泰山府君と物語
泰山府君は強いため、多くの神々と同様に扱われました。
それだけの存在感ですから数々の話にも出てきます。
今昔物語では位の高い僧侶の命を助けた話がありました。
御伽草子にも泰山府君は出てきます。
安倍晴明の子孫である泰成が、院政時代の鳥羽院の女御の玉藻前に化けた金毛九尾の邪狐の正体を暴き、調伏させるために泰山府君祭を行いました。
このような話は吾妻鏡や古今著聞集、博物志などにも残っています。
源平盛衰記にある桜町中納言藤原成範の話もありました
成範は町の四方に吉野の桜を植え、その辺りは桜町と呼ばれました。
その桜の木の中でも特別に愛した桜がありました。
中納言は、わずか7日で散るその桜の花を惜しみました。
そこで泰山府君を祀り、天照大神に祈りました。
これによって、花の寿命はさらに3週間も伸びたと言います。
多くの古典文学に登場するわけですが、これだけの力を持ってるがゆえにあまり学校では習わないかもしれませんね。
本当に大切なものというのはいつも隠されてしまいますからね。
とはいえ、これだけ取り上げられてるわけですから、それはそれは頼りになる神様です。
このようなところからも見えない世界というものの重要性がよく見えてきますね。
見えない世界だけでなく、このような周辺の部分もきちんと学んでいくことが大切です。
興味ある人はぜひ一緒に頑張りましょう。
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