアワードが開催され、MVPをはじめ様々な賞が発表されましたね。
今回は、アワードでは無かったスタッツを独自の視点でお届け出来たらと思います。
皆勤賞
概要
1.レギュラーシーズン60試合が対象
2.EASL、天皇杯、CSは除く
3.全60試合出場した選手の中で、出場時間が最も長い選手が皆勤大賞となります。
4.既に来シーズンの契約等も決まっている選手もいるため、所属は2023-24シーズン時点での所属チームとなっています。
ノミネート選手
ノミネート選手は全員で47名います。
ノミネート選手が最多のチームは、佐賀バルーナーズ、横浜ビー・コルセアーズの2チームから4選手がノミネートされております。
なお、富山グラウジーズからはノミネート選手は居ませんでした。
レバンガ北海道
1.島谷 怜 選手
2.関野 剛平 選手
秋田ノーザンハピネッツ
1.長谷川 暢 選手
仙台89ERS
1.阿部 諒 選手
2.ネイサン・ブース 選手
3.ヴォーディミル・ゲルン 選手
茨城ロボッツ
1.チェハーレス・タプスコット 選手
宇都宮ブレックス
1.遠藤 裕亮 選手
2.ニュービル選手
群馬クレインサンダーズ
1.コー・フリッピン 選手
2.並里 成 選手
アルバルク東京
1.テーブス 海 選手
2.小酒部 泰暉 選手
千葉ジェッツ
1.富樫 勇樹 選手
2.小川 麻斗 選手
川崎ブレイブサンダース
1.藤井 祐眞 選手
2.長谷川 技 選手
3.トーマス・ウィンブッシュ 選手
サンロッカーズ渋谷
1.アンソニー・クレモンズ 選手
2.ベンドラメ 礼生 選手
3.津屋 一球 選手
横浜ビー・コルセアーズ
1.ジェロード・ユトフ 選手
2.キング 開 選手
3.森井 健太 選手
4.須藤 昴矢 選手
信州ブレイブウォリアーズ
1.ジャスティン・マッツ 選手(千葉ジェッツ所属時も含む)
ファインティンイーグルス名古屋
1.ジェレミー・ジョーンズ 選手
名古屋大ヤモンドドルフィンズ
1.中東 奏斗 選手
三遠ネオフェニックス
1.大浦 颯太 選手
2.デイビット・ダジンスキー 選手
シーホース三河
1.イ・デソン 選手
2.ダバンテ・ガードナー 選手
大阪エヴェッサ
1.ショーン・ロング 選手
2.イアン・ハマー 選手
京都ハンナリーズ
1.小西 聖也 選手
2.ケビン・ジョーンズ 選手
島根スサノオマジック
1.ニック・ケイ 選手
2.津山 尚大 選手
3.晴山 ケビン 選手
広島ドラゴンフライズ
1.中村 拓人 選手
2.ドウェイン・エバンス 選手
佐賀バルーナーズ
1.レイナルド・ガルシア 選手
2.角田 太輝 選手
3.狩野 祐介 選手
4.井上 諒太 選手
長崎ヴェルカ
1.マット・ボンズ 選手
琉球ゴールデンキングス
1.岸本 隆一 選手
皆勤賞TOP5
私の独断と偏見ではありますが、皆勤賞MVP、TOP5及び特別賞を発表したいと思います。
5位 茨城ロボッツ チェハーレス・タプスコット 選手
平均プレータイム:31分46秒(今シーズン最長は3/3富山戦の41分34秒)
平均得点:12.0点
FG%:40.5%
EFG%:46.0%
TS%:51.1%
2FG%:42.1% (ペイント:43.8% ペリメーター:27.7%)
3FG%:36.5%
FT% :76.9%
平均リバウンド数:6.4本(ORPG:1.8本 DRPG:4.6本)
平均アシスト数:4.1本
平均ブロック数:0.6本
平均スティール数:0.9本
平均EFG:15.4
平均+/-:-8.8
開幕前から主力外国籍選手の負傷離脱により、シーズン全体を通して苦しんでいた茨城ロボッツ。
そんなチーム状況の中でもチームの大黒柱として奮闘していたタプスコット選手。今シーズンは2PT%がBリーグに所属して以降一番悪く、得点効率も3PTの方が高かった。
シーズン終盤はルークメイ選手の加入やジェイコブセン選手の復帰により、茨城ロボッツの残留に貢献しました。
来シーズンも茨城ロボッツとの契約継続が決まっており、外国籍選手の状況、帰化選手やアジア枠の選手によっては3番ポジションもできると思うので、来シーズンのタプスコット選手が楽しみですね。
4位 サンロッカーズ渋谷 アンソニー・クレモンズ選手
平均プレータイム:31分55秒(今シーズン最長は4/28川崎戦の39分19秒)
平均得点:15.8点
FG%:44.0%
EFG%:54.3%
TS%:57.1%
2FG%:48.5%(ペイント:49.8% ペリメーター:44.4%)
3FG%:39.8%
FT% :77.6%
平均リバウンド数:4.0本(ORPG:0.5本 DRPG:3.5本)
平均アシスト数:4.5本
平均ブロック数:0.2本
平均スティール数:1.5本
平均EFG:17.0
平均+/-:2.2
Bリーグ初年度となった今シーズン。
ルカHCといえば外国籍PGっていうイメージがあり、そんな中加入したのがクレモンズ選手。
基本的にはホーキンソン選手とセットで出場しているイメージがありました。特にCSがかかったシーズン終盤戦(3/2宇都宮戦〜)では、平均プレータイムが34分36秒とタフネスさを発揮してくれました。
今シーズンは惜しくもCS進出を逃しましたが、来シーズンは的確な補強によりクレモンズ選手をはじめサンロッカーズ渋谷からは目が離せませんね。
3位 千葉ジェッツ 富樫 勇樹 選手
平均プレータイム:32分03秒(今シーズン最長は11/5三河戦の38分28秒、ちなみに5/13QF宇都宮戦では47分02秒)
平均得点:18.0点
FG%:36.5%
EFG%:45.9%
TS%:50.4%
2FG%:44.5%(ペイント:48.3% ペリメーター:39.2%)
3FG%:31.2%
FT% :86.3%
平均リバウンド数:1.8本(ORPG:0.4本 DRPG:1.4本)
平均アシスト数:5.4本
平均ブロック数:0.0本
平均スティール数:1.0本
平均EFG:14.2
平均+/-:2.4
日本代表のキャプテンでもあり、千葉ジェッツのキャプテンでもある富樫選手。
今シーズンの千葉ジェッツは、キングス同様にEASLへ参加。
更にはEASLのセミファイナル・ファイナル、天皇杯ファイナルと、スケジュールも移動もタフなシーズンでした。更に更に代表活動もあったため、Bリーガーで1番稼働していた選手なのではと思いました。
シーズン終わっても今度はパリ五輪に向けた合宿が始まるため、凄いタフな選手だなって思いました。
2位 京都ハンナリーズ ケビン・ジョーンズ選手
平均プレータイム:32分09秒(今シーズン最長は5/6長崎戦の43分20秒)
平均得点:14.6点
FG%:44.9%
EFG%:53.1%
TS%:55.1%
2FG%:49.3%(ペイント:53.2% ペリメーター:37.2%)
3FG%:38.7%
FT% :72.2%
平均リバウンド数:7.8本(ORPG:2.1本 DRPG:5.7本)
平均アシスト数:1.4本
平均ブロック数:0.6本
平均スティール数:0.6本
平均EFG:16.2
平均+/-:-5.7
京都ハンナリーズは、今シーズン岡田選手や前田選手や澁田選手や半澤選手やラシード選手など、若手有望株を獲得し、ジャクソン選手、そしてジョーンズ選手などBリーグでも実績を残している外国籍選手が加入し、ロイ・ラナHC体制2年目は飛躍が期待されていた。
しかし、開幕20試合を5勝15敗と大きく負け越し、外国籍選手の離脱や日本人エースの離脱により、ジャクソン選手もチーム内での役割やプレータイム時間も変更を余儀なくされたであろう。
でもそんなチーム状況でもチームトップのスコアラーとしてチームを引っ張り、琉球や宇都宮、島根など上位陣への勝利にも貢献した。
ジョーンズ選手は渋谷在籍時からアウトサイドのアテンプトが増え、3FG%も高いイメージがある一方、得点効率が一番低いと言われているペリメーターのアテンプトが多いのも気になりました。
来シーズンの所属先はまだリリースされておりませんが、日本で馴染みのある選手になってきているだけあって、次どこで活躍するのか楽しみですね。
1位 島根スサノオマジック ニック・ケイ選手
今シーズン、Bリーグでは新たな単位が発表された。
それは、1試合フル出場、もしくは40分以上出場した場合、
1ケイという単位で表現された。
というのは冗談で、40分以上出場した試合が11試合あり、その中でも10/29のレバンガ北海道戦から11/12琉球ゴールデンキングス戦まで6試合連続の6ケイ。確かこの時はビュフォード選手が怪我で不在、そしてハッサン選手も離脱するというトラブルが発生した時期でもありました。
スタッツも素晴らしく、オフェンスもディフェンスも貢献度がとても高いので、チームに一人は欲しい存在。
個人的に気になるのは、コンディショニング方法とメディカルスタッフのサポート体制が気になりました。
仕事柄、スポーツ選手をリハビリする機会もあるため、とてもこの辺が気になりました。
平均プレータイム:33分24秒
(今シーズン最長:10/29北海道戦の43分33秒、40分以上の出場した試合:11試合)
平均得点:16.1点
FG%:51.6%
EFG%:58.4%
TS%:62.9%
2FG%:57.5%(ペイント:59.4% ペリメーター:40.9%)
3FG%:40.0%
FT% :85.0%
平均リバウンド数:8.9本(ORPG:3.2本 DRPG:5.8本)
平均アシスト数:3.5本
平均ブロック数:0.7本
平均スティール数:1.5本
平均EFG:25.1
平均+/-:3.4
特別賞 琉球ゴールデンキングス 岸本隆一選手
平均プレータイム:26分26秒(今シーズン最長:1/28京都戦の37分41秒)
平均得点:10.9点
FG%:40.6%
EFG%:53.2%
TS%:57.6%
2FG%:43.7%(ペイント:43.0% ペリメーター:46.9%)
3FG%:38.9%
FT% :89.7%
平均リバウンド数:2.0本(ORPG:0.3本 DRPG:1.7本)
平均アシスト数:3.0本
平均ブロック数:0.1本
平均スティール数:0.8本
平均EFG:10.5
平均+/-:4.3
特別賞はミスターキングスこと岸本隆一選手です。
3位の富樫選手と同様、レギュラーシーズンだけでなくEASL、天皇杯、そしてCSとフル稼働の1年でした。
更にはチーム事情もあり、純粋なPGが岸本選手と荒川選手しかおらず、ゲームメイクにも苦労したと思います。
来シーズンは主力メンバーが抜けて厳しいシーズンになるかもしれません(新加入選手によっては言うこと変わってきそうですが)。
でも岸本選手がみんなを引っ張って、エナジー全開の試合を展開すれば、どうにかなると思っています。
気になったこと
バスケットという競技特性を知ったうえで、やはりある程度のルール変更はした方が良いと思いました。
①登録人数
特に登録人数に関してはもう少し枠を増やして欲しいなと思いました。
特に特に外国籍選手はベンチ登録は今まで通りにしても良いと思いますが、契約自体は4名+帰化orアジアにして欲しいな。
②オンザコートルール
日本人ビッグマンも試合に出れるような環境を作って欲しい。
Bリーグ初年度のオンザコートルール、個人的には好きでした。
そうすることでタイムシェアもしやすくなり、怪我やコンディション予防にもつながると思います。
そして何より日本代表そのものにプラスになると思いました。
日本代表ビッグマンと言われているヒュー選手や吉井選手もプレータイムに悩んだに違いありません。
③スケジュール
代表活動もあるため、ある程度タイトになるのは仕方ないとは思いますが、EASLも入るとチームや選手によってはよりタイトなスケジュールになります。なので、スケジュール調整をして欲しいです。
ただ難しそうなのであれば、やはり登録人数を増やしてほしい。
まとめ
選手の契約情報も大事ですが、各チームのトレーナー陣の経歴とか注目してみると面白いですよ。
キングスはいつか畝鋏さんのトレーナー教室的なのを開催してほしい。そしたら勿論行く。めっちゃ質問したい事があるから。