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菜根譚概論

菜根譚は明の万暦30年頃に書かれたと言われています。
作者は洪自誠です。

彼の経歴などはほとんど分かっていません
数少ないの情報の一つとしては新都の弟子だということです。
新都は四川省の地名ですが、その出身の有名人は当時の地位や年代から考えると楊慎のことだろうとされています。
とはいえ彼の書物を調べても、洪自誠のことは言及していないので、仮に弟子だったとしてもありふれた弟子の一人だったと言えるでしょう。
彼は若い頃、華やかな暮らしをしていたそうですが、やがて世の辛酸をなめ尽くしたことで、晩年には出世して隠居していたようです。

菜根譚の名前の由来は宋の時代の儒学者の汪信民がよく口にした言葉にある野菜の根を噛みしめることができれば、物事の真の味を体得し何事にも対処できるようになるという意味です。
噛めば噛むほど味が出ると言いますが、世の中の辛酸を舐め尽くした著者が人生の指針として読まれることを願ったのでしょう。

菜根譚のような体裁は清言の書とされています。
この手の著作は儒家と道家と仏教の教えを実行可能な教えとして、人々に奨励することを狙っているからです。
人生の哲理が格言にも似た短い言葉で綴られています。

中国の哲学は難しいですが、これも見えない世界とは深いつながりがあります。
そういうものを実行可能なものとして伝えてるのはとても重要な存在です。
わたしも恐れながら言えない世界のことを日々端的に書いているつもりです。
もっと見えない世界のことを深めていきたい方はぜひ一緒に頑張りましょう。


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これからも良い記事を書いていきます。