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がんをめぐる冒険

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アラフィフ、独身、職業:記者。 ある日、足の付け根に転移がんが見つかり、卵管がんがみつかる。 その後、2回の手術と1回の抗がん治療を経験。 抗がん治療で髪が一部残った経験から、少…
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#乳がん

がんをめぐる冒険(78)抗がん剤は必要なのか?

※あくまで私の私見なので予めご了承ください。    私は1回で抗がん剤をやめました。 6回やるはずの抗がん剤を途中でやめるなんて主治医からしたらありえないことだと思いますが、 自分の身体と相談して、このときには最適な選択だったと思っています。 抗がん剤の副作用のうつがひどすぎて、薬に慣れていない自分の身体には向いていなかったし、 子供もいない私は、自分らしさを失ってまで何が何でも生きる必要性を感じませんでした。 むしろ身体が思うように動かなくて、人に当たり散らしたり、自分でな

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がんをめぐる冒険(73)脱毛とウィッグ①脱毛しても頭皮は痛くない

 抗がん剤治療を始める前に気になるのは「脱毛」。抗がん剤のパンフレットには脱毛します、ウィッグの用意をしましょう的な内容が書かれていて、わかっていても動揺します。  そんなときにウィッグのお店を覗くと 「頭皮もデリケートになりますから、ウィッグは人毛で、ベースは天然素材のものがいいです」 と100万円もするウィッグをすすめられました。  毛が抜けるとどうなるのか予想がつかず、準備もふわっとしてしまいます。そんな心のすきを狙ったかのようにおすすめしてくるのです。でも……  結論

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がんをめぐる冒険(71)がんの遺伝子検査

 腫瘍内科を受診してから、遺伝子検査もしました。 遺伝子外来の先生の話は、中学の生物の授業を思い出す内容で、遺伝子の概念の説明があり、遺伝子検査をするか否かを問われました。  私にとって検査を受けるメリットを聞くと、遺伝性のものだったことがわかった場合、飲む抗がん剤の選択肢が広がるとのことでした。    薬は飲んでみないと合うか合わないかわかりませんし、選択肢が広がるに越したことはありません。検査代は保険対象で約10万円。もう手術した時点で高額医療対象なので、これ以上支払いが

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がんをめぐる冒険(65)脱毛からの発毛②発毛マシンとの出会い

 髪が伸びるのを耐え忍び、ひたすら待ち続けて4月カ月ぐらいになると、残った毛が生え変わるのか、ますます薄くなってきました。オデコの前髪もチョロっとしかなくなり、そろそろ前髪ウィッグをつけるしかないか、と思っていた矢先、衝撃の出会いがありました。  近赤外線を操るたまちゃん先生を紹介されたのです。銀座のクリニックを開業するにあたり、引き抜かれてきたゴッドハンドで、三重で自分のサロンを2軒経営している方でした。 「髪も生えますよ。いちのお客さんのおじいちゃんでも毛が生えてますから

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