島田慎二『オフィスのゴミを拾わないといけない理由をあなたは部下にちゃんと説明できるか? 最強の組織を作るマネジメント術』(アスコム、2018年)を読みました。

バスケBリーグの千葉ジェッツを躍進させて著者による経営・組織変革論です。内容としてはシンプルなビジョンの話とその落とし込みなのですがわかりやすい事例を用いているのでわかりやすいです。

本書より…

経営理念に基づいて計画を立てるうえでのポイントは、悲観的なシナリオで考えることです。悲観的に、あらゆるリスクが発生することを想定して、それでも達成できる計画を立てます。とはいえ、誰が見ても楽に達成できる低レベルの計画がよいというわけではありません。正しく努力すれば達成できる、ちょっと背伸びしたくらいの計画がベスト。「達成できる」というのは、経営者として、絶対に達成できるシナリオを具体的に描けるという意味です。
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人を動かすというのは、こういうことです。真っ向勝負で価値をつくれないなら、違うところに価値をつくる。これは私が優れたアイデアマンだからとか、頭がよくて話がうまいからできたわけではありません。経営理念という拠り所があるからこそ、このような活動ができるのです。「何のために」という経営理念が組織内で共有できていなければ、それこそ営業担当1人ひとりのアイデアや思いつきの勝負になってしまい、取れる人は取れる、取れない人は取れないという管理の難しい組織になってしまうでしょう。

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