Sony FX6 売却しました… 変わりにFX3買いました 〜1年半使った感想〜
こんにちは!京都の映像屋です。
すっかり前回の記事から空いてしまいました。継続して書くことを決意したハズなのに、全く書かなくなって気づけばもうそろそろ10月。
この間に僕はいろんな案件に携わらせてもらったり、メキシコに行ったり、暑さで死にそうになったり、、相変わらず好きに暮らしています。(メキシコ編は気持ちが乗っている時に書きたいところ)
今回はタイトル通り、昨年大金を叩いて購入したSONYのFX6を売却し、FX3に乗り換えた話を綴りたいと思います。
FX6とFX3、SONYのシネマラインのカメラで購入を考えられている方も多いと思います。何を隠そう、僕もFX6を購入する時にFX3しようかどうか迷いに迷った末、FX6を購入したのでそんな気持ちとっても分かります。
今回はそんな二つのカメラを経験した自分なりの感想や、おすすめの方を綴っていこうと思います!
これから買おうか悩んでいる方に少しヒントになれば!
それでは始まり始まり〜。
その前に、私は京都の映像屋です。
私はその名の通り京都市に拠点を置いている映像屋です。2018年ごろから映像制作を本格的に始て2024年で丸6年です。右も左も分からなかったですが、コツコツと努力し、時に笑えない失敗を重ね続けた結果、今ではイギリスBBCやYahoo!やNHKと言った名だたるクライアントの主にドキュメンタリーなどの映像コンテンツに携わるようになりました。
(↓ポートフォリオみてくださいね)
noteを始めた理由は、制作に悩む同業者の方や、新しく映像を始めたい方/始めたばっかりの方に知識を共有できれば、と考えています。
まず Sony FX6は本当に素晴らしいカメラ!
1年半ほどFX6を仕事で使用しました。売っておきながらですが、FX6は本当に素晴らしいカメラです。これは間違いありません。
比較的小型のシネマカメラ(ワンオペで出来る最大サイズくらいやと思います)、その画作りや細かい設定が可能なところ、そしてNDフィルターが内蔵されているなど、必要なものは全て揃っていると言っても過言ではありません。手元に届いて起動させた瞬間、心が躍ったことを今でも覚えています。(機能面で唯一難癖つけるとすれば、手ぶれ補正機能がついていないところでしょうか、、。小声)
仕事場でもクライアントからの反応も変わって来ましたし、同業の友達から
も羨望の眼差しで見られることありました!
FX6で作った作品も私の中ではとっても気に入っているものが多いです。その理由は圧倒的な画の綺麗さです。これはもうα7Sシリーズとかと比べても全然違います。一目瞭然です。
じゃあなんで手放したかと言うと、、、。
私のような弱小個人映像クリエーターがやる仕事にはオーバースペックであると感じたこと、なんだかんだ大きすぎて小回りが効かせられないこと、あとは自分の技術的に使いこなせていない気持ちになることが多かったこと、です。
(地方)個人映像クリエーターには少々オーバースペック
その名の通り私は京都の片隅で細々とやってる映像屋です。仕事の大半は企業の広告や、インタビューやイベントの撮影などです。テレビで見るCMやドラマや映画など、大多数の人が現場で携わるもの、そう言ったものとはほぼ無縁です。
となると、、FX6の機能全て使わんくても全然出来る仕事が多いな、、と途中で思いました。言い換えると機能を持て余している。そう、自分にはオーバースペックや!と薄々気づきました。
*中には自分と同様の仕事スタイルで、持て余すことなく使いこなしている方もいるでしょう。が、あくまでも私の意見です。
そしてミラーレスに慣れている中、小回りが思った以上に効かない。画は綺麗だけど、思ったように撮れない。
さらに各設定は細かく出来るものの、ちょっとした変更の場合でも画面の煩雑さとカメラ自体の重量がかなりネックになっていました。
個人クリエーター、そしてドキュメンタリー製作者は小回りが効くかどうかでアドバンテージが変わってくる。
しかし、、大金を叩いた以上、そんな簡単に手放すのは勿体無い、、。なんとか仕事で使おうと思いながら日々が過ぎました。汗
大金を無駄にしたくない、というエゴが働いていたのかもしれません。
しかし、今年の夏はご存じのとおり酷暑。この酷暑の中カメラを運ぶだけでも大変で、そのストレスからか、だんだんと撮った映像も粗が目立つようになりました。
その時、買い替えを決断。これは自分には合ってないカメラだ、と。
結局 FX3購入 こちらのカメラは…?
で、先日買いました!
早速使ってみた感じ、色々と「やっぱこれこれ!」と感じます。
さすがに画作りはFX6に軍配が上がりますが、軽さはもちろんですが、FX6ではあまり感じられなかった、自分がイメージしていたように撮れるようになりました。(ミラーレスでの撮影に結局慣れてたのね)
もちろん、バッテリーの減りが早いのとNDフィルターが内蔵されていない、リグが必要など、本体以外での投資は必要ですが、一応なんとかカバーできそうです。(今回はSmallrigのFX3用ケージと、K&FコンセプトのこちらのNDフィルターを購入。今のところ問題なし)
内蔵手ぶれ補正が付いているので、補正機能がついていないレンズでもガンガン撮影が可能。これは嬉しい!
NINJA Vつけると流石に大きいですが、ガッチリ撮りたい場合はこれもアリかな、と。(あんまり使わないかもですが)
ちなみにα7S Ⅲとの比較は…?
よくα7S Ⅲと比較されがちなFX3。自分はα7S Ⅲを持っていないのでなんとも言えないですが、、、。動画を主にやる人はFX3で良いと思います。理由としてはUIや本体ボタンのレイアウトが動画向き(カスタムボタンが多い、recボタンが二箇所ある、など)、デフォルトでXLRハンドルがついているので、動画に特化作りがなされているからです。手間はかかるのとファインダーはないですが、一応写真も撮れます!
α7S Ⅲは放熱用のファンがついていないのがちょっと心配ってな具合でしょうか、、。ただどちらもセンサーは同じようなので、総じて特に大差はない気はしますが、、。知人の製作者もα7S Ⅲで撮影されてる方も結構いますので、迷われてる方は触ってみての感触やインスピレーションに頼るのも良いかもしれません!
今回の僕のようにFX6が良いと思っていても、結局自分に馴染んでなかったりって結構あると思うので、、。
結論:FX6はめっちゃ良いカメラ! だけど個人クリエーターは携わる仕事を鑑みて要検討!
この1年半FX6と過ごした結論ですが、FX6は間違いなくとても良いカメラです。ですが、自分のような個人クリエーター、そしてドキュメンタリーを制作する人間には少し動きづらい機種なんではないかなぁと思いました。
画作りや綺麗さも重視すべきですが、自分の身体と撮影スタイルにフィットするものを選ぶのが大事だということを、いまさらになって(汗)学びました。
自分と同じ境遇にいるFX6を購入しようと考えていらっしゃる方の助けに少しでもなれば幸いです!
それではまた!