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松木 正『あるがままの自分を生きていく ~インディアンの教え』(大和書房、2013年)を読みました。

アメリカのサウスダコタ州にいるラコタ族というインディアンからシャーマンの認定を受けた著者による人生論。最近私が興味を持っている身体性と他者の受容など示唆に富む文章に満ちていました。(私ももう少し寛容に色々なものを受容しよう。)それとインディアンの自然観は今こそ私たちに求められているように思います。

本書より…

今、ここの起こっている感覚をつかまえ、逃げたり遠ざけたりせずそのまま受け入れて意識を向け続けると、何か大切なものが浮上してくる。痛みを受け入れると心が静かになる。静かな心でいると心のなかで何かが展開し始めるのだ。
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受け入れられずに逃げることをくり返してその場をしのいでいると、傷つくことや痛みからは逃れられるが、深く出会うべき人や、本当に愛し合える人や、出会うべき無限の喜びの瞬間まで逃げていってしまう。
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受け入れるとは、一個人が成長していくプロセスであり、他者との関係性が深まってゆくプロセスとも直結しているという教えだ。
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自信とは自分への信頼であり、「私は大丈夫だ」という感覚だ。客体性の強い人は、誰かの期待に応え、認められることで得られる「条件つきの自信」は持っているかもしれないが、無条件に「私は大丈夫」という「根拠のない自信」がない。
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大切なのは、傷ついたとき自分の心の声を無視しないこと。寂しいときやつらいとき、何かで気をまぎらわせるのではなく、自分の心の声を聴いて「ああ私傷ついたんだ」「寂しいなあ」と、抑えこまないでつぶやくことだ。もっといいのは、あおの「あるがまま」の感情を誰かに聴いてもらい、受けとめてもらうことだ。それができれば、感情はモンスター化しない。
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人間にとっての根っことは、「自己肯定感」であるとぼくは考えている。「自己肯定感」とは、「私は存在していいんだという安心感」だ。
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生きる力とは、「自ら問題を発見し、自ら問題を解決できる能力」だ。つまり、まわりで起こっている現象や見たり聴いたりしたことが、自分にとってどういう意味を持ち、何が本当の問題なのかを発見すること。これが主体性を持って生きるということだ。
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甘えや依存は、他の生命と関わりながら強く生きていく自然界の摂理だと思えばいい。
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人はヘルプメッセージが出せるようになって初めて、本当に自立できたと言えるのだ、と。

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