皇帝の祭り
11世紀ごろに発展した泰山府君祭がありました。
その頃、同じように発展したお祭りに天皇の一代で一度行われる天官地府祭があります。
このお祭りは古代中国においてそれを行わなければ真の皇帝にはなれないとされた儀式です。
いかに重要なお祭りがということがよく分かりますね。
この儀式では陰陽五行にまつわるものです。
陰陽五行説の精を神格化した天官地府神を中心として、水宮、北帝大王、泰山府君などの全12の神々を祀り、銀銭、白絹、鞍馬などを奉っていました。
しかし、このお祭りは宮廷における主導権の衰退から次第に形骸化していくこととなりました。
さらに、明治維新によって仏教的な仁王会とともに皇位継承の儀式から取り除かれてしまったのです。
他にも陰陽道のお祭りである西岳真人祭や五帝四海神祭などもありましたが、詳細が明らかにされないまま封印されてしまいました。
多くの優れた儀式が時代の流れと共に封印されてしまっています。
隠したいのかもしれません。
形あるものが全てという考え方が世の中に浸透してしまい、多くの見えない世界に関する叡智失われています。
将来においてこれらの大切なものを引き継ぐためにも見えない世界について、その背景である理論も含め、学んでいきたいと思う方は是非一緒に頑張りましょう。
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これからも良い記事を書いていきます。