池見 陽『心のメッセージを聴く』(講談社現代新書、1995年)を読みました。
ナラティブ・セラピーの勉強をしていますがそこでも重要なのが傾聴力です。本書はロジャース流の傾聴やジェンドリンのフォーカシングのさらりとした入門書ですがこれは私の組織開発の方での興味に繋がります。ようやく一歩を踏み出したばかりです。
本書より…
ライヒの仕事を発展させたアメリカの精神分析家、アレキサンダー・ローエンは、「生体エネルギー療法」という身体の一連の体操(「ボディ・ワーク」)を生み出し、このような「鎧」をほぐす方法を考案した。しかし、ここで重要なことは、ローエンの生体エネルギー療法は単なる身体の体操ではなく、そのねらいは「エネルギー」の内に思考と「心の実感」を統合することにあるということである。