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【本の紹介】FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略(ベンジャミン・ハーディ著)

今回は私が読んだ本「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」を紹介します。
「環境」を変えて、「自分を変える」ことについて思うことを書いてみました。
皆さんのお役にたてれば嬉しいです。


どんな本?

「意志力は役に立たない」――
この本を紹介するAmazonの冒頭の一文です。
「自分を変えたい」と思うのは、誰もが一度は持っているテーマだと思います。そのために、著者は「意志力」ではなく、「環境」を変えよう、そう訴えます。

著者は「Who Not How」という書籍を共著で世に送り出した心理学者です。
心理学という観点も踏まえ、数々の事例や研究の成果として本書は作られました。

「意志力」はアメリカの「個人主義」が起因している考え方だ、としたうえで、そもそも生まれたとき・場所、つまりは「環境」が人を作っているという説は、反論の余地がありません。
「環境」が人に大きく影響する。
だからこそ、自ら環境を変えれば、環境が成功を後押し、自分の成長を加速したり、自分の望む通りの人生を歩むことができると著者は訴えています。
本書では、自分の望む通りの人生を手に入れるためのノウハウまで踏み込み、しっかり説明されています。

著者ご自身の経験も踏まえ、環境を変えていくこととはどういうことなのか?を説明された後、「想像を超える自分」を作るところまでサポートしてくれる一冊になっています。

自分の「今」に疑問を持ち、「何かを変えなくては」と思っている人には、「意志力」だけでは到達できない可能性がある、という気づきを与えてくれる本です。

私の気づき

環境と意志力。このフレーズは、私にとってとても大事なキーワードです。
それは、高校生の頃の思い出まで遡ります。

高校生のとき、学校の中間試験と、塾の定期試験が重なったことがありました。
私が通っていた塾には、優秀な高校の人々が多く集まっており、「ここでは自分は劣等生だなぁ」と思っていたので、中間試験と塾の定期試験の両方を勉強することを選択しました。

定期試験を終えた後、中間試験を優先し定期試験の勉強をしなかった人たちが多く、その大半が低い点数になったことから、先生は
「環境を理由に『やらない』という選択をした人は、今後もその選択をしつづけるだろう。君たちはそれでいいのか?」
という苦言を呈しました。そのあと、先生はこう続けました。
「●●高校の●●さん(私の事)だけ、きちんと点数を取っている。彼女はどんな環境でもやり遂げるだろう。」
当時、先生がどのような意図で言ったかは、さておき、多感なお年頃だった私は、私が優秀だと思っていたみんなの前で褒められた!と素直に喜びました。
それが強烈な原体験になり(30年以上経過しても覚えているくらいのエピソードになり)、それ以来、
環境のせいにしてはいけない。自分で選択する意志力が重要だ。
と、ずっと思ってきました。

この成功体験、この本では全否定??とも思えましたが、せっかく手に取った本との出会いなので、どこか融合できる考え方がないだろうか?と思って読み進めました。

「環境」や「状況」を敵に回すのではなく、自分が人として本当に変われる唯一の手段は、実は環境作りなのだと気づくことが大切だ。

はじめに より

冒頭の「はじめに」にあったこの文章で、「そうか、私は環境や状況を『敵に回す』という前提があったのか」という気づきになりました。

「環境のせいにしてはいけない」と思っていることが、
そもそも「環境は重要な要因だ」と認めている、ということなんですよね。
そうすると、強烈な原体験によるインプットを変えてみようかな、と思い始めました。

まずは、自分がなりたい姿、理想とする姿に必要な「環境」を手に入れる。
「付き合う人」(Who)
「見るもの・聞くもの・接するもの」(What)
「行動する場所」(Where)
「何か行動を起こすタイミング」(When)

この辺りの環境を手に入れると、意志力だけに頼らない、という環境が手に入りそうです。そして、環境を敵に回さず、その環境は自分を助けてくれる仲間と思って行動ができそうです。

ここでまた別の気づきが生まれます。
その前に「自分がなりたい姿」「理想とする姿」を決めておくということもとても大事なのでは?(つまり、自分の中にある理由が大事)

そう考えると、「あれ?一周ぐるっと回って、『理由、つまり、意志』がでてきてしまった。これって、意志力的な発想になった?」という感覚がありました。

つまり、
「環境に左右されない意志力を持とう」という考えと、
「環境を味方につけよう」という考えは
対立するように見えますが、実は意志が明確だからこそ環境を活用する意味が生まれるのだと気づきました。

「意志力」を使おうとする前提に「意志」があった。ということです。
そして、その「意志」を貫くために、「意志力」だけでなく「環境力」を活用するということだったのです。

より柔軟に軽やかに「意志」は貫き、なりたい姿に到達したいものです。
そのために、自分一人で頑張るのではなく、自分を助けてくれる環境を発見・発掘していきましょう、ということなんですよね。

まずは「意志(変わりたい自分の姿)」を明確に持つ、その前提を持った人が読むと、非常に効果のある本になると思います。

おすすめポイント

自分にとって「大きなチャレンジ」や「成し遂げたいこと」がある方は、ぜひ手に取っていただきたいと思います。
どこかにあなたに合うヒントがあると思いますよ。

そこまで自分は変わらなくてもいい、という方も、「今のままでいいのか?」という問いと一緒に読んでみるのもいいかもしれません。
きっと、違う視点を示唆してくれると思いますよ。


「継続力がなかなかなくて・・・」とお悩みの方、
「自分に必要な環境が分からない」とお悩みの方、
私でよろしければ、壁打ちのお相手を
させていただきます。
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インテグリティ合同会社お問い合わせページ

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