中原 淳, 金井 壽宏『リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する』(光文社新書、2009年)を読みました。

ODの勉強会でリフレクションを学んでいます。デューイ、ショーン、マズィロー、アージリス、ジョーンズあたりを少しずつ読んでいますが、リフレクションに関する新書があったので読んでみました。リフレクションを中心にプロフェッショナルや社会人の学びや成長についてかなり広範囲にトピックがカバーされています。本書は2009年に刊行されていますが、ここ数年話題のドゥウェックのマインドセット論などを始めODやイノベーション界隈の重要なトピックがカバーされていて驚きました。この分野のフロンティアにいる研究者2人のスリリングなやり取りが刺激的でした。これまでODその他について学んだことがつながってくるヒントに溢れた素敵な一冊でした。

本書より…

働く大人の学びや成長のもうひとつの可能性として「越境することによる学習」に私は期待している。「越境することによる学習」は、専門用語では「文脈横断学習 (learning across contexts)」などと言われ、学習研究社ユーリア・エンゲストロームやキング・ビーチらによって近年提唱されている。その考え方によると、人はさまざまなコミュニティ・集団・組織を自ら出たり入ったりしながら、それらの境界を横断しつつ学んでいる。

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